第二話裏編『思い』
ゆっくりとエッジナイフを回しながら、改造してある為にスロットル部分に装填した後に、また回して構えた
「別に敵対しようと訳じゃなから抑えて貰えないか?」
男性が手を挙げて出てくる。周囲を見て
「警察や機動隊が突っ込んでくる。話をするならさっさと」
「そうだな。本題……軍用機動隊へスカウトしに来た」
またか……
「断るよ。それしゃ」
私はそのまま歩いてエントランスへと向かった。その時に
「今日そのつもりで来たが……あっちも君を狙って来るとは思わなかった。君の異能力が他の犯罪組織含めて求めてる。もし君が話を聞くつもりなら……君を誘った組織の事について……」
「私が断ってるのはそれじゃない……既に組織に入ってるから……とっくの昔に私はスカウトを受けて入って……自由にしてるだけ。貴方達が持つ情報はうちの人間が操作してるからよ
私を引き抜きたいのなら……その人と話をしない事には意味が無い。それだけ」
「っ……!
君が入ってると言う組織は……」
「……『黒白薙』。犯罪組織と民間組織。まぁ、貴方に取っては敵対してる組織になるかな……国に対して反発してるし、かと言ってロクな事をしない組織には協力しないから
それじゃ。あっ、ここに居た子達は貰うから」
そのまま装填したのを起動させると炎が私を纏い中へと入っていき取り込んだ。炎は私の子でもあるし、無差別に生まれた火を回収しておかないと……
「私にとって気分が悪いから……火の始祖になってから、どうも火に感情を持って火が私の大切な子になるから」
まぁ、その子達は私の力を貸して私の本来の姿へと帰るために生きてもらわないと駄目だし……何よりもその火は一度きりだから、最後になる時に私の力になって助けて貰えるように
だから、手に絡みつく火を見た。この子は違うみたい。だから、役目を私の中で与える事にしつつ男を見ると言葉を詰まらせていた
「……そうか……確かに君程の異能力者ならか……考えてなかった。聞くけど……君はどっちなんだ?」
「……今は正義の味方になってる。上からの指示で私の役目だから」
それだけ伝えて火を優しく撫でながら出た
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────数ヶ月後
燃え盛る炎……目の前の姉に守られる形で呆然と見尽くしていた……。街が燃えて崩壊した……
歩いてくる音が聞こえきた。酷く痛み意識が朦朧としてる。でも、姉さんは手を俺の前に静止する様な守る様な……そんな感じで見ていた
目の前の着物に炎を纏った少女は炎を消しながら俺達の前へと立っていた
「この子だけは……」
「……別にこれしたの私じゃないし……そもそも……私が来たのは……無闇矢鱈に生み出した炎を回収しに来ただけ
役割があるのなら、私は来ない……役割の無い炎はただの無意味。だから……君達に対しては興味は無い」
「……そう……お願い聞いて欲しい……長く……無いと思うから……」
「……聞くかは別けど、確かに……これの『炎』は私の責任ね……良いよ」
しゃがみ込み傷口に触れていた。痛みは感じないのか姉さんは少女の事をずっと見ていて
「……貴女は聞く……そう思う……お願い……して……」
意識がフラフラとなりそのまま落ちるように崩れて意識を落とした
次に目が覚めると抱えられていて、姉さんが俺を見ると笑みを浮かべるだけで、それを見て再び意識を落とした
次に起きるとベットの上で、姉さんは安心した様に覗き込んでいて
「良かった。先生呼んでくるね」
そう言って病室から出ていく。それを見て再び目を瞑ってしまった
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病院から出てゆっくりと壁にもたれ掛かる
「……本当にこれで良かったのか……全く、面倒な事を……」
姉さんと呼ばれた女性はそう呟いたいた。同じ姿だけど中身は全くの別。ただ彼女は、好きでこうなった訳じゃないが……
────
「弟をお願い……別に貴女の……炎?が原因じゃない……少しミスってね……」
「……どう言う意味?」
「異能力者の無意味な戦争だと思う……確かに火傷したけど……これじゃない……」
そう言って服を捲るとえぐれた様なお腹をしていて、目の前の少女も助からないと一目で理解していた
「誰に?」
「……分からないかな……無能力者だから……要らないとか……理想となる世界にするとか……うん……どっかの在り来りな本のような話だと思う……馬鹿みたいよね……
守る為に自分が死んだら意味無いのに……」
「……貴女……気付いてないの?。既に死に面してるのに……そんなに話せるのはおかしい……異能力?」
「……かもね……弱いけど……こういう時に便利だね……多分……これを起こしたのは……弱い異能力者、無能力者は要らない感じだと思う……貴女は……」
「そんなのどうでも良い。私は好きに生きてるだけだし……なるほどね……
こんな無駄な事を起こす心当たりはある……けど、残念だけど、私でも無理……今ではね……
本題に戻ろ……何して欲しい?」
「協力してくれるの……?」
「関わってるかもしれないのなら……それに君は無関係の被害者。もし、私の予想通りなら……代わりの償いでもする
私じゃなくても……この火達は私の責任。だから……聞いてあげる」
「何でそんなに……火を?」
「……私の異能力は原初の火に変幻する異能力だからよ。火の起源であり原初……始祖でもあるから、火の全ては私の子の様なもんよ
これでいいかな?」
「なるほど……良かった……そんなに強い人で……
弟をお願いしたい……出来れば傍に居て守って欲しい……生きてると知ったら……多分……」
「かもね。そうね……不本意だけど、私の目的も達成したし、利用しても構わない?」
「……そっか……君の目的……もね……がはっ……うん……限界かも……利用は……出来れば……弟の事だけは本当に守ってくれるなら……良いよ……」
「そう。じゃ……君の全てを貰うね。分かるでしょ?」
彼女はそう言った。何となく理解していたけど……もう少しだけ……そうか……
「……もし……叶うなら……」
「……」
「この先も……私として居てくれるなら……私の代わりに弟を見守って……欲しい……姉じゃなくても……偽物でも……
私は君に……お願いしたい……」
炎が体を包む混むと自然と熱くなく……私は彼女を見た。彼女は私の頬に触れて
「良いよ。最後だし……少し未練残す様にした方が良いかしら?」
「何かな……?」
「最初で最後の友達になりましょ。貴女のその思いはこの付近の炎が感じてる。相当気にいられてるから……だから、君となら友達になっても良いかと思った」
「アハハ……本当に未練残してくれるね……名前……は……良いかな……限界だし……
託していい……私の最後の友達……」
目を瞑ってしまい、彼女の腕の中へと崩れ落ちる。燃える炎が包み込み彼女に抱きしめられながら……
「託された。私の中で眠っても良い……充分頑張った」
それだけ聞こえて私は力を無くして意識を奥底へと落とした




