第七話裏編『天星』
崩壊した街の場所で轟音が有り来てみれば……やったのか知らないけど、後の祭り状態……だけど、誰がやったのか片方は分かる。娘だった
「あまりやり過ぎるなよ……」
そう呟きながら結局は後処理をした
「隊長……通報の件ですが……」
「問題は無かった。それで良い。それよりも……炎を放置してるのは駄目だなぁ」
エッジナイフを手に地面に突き刺して、面倒くさそうに装填すると炎を回収していた
「あの……それは……天星隊長……」
「ん、あぁ、娘から無理矢理複製を貰った炎回収する為だけのナイフ。殺傷の能力は無いとさ
ただ、混じってるなぁ……後で聞くか」
「その娘さんと言うのは……炎の始祖の……?」
「そうだね。と、そんな事話してないでさっさと調べろ。どうせ、娘が見つけれなかった痕跡くらい見つかるだろ……お前なら」
「わ、分かりました!」
そう言って探しに行く背を見て少しだけを笑みを浮かべてしまう。こういうもんかと……まぁ、それよりも……役に立つ事も有るもんだ
エッジナイフが赤く灯す光を見て納得しながら納めて歩いて向かった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
家の前に着くと玄関を開けてそのまま中へと。流石に駄目だろうと思い止めようときしたら
「別に構わないよ。だって、ここに居るのは一人だけ」
だとしても玄関を開けっ放しにしてる時点で危ないとは思うのに……だからこそ……困惑してると
「連れて来たぞ……お前と同じ異能力者の奴をな」
「……別に頼んでない」
その目は何処か別の方を見ていて私を見てないどころか目の前の彼女を見てなかった
やがてこっちを見るとすんなりと納得した。お母様と同じ目だったから。お母様は違うけど根本的には同じ感じがした……見えてないんだろうと
「……あぁ……あの噂の……ん……五月蝿いなぁ……黙ってろパンドラ」
えっ……何この子……急に切れたしパンドラて?。怖過ぎだろ……お母様よりも……絶夏叔母さんよりも……
「ごめんなさい……私の中に巣食ってるパンドラが割り込んだから……君のカグツチと同じ……存在しない異能力だよ……
と、少し遊ぼっか……あっ、安心して……散歩するだけ。今日はの体は動くから」
そう言って歩いて行ってしまうのを見て、彼女を見ると肩を竦めて
「あの子は私と暮らしてる。久々の客に喜んでるから付き合って欲しい……私が本物を求めたのは共感出来るかもしれない……きっと彼女を救ってくれると……だから、依頼を受けたのよ
あぁ……後、戦闘自体は別段どうでも良かった。必要だったのは……君の中の異能力が本物かどうかだけど……私の目で見て良かった
悪いね。私の異能力も似た様なもの。本来は存在してはいけない異能力だからこそ……彼女はずっと一人だった。私ですら救えない程にね……だから、君に任せることにした」
それを聞いて私は目を伏せて歩いて彼女の元に。彼女は外で待っていて手で日差しをかざして
「ねぇ……君の異能力はカグツチは……どうやって?」
「お母さんの異能力。寄生され炎の変幻になった。お母様曰く、始祖の炎……人類最古で最初の炎が私と言う事らしい
君は?」
「……存在しない変幻と何も無いパンドラ……そして、概念の変幻。実は……今も変幻してる……このパンドラが私を宿主、そして……私の体を使って無理矢理にね……」
「有り得るの?。カグツチは大人しいと言うよりかは……何もしないのに……」
「そうだね……今も、君と遊びたいとパンドラは言ってる。それに……事情が事情なだけに体の7割はパンドラに明け渡してる……自我だけは奪われたくないからそれを抜きにして……パンドラの洗脳も受けて、殆どパンドラ好みに……私の体は弄られてる
私はパンドラでもあり……恆籘雛菜姫が混じった……生まれ変わった……私になるのかな?。代償は本当に……屈辱的だったけど……」
それを聞いて何も思わない訳じゃない……でも、何だか分からないけど……彼女自体の意思が分からない感じで……何とも言えない雰囲気だった
