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第15章 追跡

  王都の一角――転移陣が残されたその部屋は、まるで氷点下のような冷気に包まれていた。

 マクシミリアンとゾランは、緊張で青ざめる騎士団と宮廷魔術師たちを引き連れ、今もなお陣の前に詰めていた。


「……だ、駄目です……っ!」


 床にひざまずいていた宮廷魔術師の一人が、血の気の失せた顔で大きく首を振る。


「転移先の座標データが完全に破棄されています! 残存魔術光の痕跡から逆算することすら不可能です……!」

「もう一度調べてください」


 マクシミリアンが静かに言った。その声は低く、重い。


「し、しかし……これ以上の解析は物理的に……っ」

「もう一度」

「……は、はいぃっ!」


 魔術師は悲鳴のような声を上げ、慌てて床の魔法陣へ向き直り、震える手で術式を広げた。


 普段と変わらない無表情。

 だが、マクシミリアンの全身から湧き立つ漆黒の殺気は、そこにいる誰もが死を予感するほど濃厚で苛烈だった。


 少し離れた壁際では、ゾランが腕を組み、冷ややかな眼光で壁にもたれかかっている。

 こちらも同様に尋常ではなかった。細められた瞳には凶暴な苛立ちが渦巻き、組んだ腕を掴む指先は、白くなるほど力が込められていた。


 二人の周囲だけ、ぽっかりと半径二メートルほどの空白地帯ができあがっている。

 現場に派遣された近衛騎士たちは、巻き込まれるのを恐れて誰一人として近づこうとしない。


「……おい、お前が進捗を報告してこい」

「ふざけるな、死にたくない! お前が行け!」

「さっき俺が行って、マクシミリアン様に射殺されそうな目で見られただろ!」

「だから何だ! 次はお前の順番だ!」


 小声で押し付け合う騎士たちへ、マクシミリアンがゆっくりと振り返る。


「……何か問題でも?」

「「い、いえっ!! 何の問題もございません!!」」


 三人の騎士が弾かれたように直立不動となった。


 マクシミリアンは再び、青く沈んだ転移陣へと視線を戻す。


「……『見つからない』という下らない報告は、二度としないで頂きたい」

「「は、はいッッ!!」」


 騎士たちの恐怖に満ちた返事が、美しく揃った。


「私が欲しいのは、殿下が今どこにいらっしゃるのか。その事実だけです」


 誰も答えることができなかった。

 答える術など、この場の誰一人として持ち合わせていないのだから。


 ゾランが忌々しげに吐き捨てる。


「王都の中なのか、それとも国外なのか……それすら判明せんとはな」

「…………」

「このまま手掛かりが途絶えたらどうするつもりだ、マクシミリアン」


 マクシミリアンは数秒の沈黙の後、淡々と言い放った。


「……こうなれば、古巣である暗部組織『夜行』の全戦力を、王都および全領地に一斉投入します」


 室内の空気が完全に静まり返った。

 ゾランがゆっくりと顔を向け、呆れたように片眉を跳ね上げる。


「お前……戦争でも始める気か?」

「殿下を無事にお救いするためです」

「…………」

「必要とあれば、街の一つや二つ潰すことになろうと、躊躇する理由はありません」


 ゾランはしばらくマクシミリアンの据わった目を見つめ、やがてフッと口元を歪めた。


「……まあ、違いないな」


 その物騒すぎる会話を耳にした騎士たちの顔が、一斉に引きつった。



 ◇



 時間はほんの少しだけ遡る。


 王都に構えるリンデール公爵邸では、いつものように穏やかで気品あふれる朝が始まっていた。


 少なくとも、公爵令嬢ロザリアにとっては。


 優雅に朝の身支度を終えたロザリアは、朝食のテーブルに向かうよりも先に、自室の机へと足を運んだ。

 鍵のかかった引き出しを開け、厳重に保管された手のひらサイズの黒い魔導石板を取り出すと、愛おしそうに起動させる。


 幾重もの繊細な魔法陣が空中に浮かび上がり、王都の詳細な立体地図が投影された。

 その中心付近で、小さな青い光がピコ、ピコと規則正しく明滅しながら動いている。


「……ふふ。今日もお健やかにお過ごしのようですわ」


 ロザリアは透き通るような頬を緩め、まるで恋人の頬に触れるかのように、指先で青い点をそっと撫でた。


「あら? 今日はいつもよりずいぶんと動きが活発ですわね」


 彼女は別の引き出しを開け、鈍い光沢を放つ分厚い革張りのノートを取り出した。


 持ち上げるのも一苦労なほどの重厚感。

 その表紙には、気品ある流麗な金文字で、


『ルクレイン様 行動・詳細観察記録 第拾弐巻』


 と、恐ろしいタイトルが刻まれていた。


 ロザリアは慣れた手つきで最新のページを開き、羽根ペンを滑らせる。


『午前八時十二分。王都内を移動開始』

『本日は、養護院への慰問のご予定。張り切っていらっしゃるのかしら。光の動きが実に活発。愛おしい』


 投影された青い光が、ピコピコと愛らしく跳ねる。


