8 戦い6
翌日からオレは同じように討伐依頼を受け続けた
かなりたくさんの依頼を受けたが、どの魔物とかいう動物もオレの敵じゃなかった
牛みたいな魔物はなかなかに硬かったが、足を断てばあとは簡単だった
ランクも順当に上がって行っている
そんな中のことだった
ギルドの依頼に異世界人の犯罪者討伐の依頼が舞い込んだ
ランクはA
オレのランクはまだDだから受けることはできない
しかし、Aランクの冒険者と組めば参加できる
オレはその依頼書を受けそうな人物を椅子に座りながら観察した
「あいつ、ダメだ弱い、あいつは、強いけど、心がない、あいつもダメ、あいつも、あいつも」
Aランクは7組ほどいたが、誰も彼もあの銃を扱う異世界人に勝てるようには見えなかった
だが最後に見つけた1組、3人の女性で構成されたAランクのパーティは、他のAランクとはどこか違う気がした
オレはその3人に近づいてみる
「エリス・フューリー。最近この辺りで暴れ回っている異世界人ね」
「あたしらならやれるでしょ」
「そうやって調子に乗ってると痛い目みるよ」
3人はどうやらこの依頼を受けるようだ
他のAランクも依頼を受けるんだろうが、この3人が一番勝率が高そうに見える
オレはすぐ立ち上がって3人に近寄った
「あの」
「あらどうしたのお嬢ちゃん」
3人のうちの真っ白な長い髪、真っ白な鎧を着た女性が反応してくれた
「オレを一緒に、連れて行ってほしい」
「お嬢ちゃんを? 駄目よ危険だから」
「大丈夫、オレ、つよい」
「あなたも冒険者みたいだけど、命を大切にしなさい。相手は何人も殺してる異常者よ。貴方みたいなかわいい子が戦う相手じゃないわ」
「いいから、つれてけ」
オレは思わず殺気を放ってしまった
「ひっ」
「な、何この子」
この3人どころか周囲の冒険者まで怖がらせてしまった
「ご、ごめんなさい、怖がらせるつもり、なかった」
恐怖にひきつる3人に謝る
「あなた何者? ランクは、Dランク!? これほどの殺気を放てるこがD!?」
「オレ、強い。足は引っ張らない、から」
「・・・。ねえアリー、この子連れて行ってあげてもいいんじゃない? あいつらを倒すには少しでも実力者が多い方がいい。Dじゃこの依頼受けれないけど、あたしらと一緒に行くなら受けれるし」
「僕もそう思う」
「でもジュイス、フェーム、この子まだ子供よ?」
「オレ、子供じゃない。何歳かは忘れた、けど、かなり大人」
アリーと呼ばれた白髪の女性がこめかみを抑えて考え込む
「分かった。あなた名前は?」
「オレ、サキ」
「いいわサキちゃん。連れて行ってはあげるけど、恐らく私達はあなたを守る余裕なんてない。だから、自分の身は自分で守って。もし危ないと思ったらすぐ逃げること。それなら連れて行くわ」
「うんわかった。ありがとう」
これで無事連れて行ってもらえることになった
決行は明日らしい
それからオレは相手の情報をできるだけ収集した
相手の名前はエリス・フューリーという女異世界人
手から真空波のようなものを放ち、相手を切り刻んだり、破裂させる能力を持つ
ここ2カ月ほとこの辺りに来ては10人ほどを殺害して逃げるを繰り返しているらしい
「逃げるってことは、戦いには自信がないってことよ。大体の異世界人犯罪者は逃げずにそのまま殺戮を繰り返す。それをしないってことは」
「確かにその可能性もあるかも」
ひとまず敵の討伐作戦はその場で練られた
明日このギルドで待ち合わせをする約束をし、オレたちは別れた




