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異世界マサカー  作者: 香草(かおりぐさ)


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8/12

8 戦い6

 翌日からオレは同じように討伐依頼を受け続けた

 かなりたくさんの依頼を受けたが、どの魔物とかいう動物もオレの敵じゃなかった

 牛みたいな魔物はなかなかに硬かったが、足を断てばあとは簡単だった

 ランクも順当に上がって行っている

 そんな中のことだった

 ギルドの依頼に異世界人の犯罪者討伐の依頼が舞い込んだ

 ランクはA

 オレのランクはまだDだから受けることはできない

 しかし、Aランクの冒険者と組めば参加できる

 オレはその依頼書を受けそうな人物を椅子に座りながら観察した

「あいつ、ダメだ弱い、あいつは、強いけど、心がない、あいつもダメ、あいつも、あいつも」

 Aランクは7組ほどいたが、誰も彼もあの銃を扱う異世界人に勝てるようには見えなかった

 だが最後に見つけた1組、3人の女性で構成されたAランクのパーティは、他のAランクとはどこか違う気がした

 オレはその3人に近づいてみる

「エリス・フューリー。最近この辺りで暴れ回っている異世界人ね」

「あたしらならやれるでしょ」

「そうやって調子に乗ってると痛い目みるよ」

 3人はどうやらこの依頼を受けるようだ

 他のAランクも依頼を受けるんだろうが、この3人が一番勝率が高そうに見える

 オレはすぐ立ち上がって3人に近寄った

「あの」

「あらどうしたのお嬢ちゃん」

 3人のうちの真っ白な長い髪、真っ白な鎧を着た女性が反応してくれた

「オレを一緒に、連れて行ってほしい」

「お嬢ちゃんを? 駄目よ危険だから」

「大丈夫、オレ、つよい」

「あなたも冒険者みたいだけど、命を大切にしなさい。相手は何人も殺してる異常者よ。貴方みたいなかわいい子が戦う相手じゃないわ」

「いいから、つれてけ」

 オレは思わず殺気を放ってしまった

「ひっ」

「な、何この子」

 この3人どころか周囲の冒険者まで怖がらせてしまった

「ご、ごめんなさい、怖がらせるつもり、なかった」

 恐怖にひきつる3人に謝る

「あなた何者? ランクは、Dランク!? これほどの殺気を放てるこがD!?」

「オレ、強い。足は引っ張らない、から」

「・・・。ねえアリー、この子連れて行ってあげてもいいんじゃない? あいつらを倒すには少しでも実力者が多い方がいい。Dじゃこの依頼受けれないけど、あたしらと一緒に行くなら受けれるし」

「僕もそう思う」

「でもジュイス、フェーム、この子まだ子供よ?」

「オレ、子供じゃない。何歳かは忘れた、けど、かなり大人」

 アリーと呼ばれた白髪の女性がこめかみを抑えて考え込む

「分かった。あなた名前は?」

「オレ、サキ」

「いいわサキちゃん。連れて行ってはあげるけど、恐らく私達はあなたを守る余裕なんてない。だから、自分の身は自分で守って。もし危ないと思ったらすぐ逃げること。それなら連れて行くわ」

「うんわかった。ありがとう」

 これで無事連れて行ってもらえることになった

 決行は明日らしい

 それからオレは相手の情報をできるだけ収集した

 相手の名前はエリス・フューリーという女異世界人

 手から真空波のようなものを放ち、相手を切り刻んだり、破裂させる能力を持つ

 ここ2カ月ほとこの辺りに来ては10人ほどを殺害して逃げるを繰り返しているらしい

「逃げるってことは、戦いには自信がないってことよ。大体の異世界人犯罪者は逃げずにそのまま殺戮を繰り返す。それをしないってことは」

「確かにその可能性もあるかも」

 ひとまず敵の討伐作戦はその場で練られた

 明日このギルドで待ち合わせをする約束をし、オレたちは別れた

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