養子縁組
in学園
『大丈夫…。
一人だって、ちゃんと出来るんだから!!』
心の中で、叫んだ。
ずっと―
ずっと言い聞かせた。
「大丈夫じゃよ。
ここで、ワシに提案があるからのぅ…」
まぁ、座りなさい。
と、後付けし私はゆっくりとソファーに座った。
「君には…失礼な話だが、もう家族は居ない」
『…はい』
私は静かに聞いた。
「そこで、提案なんじゃが…」
『なんですか?』
「君を養子縁組にして、私の子供にしようと思う…」
『……は?』
何訳の分からないことを言っているのだろうか―‥
『いや…。
私は嫌です…まだ』
「心の傷が癒えていないのに…っと、言いたいんじゃろ?」
『分かっているなら、一々聞かないでください!』
「…君には、家族が必要だ。」
『分かりません。私には、血の繋がった家族がほしいのに!!』
「分かっておるわい…」
分かってなんかいない!
誰も私のことなんか…誰も分かってくれていない!
ずっと―
これからずっと―
孤独なんだ―…
「…ワシの子供、養子縁組だった。」
『…』
「今から紹介する孫は、血は繋がっていない。」
『…』
「でも、普通に築き上げてきた…」
『でも、私には出来ない!不安だし…』
「大丈夫じゃ。」
そう言うと、横から誰かを呼んだ。
綺麗で…
格好良くて…
「孫じゃ。」
『ま…孫?!』
びっくりして、大声を出してしまった。
「…俺、【ゼロ・キリア】よろしく…」
口数が少ない感じ…
『…よろしく』
「ワシの孫は、17歳じゃが…訳ありなもんで、今年から高校入学なんじゃ。」
『は、はぁ…』
「それと、君にはゼロの友達に…なってほしいんじゃがのぅ…」
『分かりました。』
学園内で、出来た―
初めての―
友達だった―…
続く