「あらあら」


 ロザリアはすぐさま追記した。


『八時十八分。移動速度が平時の2・5倍に上昇。馬車に乗車』

『ピコピコと元気に動くルクレイン様のお姿が、筆舌に尽くしがたいほど素敵』


「ふふっ……可愛いお方」


 後ろで静かに控えていた専属メイドのメイが、一切の感情を排した無表情のままノートを覗き込む。


「本日も非常に緻密で詳細な記録でございますね、お嬢様」

「当然ですわ、メイ」

「左様でございますか」

「愛する婚約者の日々の微細な変化を完璧に把握してこそ、将来その身を支える妻というものですもの」

「実に模範的な愛の形でございます」


 メイは淡々と頷いた。


 ロザリアは再び、愛おしそうに青い光へ視線を落とす。


「見てくださいな、メイ。今日も元気に動き回っていらっしゃいますわ」

「そうでございますね」

「ああ、この中にわたくしが直接入ってしまいたいですわ」

「物理的に不可能ですのでお控えください」



 ――それから、ほんの少し時間が経過した時のことだった。


 ふっ。


 それまでピコピコと元気に光っていた青い点が、唐突に消え去った。


「……あら?」


 すらすらと動いていた羽根ペンが止まる。


「…………」


 ロザリアは目を細め、魔導石板を覗き込んだ。


「メイ」

「はい、お嬢様」

「光が消えましたわ」

「そのようでございますね」

「石板の魔導回路が故障したのかしら?」


 数秒の静寂。


 ぴこ。


 青い光が、再びぽつりと点灯した。


 だが――。


「…………」


 ロザリアの表情から、一瞬で笑みが消え去った。


 光が示したのは、先ほどまでの場所ではない。

 王都の郊外すら遥かに外れた……見たこともない座標だった。


「これは……」


 光はそこでピタリと止まったまま、動かない。


「このような短時間で、ここまでの距離を移動されるはずがありませんわ……」


 ロザリアが美貌を歪め、眉をひそめる。


「空間転移……?」


 両手で石板を恭しく持ち上げる。


「ルクレイン様……こんな辺境で、一体何をなさっていらっしゃるのかしら……?」



 小一時間ほど、メイとあれこれ推測し合っていた時のことだった。


 部屋の扉が、ノックもなしに勢いよく開け放たれた。


「お、お嬢様ッ!!」


 飛び込んできた別のメイドが、顔を真っ青にして立っていた。


「王城より、緊急の早馬が届きましたッ!」

「何事ですの? 騒々しいですわね」

「ルクレイン殿下とリクター殿下が……何者かによって誘拐されたとのことですッ!!」

「…………」


 ロザリアがぴたりと固まった。


「…………は?」

「お二人とも、空間転移魔法によって、何処かへ連れ去られたと……ッ!」

「……誘拐……!?」


 ロザリアが凄まじい勢いで立ち上がった。

 その衝撃で、重厚な彫刻の施された椅子が大きな音を立てて倒れる。


「ルクレイン様が……誘拐されたとおっしゃいましたの!?」

「は、はいッ!」

「どこの誰ですの!? どこの命知らずの害虫が、わたくしのルクレイン様にそんな無礼を働きましたのッ!?」


 ロザリアの美しい金髪が、激しい怒りによってぶわりと逆立った。


「現在、王城の騎士団と魔術師が総出で捜索を――」

「場所は!? 誘拐犯はルクレイン様をどこへ連れ去りましたの!?」

「それが……転移術式が高度すぎて、転移先が全く分からないと……」


 ロザリアの動きが、ピタリと止まった。

 ゆっくりと視線を落とし、手元でピコピコと光る石板を見つめる。


「…………」

「お、お嬢様……?」

「……場所なら、分かりますわ」

「え?」


 ロザリアは石板を愛おしそうに胸に抱きしめた。


「メイ!」

「はい、お嬢様」

「今すぐお父様に会いますわ!」

「承知いたしました」



 数分後。


 ロザリアはリンデール公爵の執務室へと突入していた。


「お父様ッ!」


 大きな執務机の向こうで、書類に目を通していたリンデール公爵が顔を上げた。


 灰色の混じった金髪を後ろへ撫でつけた、がっしりとした体格の壮年男性だ。

 その鋭い目元には、大貴族の頂点に立つ者としての圧倒的な威厳が宿っている。


「どうした、ロザリア。慌ただしい」

「ルクレイン様が誘拐されましたわ!」

「その件なら、今しがた王城からの緊急連絡を受けたところだ」


 リンデール公爵の表情が一気に険しくなる。


「王城の宮廷魔術師どもをもってしても、行き先すら掴めておらんらしい。厄介なことになった」

「わたくし、分かりますわ」

「何?」

「ルクレイン様の現在の正確な居場所ですわ」


 公爵が深く眉をひそめた。


「なぜ、お前にそんなことが分かるのだ?」

「先日、ルクレイン様に愛の証としてお渡しした特製のブレスレットに、わたくし手製の追跡超魔術式を仕込んでおりますの。殿下の現在地は二十四時間三百六十五日、常に完璧に把握しておりますわ」

