3の2 他国を巡って
僕の獣人達は、素晴らしい発展を見せている。
土地を広げておくと直ぐに其処に行き、開発して行く。魂を、黄泉の国からまた補充してあげよう。
皆、親切に新しい仲間の面倒を見てくれるだろう。
少し土地を広げすぎたかも知れない。他の陸地と同じくらいになって仕舞った。
でも、僕の国の皆は、不満は少なくなるだろう。獣人達も増えて来た。
僕のすることは益々なくなっていく。独自のひらめきで自由に生活している。
周りの国が発展してくれば、交流も出来る様に結界の張り直しをしてあげよう。
だが、何度も周りの国々を見て回っても一向に発展しない。
ある一定の所で停滞している。若しかして魔獣のせいかもしれない。魔獣の脅威で、自分達の居場所が狭まってきているのだ。
これは僕に責任がある。
なんとかしなければ、彼等は魔獣に駆逐されてしまうだろう。
僕は5つの国を巡りそれぞれに魔法を与えた。マナの濃い地域に魔法の属性を振り掛ける。
マナに属性が馴染んだ頃人間にも浸透するだろう。若しかしたら、魔獣も使える様になって仕舞うだろうか。?いやいや、大丈夫だろう。魔獣は簡単な魔法は出来ているが、複雑なものは、無理だ。
考える力がないと魔法は使いこなせないのだから。
人間なら、なんとか使い方を見付けてくれるだろう。獣人達に、教えて貰えるかも知れない。
彼等に頼んでみよう。
一の国には土の属性。2の国には水の属性。3の国には火の属性。4の国には風の属性。5の国には闇。
そして僕の国には、もう魔法はあげていたのだが、光の属性とを無の属性を強く与えた。残った力を一杯込めてしまった。
如何しても思い入れがあり、依怙贔屓をしてしまう。神様、ごめんなさい。
これで魔獣に対抗できるだろう。それぞれが使いこなしてくれればきっと、もっと、発展して行くだろう。
この星の神様は、何時目を覚まされるのだろう。僕が此処に居ることはもう覚えていないだろうし、龍になって仕舞ったから、益々分らないと思う。
目覚めて、世界を見て、驚くだろうか?
それとも、喜ぶだろうか?
若しかして、このようになって仕舞った世界を、壊して仕舞えと考えるかも知れない。
そうしたら、僕はどうするだろう。
悲しくなって、魔に取り付かれて仕舞うかも知れない。
魔に取り付かれた僕は、キッと恐ろしいものになって仕舞って、神様達に自我を取り上げられ、消滅してしまうだろう。
まだまだ、神様には眠っていて欲しい。
彼等の発展の様子を見ることが僕の唯一の喜びなのだ。このまま、もう少しだけでも、彼等の様子を見て、世話を焼いてあげたい。彼等が好きでたまらない。
愛おしくてたまらないのだ。これはいけない感情だろうか?
僕は、力を使いすぎてしまった。
暫く眠りにつこう。今度目覚めたときが楽しみだ。どういう風に発展しているだろう。
おやすみなさい。




