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異世界マサカー  作者: 香草(かおりぐさ)


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5/12

5 狂円

 大きな円状の舞台

 そこに人影が六つ

「また消えた。あそこで一体何が起こってるんだろうね?」

 一人が口を開く

「知らねぇよ。お前んとこのが見に行ったんじゃねぇのかよ」

「死んだんだよあいつ」

「は? 見に行ったのはあの一人大隊のリガットでしょう? 狂宴円舞に近いと言われてたのに、あっさり死んじゃって可哀そう」

 そう言った少女はクスクスと笑った

「わしが行こうかのぉ? 国ごと滅ぼしてもいいのなら」

「あほか、あそこはまだ使うんだよ」

「子供はもういないの?」

「お前は黙ってろゲイリー」

 彼らは異世界から来た

 ある者は偶然に、ある者は転移で、ある者は転生によって、それぞれ違った方法でこの世界に来ている

 そして、元の世界とやることは同じだった

 奪い、略奪し、犯し、殺し

 あるいはただの暇つぶし、あるいは日課、あるいは快楽のために

 共通しているのはただ一つ

 異世界で好き勝手に殺したい


「ファミリーズに任せる。それで原因分かる」

「馬鹿の寄せ集めの家族ができるわけないだろ」

「ファミリーズをバカにするなら殺す」

 彼らはお互いを認めない、信頼しない、あわよくば殺したい

 だが、悪にも悪の秩序が無ければお互いの好きには動きづらい

 だからこそ、彼らはまとまった

 狂宴円舞

 狂ったロンドを踊り続け、お互いの領域は犯さずに楽しく殺そう

 それが目的で結成された組織だった

 そのため、自分達を邪魔する者の情報はお互い共有された

 多少の秘匿はあるものの、より良い殺しのためにある程度の協力は必要であると考える彼ら

 彼らはこの世界で疎まれ、恐怖される存在

 多くの異世界人がこの世界に来ている中、異質な彼らはまともな異世界人からも敵視されているが、彼らの力は突出していたため、まともな異世界人で求めることができないのが現状だ

 さらに彼らは狂宴円舞の下位組織も持っていた

 狂宴円舞の思想に感化された犯罪者、異世界人などがその主な構成員

 力ある者は狂宴円舞12人に挑むことができ、殺すことができれば晴れて円舞に加えられる

 そのため下位組織の者は自らの力を磨くため、多くの犯罪を犯す

 この世界は、ここ何十年も混乱に満ちていた



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