【番外】退会されたとある作者の「願い」
またも人気小説の作者がこの「小説家になろう」を退会されました。
番外編「ネット小説の読者へ」が未だ途中ではありますが、 今回はその件について申し上げます。
ご存知のかたも少なくないと思いますが、ある作者がこの「小説家になろう」を去ってゆかれました。残念ですが、常々私が否定するところの「読者の積極的行動」がその主たる要因と考えられます。
その作者が退会前、最後の活動報告で訴えられた「最後のお願い」が印象深いのです。この際、全面的な賛意(但し作者の謙遜を除く)を以て紹介致します。
【引用始め】
最後にお願いです。
批評される方は、ぜひルールを守ってください。
ルールを守って適切な批評を送っておられる方にお願いです。ルールを守っていない人を擁護するような発言は控えてください。
感想欄に人の感想に対するコメントを書くのはマナー違反ですが、メッセージは送れるはずです。
批評をすべて否定するつもりはありません。ですが、ルール違反の人を放置したまま、ご自分の権利だけを主張するのが、いいことだとは思いません。
感想を書くときは、できれば一度感想欄を見てください。
同じ感想が続くだけでも書き手は凹むものです。同じ感想がある場合は表現を変えるとか、タイミングを変えるなどをしていただくだけでも書き手はかなり冷静に対処できると思います。これは私だけかもしれませんが。
普段感想欄を見られない方にお願いです。
時々で結構ですので、感想欄を見てあげてください。
そして、感想欄が荒れていたら、励ましのメッセージを入れてあげてください。
批判が続いた中に励ましが一つあるだけでもかなり楽になります。
私のような才能の無い者がいなくなっても、それほど影響はありませんが、もっと才能のある作者が辞めてしまうのは損失だと思います。
ほとんどの書き手が何らかの不満を持っていると思います。
私のような心の弱い者は少ないでしょうが、少しだけ心に留めておいて頂ければ幸いです。
【引用終り】
一連のことに私が気付いたのは退会宣言が為された後でした。それ以前に気付いていたとして何が出来たとも思いませんが、もしかすれば激励の一つくらいは届けられたかも知れません。悔しくそして残念でなりません。
読者と作者は対等では在りません。
より正確に言えば、対等であるが故に対等ではないのです。
申すまでも無く読者一人一人は対等の存在です(原則論として)。であればその読者の多くが楽しみにしているお話の続きを生み出す作者の存在は多くの読者の希望です。
多くの(未だ訪れることなき未来を含む)読者達の希望を背負う作者を徒に傷付ける行為は、多くの読者の希望を奪う行為です。読者(今のあなた)と(お話を楽しみにしているであろう他の)読者一人一人は対等な存在です(原則として)。であるが故に多くの読者の期待を背負う作者に対しては敬意と気遣いを表すべきなのです。
それとも、「今書き込みをしようとしているあなた」は多くの読者の希望の芽を摘むに足る何かをお持ちなのでか? であれば是非それを明らかにして下さい。
以降 §19 §14 §20 そして §12 へと続くので今回はこれまでと致します。