「…………」


 リンデール公爵の眉間に、恐ろしいほど深い皺が刻まれた。


「ロザリア……お前……」


 地鳴りのような低い声。


「……お父様……?」


 公爵は娘をじっと見つめる。


 重苦しい数秒の静寂。



「――さすがは我が娘だッ!!」



「!」

「将来の夫を管理し、逃がさぬよう退路を断つ! 妻たるもの、それくらい仕込んでおいて当然だ!」


 公爵は我が子のストーカー行為に、心底満足そうに大きく頷いた。


「ご理解いただけて光栄ですわ、お父様!」


 後ろに控えるメイだけが、無言で冷ややかな視線を送っていた。


「わしなど見ろ!」


 リンデール公爵が得意げな顔で、上着の両袖を豪快にまくってみせた。


 右手首に青と緑の魔導具。

 左手首に赤と紫の魔導具。

 デザインの異なる四本のブレスレットが、隙間なく巻き付けられている。

 それぞれの中心にはめ込まれた宝石が、ピコ、ピコと規則正しく不気味に明滅していた。


「全部、お前のお母様に付けられたものだ」

「まあ……四つも……!」

「位置特定、体調管理、魔力波形の監視、そして予備だ」

「さすがお母様ですわ! 愛が深くていらっしゃる!」

「うむ。わしは今日も猛烈に愛されておる」


 ロザリアは心底羨ましそうに、父の腕で輝く四本のブレスレットを見つめた。


「……わたくしも、もうひとつぐらい何とかしてルクレイン様に付けられませんかしら」

「体調監視用を追加するのがよろしいかと思います」


 メイが即座に提案した。


「それですわ!!」


 ロザリアの瞳が爛々と輝いた。



「……ゴホン! そんなことより、今はルクレイン殿下の救出だ」


 公爵が咳払いをして立ち上がる。


「場所を見せろ」

「はい、お父様」


 ロザリアが石板を差し出した。


「先ほど一度、王都内で光が消失しました。その直後、こちらのまったく別の座標へ再出現いたしましたわ。それ以来、一度も動いておりません」


 公爵の顔つきが、本物の武人のそれへと変わる。


「転移した瞬間を捉えていたということか……! 見事だ」

「ふふっ」

「すぐに現場へ向かうぞ! 叩き潰す!」



 ◇



 誘拐の現場となった転移陣の部屋は、壊された鉄扉の代わりに陣幕が張られ、いまや完全に救出捜索本部と化していた。


 机の上には王都とその周辺領域の地図が何枚も広げられ、宮廷魔術師たちが額に大量の汗を浮かべながら、必死で魔法陣の解析を続けている。

 外から戻ってきた騎士たちは、そのたびに青ざめた顔で首を横に振った。


「……北門、異常なし!」

「東の街道および森林地帯も、怪しい一団は確認されておりません!」

「…………」


 不毛な報告が届くたび、マクシミリアンから放たれる暗黒の殺気が激しさを増していく。


 ゾランは壁にもたれかかったまま、レイピアの柄を指先で叩き続けていた。


 コツ、コツ、コツ……。


 その規則正しくも苛立ちの籠もった音だけが、やけに大きく部屋に響く。


 誰一人として口を開かない。

 何か発言すれば、マクシミリアンの影かゾランの剣のどちらかが飛んでくると、誰もが確信していた。


 その時だった。


 バサッ!!


