【至急のご相談】山林内で回収された大型クモ目の脱皮殻について(2026年9月2日(水) 16:38)
遠藤先生
お忙しいところ突然のメールにて失礼いたします。
平成24年に先生の研究室(節足動物学研究室)を卒業いたしました、向井啓一郎と申します。
学生時代は大変お世話になりました。
本日ご連絡を差し上げましたのは、私が現在勤務しております██中学校にて、生徒が持ち込んだ巨大なクモ類の脱皮殻について、専門家である遠藤先生の知見を賜りたく存じたためです。
この脱皮殻は、校区内の山林(通称『栖網喪岡』と呼ばれる地域)の自然洞窟付近で生徒が拾得したものです。
頭胸部から腹部までの全長が20センチ近くあり、到底日本の固有種とは思えないサイズです。
当地域には過去に違法ブリーダーの存在が噂されており、以前にも大型爬虫類の脱走騒ぎがあったため、警察は「逃げ出した外来タランチュラの抜け殻だろう」と静観している状態です。
しかしながら本日、生徒が持参した脱皮殻を理科室の顕微鏡で観察いたしましたところ、腹部裏面の受精嚢の形態や触肢の構造が、一般的なタランチュラ(オオツノタランチュラ属等)の所見と明らかに異なっております。
私の浅学では既知のクモ類と同定することができませんでした。
発見した生徒の証言によると、現場の洞窟付近には同種の脱皮殻の残骸が多数散乱していたとのことです。
万が一、未知の大型クモ類が地域内で繁殖しているとすれば、生徒や地域住民に対する危害(有毒性や攻撃性)の観点からも極めて危険な状態であると危惧しております。
実際、近隣の個人病院などでは、就寝中に「虫に刺された」と駆け込む患者が急増しているとのことです。
共通して筋肉の硬直や発声障害を伴う麻痺を起こしており、中には意識はあるものの自力での呼吸や救助要請すら不可能な状態に陥ったケースもあると聞き、背筋が凍る思いです。
また今朝、本校の用務員より、プール地下の浄水設備点検中に大量の蜘蛛の巣を発見したという報告も届いております。
ローカルニュースでも、市内の総合病院や大型ショッピングモールの地下配管スペースにて、同様に大量の蜘蛛の巣や原因不明の設備障害が相次いでいると報じられております。
さらに学級担任らからも、ここ数日「連絡の取れない無断欠席」の生徒が複数おり、自宅に電話をかけても保護者の携帯すら繋がらない家庭が何軒か出ていると話題があがっております。
これらがすべて無関係であるとは到底思えず、何か想像を越えるような恐ろしい事態が進行しているのではないかと、恐怖を抑えきれません。
市役所に連絡をしてみましたが、すみれが丘マンションの地盤崩落巻き込まれ事故により混みあっており、お話が難しい状態でした。
お手数ではありますが、出来る限り早めに画像データ(または現物サンプル)をご覧いただくことは可能でしょうか。
突然のご無礼を重々お許しいただき、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
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足利市立██中学校 理科担当
向井 啓一郎
Mail: mukai-k@██-ed.jp
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