第九話裏編・『早すぎた開示』
壁に手を打ち付けて焦ってる男の元へと。戻ろうとしていた所だが、この時間まで何をしていたのか……ただ、私にはそんな事はどうでもいい
「随分イライラしてるね。私に言い負かされてプライドが傷ついた?」
「お前は……何の用だ?。神華星月」
「話をしに来た。お前……警察の人間だけど裏の人間でもあるよね?」
「……それが?」
なるほど……否定はしないと。となれば……突っ込むのも悪くないか……
「誰の命令で先の件を?信用されないように彼に伝えて彼を引き込もうとした?」
「分かっていたのか?」
「あの子は気づいてないだけで、何となくよ。で、どうなの?」
「分からないが正解だ。俺もメールが来て、本来なら伝えるべきでは無いと思ったが……いきなりそうなる様に指示されたから。雇い主だから従わない訳にもいかないから
ただ、お前が出てくるのは想定外だがな」
取り繕う気も無いと……て事は演技か。まぁ、その方が楽だし……こっちの個人的目的にも助かりそう
「それじゃ、こっちの目的でも話すよ。私は君を雇いに来た」
「どういう意味だ?」
「警察にも色々と黒い噂は有るから。彼は別に話したけど問題は無いしこっちの情報筋でも問題は無いが……それよりも警察そのものが
私とて……絶夏叔母さんが何を考えてるか分からないけど警察の異能力者を引き込むつもりみたいだけど……君とは個人的な雇いをしたくなっただけ
その引き込むのを君にしようかと今から話を付ける。勿論……そっちの依頼主に従っても構わないけど……情報の横流し、必要とあらば君が手の出ない時に私や他の人間が手を出すでも利用しても構わない
ただ、この件……少し引っかかるから……君みたいな人がどうしても欲しくて」
「……そうかよ。ただ何故だ?。俺に何のメリットも無いけど?」
「……彼岸の繋がりでどうかしら?。まぁ、そんなのはどうでもいいけど……異能力者の貴方なら私を利用することで受けて貰えないかな?」
「……そうだな。お前が味方になるのなら幾分と楽になるし……構わないし、別に権力や実力者の繋がりに興味無い。だけど良いのか?
裏切るかもしれないぞ?」
「別に。そこはどうでもいいし……私だって、組織に対して何度も裏切ってるし……絶夏叔母さん以外は。だって……興味無いから。と……」
携帯の光が点滅して確認すると私は笑みを浮かべてしまう。そのまま返信をして画面を見せて
「絶夏叔母さんのご指名。ただ、私が接触してるに関しては……推測だろうね」
「……面倒だな。やっぱ断って良いか?」
「君の警察としての失態を帳消し。あの子は私よりは弱いけど普通の異能力よりは強い
後は……そうね……君の雇い主の事を教えてくれたら、こっちが持つ何かを引きた渡すでどう?」
「……人でもか?」
「出来る事ならね」
「なら、人を探して欲しい。見つけれればが、俺は協力する」
「……別に私や組織が探すわけじゃない。君が探せるように……組織の伝を使えるようにするて事」
「……は?」
「犯罪組織の一部はこっち持ち。だから、非合法でも何でも調べる事も出来るし、君が望むモノなら何でも知る事が出来る」
「だが、何かあるんだろ?。何も出来ない訳じゃないだろ?」
「代わりに組織に入る。それだけ。後は好きにして」
それだけ言うと彼は頭を抱えて私を見ながら笑って
「それだけ?。何も無く?。本当にそれだけで?。巫山戯てるのか?」
「……そろそろかな?」
「は?」
歩いてくる音が聞こえて、私は振り返ると笑みを浮かべた。絶夏叔母さんからメール来た時にメールを送った上で資料を探して貰っていた
彼女の指のネックレスが僅かに揺れると私の前に来て資料を手渡してくる。受け取ると
「彼女……なるほどね。なら尚更……入るべき。これはあげるし、これで問題ない?」
私は紙の束を投げ渡した。確認する彼は私達を見て
「たったの数十分だろ?。ここまでどうやって!」
「……異能力。それと過去の情報は全て調べようと思えば直ぐに調べれる。異能力関係なら……特に」