でも分からないのは……何で意志を持つのか……分からない……
「……代償てのは?」
「内蔵の機能不全、視力低下、その他諸々……死んでもおかしくない……いえ、とっくに死んでる……でも、パンドラのせいで生かされてる……宿主に死んでは困るから……」
「死んで……今は……」
「違うよ。貴女は見てるはず……規格外の化け物を……死んでる死人なのに生きてる……人間……異能力者……」
遮る様に彼女はそう言う。私は答えたくなかったけど……彼女の目は私を捉えていて、答えを求めていた
「……彼岸絶夏……」
「そう。彼女の異能力はそういう物……概念は……パンドラが生み出した……負の遺産の様なもの……ただ、パンドラが最初に生み出したのが……私を生かす為の改竄能力……まぁ、手を離れたら……パンドラにはどうにもならない……だから無能の変幻異能力になる……全く……厄介な異能力よね……」
「じゃ、それが異能力を生み出したって言うの!?」
「違う……それは知らない……パンドラは概念を使った異能力を生み出し……遺しただけ……詳細は分からない……分かる事も出来ない……不可思議なモノよ
私はただパンドラに生かされた操り人形……それだけよ……」
気が付くと海が見えていて、彼女は手を石の防波堤に置いていて、遠くの方を見ていた
「……分からない……分からない!」
彼女は私の方を見てゆっくりと歩いて私の前まで来ると
「良いの……それで……私とは違う。異能力に好かれ愛された貴女は大丈夫……そうだね……君は強い。燈よりもね……でも、私の方が途方もなく強い……こんな力は要らないのに……ね
でも、仕方が無いよね……」
視線の先には絶夏叔母さんが立っていて、彼女は少し寂しそうな顔をして
「動かざる追えない……状態になったかな……そうでしょ?。私を探し私を保護しようとする彼岸の当主……」
「別に悪い意味は無い。ただ、見逃す訳にはいかないからよ。悪いね……仕事だから」
「そうね……でも、何処から?」
「……最初から。天星から聞いて来ただけ。君はたまたまよ。本来目的は星月に少し小言を言いに来ただけど……思わなく出会いもあるもんね。ちゃんと彼女にも説明しといてよ」
背後から燈が殺す勢いで首を狙ったのに、絶夏叔母さんは腕と首を掴んでそのまま地面へと背中を叩きつけて、銃を向けていた
「アハハ……噂はかねがねですかね……敵対する気は無いし……燈。不可抗力よ。全て事故……これは誰も悪くない。強いて言うなら……燈と彼女が戦った事……判断間違いから始まったのよ」
そう言うと絶夏叔母さんは銃を納めていて燈を起こすと
「理解が早くて助かる。と言っても私も……そこまでするつもりは無い。というよりかは君が下手に出て来て持っていかれても困るから……出来ればだったけど……」
「致し方有りませんよ……どの道……私も覚悟を決めて会いに行かなければいけなかったので……絶夏現当主さん。私は逃げも隠れもしない……好きにしても良い」
そう言って頭を下げていた。私は手を下ろしていて握り締めていた。それを見た絶夏叔母さんが私の所に来て
「彼女の言った通り悪くない。ただ、話は聞いていたからそこについては貴女が背負う必要は無い」
私は小さく頷いた。それでも……結局は……この異能力自体もお母様に言われて気づいた上に、この話……分からない事だらけだった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
病室でのんびりと過ごしてると病室の扉が開いて少し汗をかいてる義妹が入ってきた
「どうしたの?」
俺が聞くと義妹は汗を拭っていて
「少し走ってた。途中少し見に行っていただけで……今日もお見舞いに来たよ
大丈夫?」
「うん……まぁ、もう少しかな?」
そう答えると義妹は少し寂しそうな顔をしていた。それがよく分からなかったけど……手を伸ばそうとしたら突然立ち上がって
「用事あったの思い出した。ごめんね!」
そう言って病室から出ていく。何か変な事したのかな?。分からない……