 陣幕が勢いよく跳ね上げられた。


「何者だッ!?」


 ゾランが鋭く身を起こし、一瞬でレイピアの柄を握りしめる。

 騎士たちも一斉に武器へ手を伸ばして振り返った。


 入ってきたのは、堂々たる体躯を誇る壮年の男――リンデール公爵だった。


「リ、リンデール公爵閣下……!?」


 騎士の一人が慌てて姿勢を正し、敬礼を送る。


 だが、室内にいた全員の視線はすぐに、公爵の後ろから歩み出てきた人物へと吸い寄せられた。


 陽光をそのまま溶かしたかのような、輝く金の髪。

 淡い桃色のドレスの裾をふわりと揺らす、息を呑むような美貌。

 宝石のように煌めく大きな瞳と、白磁の肌。

 その目元には小さな泣きぼくろがひとつ。可憐な少女の面差しに、ほのかな色気を添えていた。


 男たちの汗と焦燥と殺気が渦巻くこの薄暗い部屋に、まるで誇り高き大輪の花が一輪、舞い降りたかのようだった。


「……え……?」


 誰かが間の抜けた声を漏らす。


 そのさらに後ろには、一切の感情を殺した無表情のメイが静かに控えていた。

 部屋の異常な殺気にも、毛ほども動じた様子がない。


「ロザリア様……?」


 マクシミリアンが、珍しくわずかに目を見開いた。


「なぜ、このような危険な場所へ……」


 ロザリアは部屋の中をぐるりと見回した。


 血走った目で震える騎士たち。

 ストレスで泡を吹きそうな宮廷魔術師たち。

 暗黒の殺気を纏った従者マクシミリアンと、レイピアに手をかけた危険な男ゾラン。


 それら惨状のすべてを一瞥してから、ロザリアは天使のようににっこりと微笑んだ。


「ルクレイン様の居場所なら、わたくしが分かりますわ」


「…………」


 室内にいた全員の動きが、停止した。


 ゾランの手が、レイピアの柄から滑り落ちる。

 宮廷魔術師たちも、術式の展開をピタリと止めて固まっていた。


「……今、何とおっしゃいましたか?」


 マクシミリアンが掠れた声で問い返す。


「ですから、ルクレイン様の『現在の正確な位置』ですわ」


 ロザリアは愛おしそうに黒い魔導石板を掲げて見せた。

 空中に浮かび上がった光の地図の上で、小さな青い光がピコピコと元気に明滅している。


「こちらに、バッチリ表示されております」

「…………」

「…………」


 誰も喋らない。喋れない。


 宮廷魔術師の一人が、恐ろしい事実に触れるように、おずおずと尋ねた。


「な……なぜ、殿下の位置がリアルタイムで分かるのですか……?」

「愛する婚約者ですもの。二十四時間三百六十五日、追跡しておりますの」

「…………」

「ついでに、毎日の詳細な移動記録も残しておりますわ。メイ、出してちょうだい」

「はい、お嬢様」


 メイは、持ち込んできた鈍い光沢を放つ分厚いノートを、中央のテーブルへ置いた。


 ドォンッ。


 重苦しい音が部屋に響く。


「…………」


 騎士たちがノートを見る。

 マクシミリアンとゾランもノートを見る。


 開かれたページには、ルクレインの行動が分刻みでびっしりと記入されていた。

 その合間を埋め尽くすように、ロザリアの感想と愛の言葉が延々と続いている。


「朝起きてから夜お休みになるまで、愛するルクレイン様のことはすべて記録・保存しておりますの」


 ロザリアは「言ってしまったわ」とでも言うように、はにかんで頬を染めた。


「…………」


 さすがのマクシミリアンも、一瞬だけ言葉を失った。


 ゾランが引きつった笑みを浮かべ、低く呟く。


「……おいおい。これは……いくらなんでも重すぎるだろ……ドン引きだぞ……」

「何か問題でも?」


 ロザリアが氷のような微笑みで振り返る。


「……いえ、何でもありません」


 ゾランがすっと目を逸らした。


 だが、マクシミリアンの思考の切り替えは早かった。


「何一つ問題はありません。さすがはロザリア様と言うべきです」

「おいマクシミリアン、これを全面的に肯定するのか!?」

「殿下を即座にお救いできるのであれば、手段や過程などどうでもよいことです」

「……お前、狂ってるな」

「お褒めいただき光栄です。それよりロザリア様、詳細を」


 ロザリアが誇らしげに光点を示した。


「転移前はこちら……王都内でしたわ。そして一度光が完全に消失し、直後にこちらの地点へ跳びました。それ以来、一歩も動いておりません」


 宮廷魔術師たちが一斉にテーブルへ群がった。


「広域地図を広げろ!」

「座標情報を照合する! 急げ!」


 巨大な王国全土の地図が、机の上へ広げられた。


 石板の位置情報を魔法陣で読み取り、魔術師が震える指で地図の上を追っていく。


「この方角……」

「もう少し北だ……!」

「距離の縮尺を計算……」

「……ここです!」


 魔術師の指が、ある一点でピタリと止まった。


「…………」


 誰も声を出せなかった。


 マクシミリアンが地図を覗き込む。

 その無表情な顔が、はっきりと強張った。


「……まさか……」


 ゾランも横から覗き込み、その細い目を限界まで見開いた。


「…………」


 言葉が漏れる。


「ここは……かつて封印された……『黒の地下要塞』か……!?」


 室内の空気が、一瞬にして凍りついた。


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