「そう言う訳。それに……そこから更に調べるとなると……入るべきだし、調べるにも彼女じゃ、制限は掛かる」
「どういう意味だ?」
「……信用されてないから。私……すぐ裏切るし、命令無視、独断行動するから。だからこの程度しか調べれない……」
「それはそれで不味いだろ……?」
至極真っ当……まぁ、彼女の管理はお母様か私だけだし……それはそれだし……
取り敢えずは……
「嫌なら別の方法を考えるし、どの道……こっちは君を逃すつもり」
「いや、その必要は無い。お前らを相手取るにはそれなりの準備を必要になるし……相手するのが面倒だしな。それで構わない
本当に探し出せるんだよな?」
「……保証する」
「分かった。問題無い」
携帯を手にメールを送って私は踵を変えて歩いた。後は面倒だし……彼女に任せる事にしてたし
ようやく終わった……いや、問題が残ってたなぁ……面倒だな……仕方が無いし、面倒だけどそっちも終わらせるか
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夜の病院の玄関の前に。遅くなったし面会時間は過ぎてるけど……面倒だった。携帯を手に電話を掛けた
暫くして電話に出ると
「……何?。しょうも無い話なら電話切る。用件だけ言え」
「会わないからて冷たい」
「切るぞ?」
「開けて」
「分かった。待ってろ。一応理由聞いていいか?」
「友達の弟と話したいだけ。主治医を頼んだのも守るべきだから。ただ、面倒事が起きたからその対処がしたいだけ」
「……全く。本当に。無茶ばかり言う」
扉が開くと電話を切った彼女が腕を組みながら私を見ていた。少し不機嫌そうだけどいつも通りだから私は中に入る
「悠……ごめん」
「別に良い。その分……色々として貰ってるし、そろそろ潮時だろうと思ってる」
「そう」
「お前に話しただろ?。独立する為にここに居る。お前の無茶な依頼を聞いた分、目標は出来たからな。準備諸々とは知り合いに頼んでるし……今は適当にしてるだけ」
「そう……その時になったら専属契約しても良い?。割と便利だし……腕は信じてるからさ」
「組織としてか?」
「個人。君の事は話してないし、別に話す必要無いから。あの時の借りを返してるだけ」
彼女は私を見てから少しだけ考え込んでから
「君と親友になってからは楽しいし、割と気分は良い。あの時の借りは別に要らない
それよりも……大丈夫なのか?。君が拾ってきた萌莉愛星々華」
「……組織としては駄目だけど、別件でお母様の所に。それ含めて今の所はお母様にも任せられてる
……まぁ、何かあれば連絡は来るとは思うけど」
携帯を見せながら答えると悠は肩を竦めていた。画面には連絡してありマナーモードだけど見ただけで何の用件か分かる
ただ……
「病院だ」
無視して携帯に出ると
『星々華さん……また消えました!』
組織の人が慌てたような声でそう言っていて、悠は肩を竦めていた
もう一つの携帯を見ながら
「放っておいていい。別件で行ってるみたいだから。無視しても良い」
それだけ答えて携帯を切ってもう一つの携帯に掛けて
「星々華。連絡くらいしてあげて。別にしなくてもいいけど……」
『……ん』
それだけ言うと携帯を切られる。なんとまぁ……面倒な子だこと……まぁ、言う事は聞いてくれるから構わないかな……それに……まぁ、そこは別にかな
「終わったかしら?」
思考していた悠の声で現実に戻って
「うん。ごめん」
「別に良い。ここはまだ大丈夫だから。私室なら何時でも使えるし……次の方も出来るようにするつもりだし、取り敢えずは……」
病室の前に着くと壁にもたれかかって
「話だろ?」
中に入ると寝ている彼を見た。流石に遅かったかなと思い目を伏せて悠の方を見ると
「お姉ちゃん……?」
その声で私は目を見開いた。流石にこれに私は動揺してると悠は意外そうな目で見ていたのに気づいて、私は意を決して振り返った




