自己紹介
「まず私ね。前に自己紹介はしたから知ってる人は知ってるけど、新しい人が2人居るから、ねっ。
アパレル会社で経理やってる原田都です。年は31歳です。推し活頑張って韓国行きまくってたらグループ解散してしまって。仕方なく婚活始めて2年目です。
何が悪いのか?なかなか決まらなくて〜詰んでます。
今年こそは結婚したいなと、ここを無事に卒業したいなと思ってます!」と小首をかしげた。
『人の事をとやかく言えないが、女の園でリーダーシップ発揮してる内に結婚戦略の立て方を間違えた人な気がする…』と蘭子は思った。
「そんな事言わないでよ〜良いお客さんなんだから。」運転しながら主催が軽口を叩く。
やはり底が浅い感じがする。
奥席の反対側の女性が都に肩を叩かれてモジモジと立ち上がる。
「立花京香です。公務員やってます。27歳です。職場にお年を召した方ばかりで全然出会いなくて…出会いアプリとかちょっと私には無理で…身体を動かすのは大好きなので来ました。今回3回目です。よろしくお願いします。」と頭を下げた。京香さんは、結構身長ある人でスタイル抜群だが、あまり自分に自信が無いようだ。育ちの良さがにじんでる。
「よっ、良いよ!京香ちゃん!」と合の手を手前の男性が打つ。都が今度はキツく肩を叩く。
「ほら、次はアンタだよ!脳筋!」とかなり2人は親しい感じだ。
「エ〜ッ、近藤雄馬です。年は〜30なっちゃいました。結構付き合った数は多いんだけど、数回デートすると別れて!と怒って彼女が去っていきます。
俺も今年は嫁さん貰って、親を安心させたいなと思ってます!」とニコニコしながら京香さんの方を見る。
すごく分かりやすい人だ。
「雄馬!仕事!忘れてるよ!」都がキッとにらみながら言う。「おおっ、そうだ!公務員です。ぶっちゃけ自衛隊です。出会いアプリが散々だったから、やっぱり身体使ってアピールしたいな!とこっち来ました!」とまた京香さんの方を見ながらニコニコしてる。
「次は支倉さん、どうぞ。」と都が打って変わって可愛い声でうながす。
色白で腺病質そうな銀縁メガネの男性が座ったまま一礼する。
「支倉進です。28です。システムエンジニアです。
座り仕事なんですが、この頃ヘルニアやってしまって医者に身体を動かすよう言われました。で、ここには同期の凛に誘われて参加してます。う〜ん4回目かな?」と言うと前に座ってるポニーテールの女性が受けて立つ。「あっ、私が支倉くんの同期の金安凛です。自分がラフティングやってみたかった所で支倉くんがヘルニアなったと聞いて誘いました〜よろしく〜」と頭をピョコと下げた。
「次は俺かなあ〜?」凛の横に陣取ってるちょっとやさぐれた男が立つ。
「30歳の小久保圭っす。最近脱サラして田舎で養鶏場やってる親の跡を継ぐ気なんだけど〜嫁連れて来いって、親が。田舎は若い女、居ないぞって言われて。動ける娘が欲しいって。よろしく〜」と、隣の凛にウインクした。凛の顔がこわばる。
『なんだろ?私、とんでもない場所に迷い込んだ気がする。』蘭子は戦慄した。




