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示談の友情

結局、帰りのワゴンの中で、運転してる主催者はドライブインで示談書を作成する。

都や京香は、こころもち喜んでいる…近藤と小久保は先々考えてるのか憂鬱な顔だ。

示談書は慣れてる草壁が作成する。

ビックリだが、離婚や引っ越しも転職も許されない内容だった。もし違えれば、警察へ刑事告訴すると言うものだ。今は、刑事告訴の時効は10年だ。10年は、この示談書を守らないと告訴される。

「会社が許してくれるか…」と近藤は難色を示したが、警察の草壁が「嘘つけ!妻帯者の社宅は競争率きついんだよ。だいたいお前が申請しなきゃあ良いだけだ!県またぐのなんか自衛隊は許可も要らないくせに!」と一言で終わった。組織が似てるので内部事情は良く似てる。

「ダメだ。こいつら監視しとかないと。最初の1年は毎月チェックに行くぞ!周りの人にも聞き取りしにいく。人間関係も把握しときたいし。特に親とは連絡つくようにさせてもらう。

大丈夫だ!昔からの友達として行ってやるから。」草壁が近藤と小久保の肩を叩いた。

「結婚式も皆で出るからね。ちゃんと呼びのよ。もう友達だからね〜ラインもXもインスタも全部繋ぐよ〜逃さないよ〜都ちゃん」おばちゃんを怒らせるとしつこいのだ。

「慰謝料に関しては弁護士が、近藤と都に書類送るから。都は結婚して小久保の家入るから小久保宛の方が良いな。一生懸命働いて払えよ。」草壁がドライブインのコピー機で出力した書類に署名を貰い弁護士に連絡した。

「都ちゃんの結婚式は原宿に良い教会あるのよ。都ちゃん会社近いから、友達沢山来てもらいな〜式場の手配は私がするから。ドタキャンしたら、ちゃんとアナタ達に請求書いくようにするから。

京香さんは、お父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃんに決めて貰いな。近藤さんは、身一つで真っ白な身体で婿に行ってあちらのお家に染めて貰いな!皆で祝福に行くから。ねっ?」と凛と支倉にも告げる。


「僕は、もう社会人アウトドアサークルから手を引けばいいんだよね?元々マウンテンバイクのチームのバイク運ぶためにワゴン買ったし。チームにだけは教えないでくれ。皆、僕を頼ってチーム組んでるんだ。

本業の自転車屋だけでやっていくから!お願いだ!」と主催者は頭を下げた。

主催はマウンテンバイクの強豪チームのリーダーのようだ。全国の大会回るのにお金がいるのだ。

「また定期的に自転車屋行きますよ。奥さんやお子さんに話し聞けば分かりますしね。俺達、親友だし。ねっ」草壁が主催の肩も叩く。

「近藤さんの基地から私の家まで車で1時間です。同じ静岡だし良かった〜」京香はホッとしてる。「家族が今夜会いたいと言ってるので小田原駅から私達は新幹線で帰ります。ねっ、近藤さん。いや、立花さん。」と近藤に声を掛ける。無言で近藤がうなづく。

京香ちゃんはおしとやかに見えて、なかなか芯のある女性のようだ。

都は小久保とツーショット撮って友達に早速自慢してるようだ。小久保は見かけだけは、アパレル姉さんが好きそうな見た目だ。オシャレで小綺麗でスマート容姿なのだ。

あまり写されたくそうな小久保の様子から、やらかしたんだなあ〜と蘭子は予想がつく。

今は顔晒すとすぐに過去にやらかした事がバレてしまう世の中だ。

車が都内に入る頃、小久保が同期の既婚女性と不倫して慰謝料請求され、その上その彼女の管轄だった会社の金をFXで溶かしたが会社の恩赦で解雇だけで許されたと知る事になる。

その不倫女はしっかりお縄になったが、小久保のつながりが不明瞭で知らなかったと逃げ切ったようだ。

「うそ!うそ!結婚式で良い笑い者じゃない!こんな〜!!!」都が子供みたいに泣き出す。

「良かったね。これが結婚だよ。親に穴埋め頼んだんでしょ?都ちゃんの慰謝料請求も小久保実家に送るから、本当に泣きたいのはあちらのお父さんお母さんだよ。

一生懸命働いて小久保家に骨埋めるんだよ、都ちゃん。美味しい卵作れてるかチェックに行くからね!」結婚なんて相手と自分で地獄に変わる世界なのだ。

片方だけが頑張ってもダメなのだ。まさに二人三脚なのだ。仲が悪いと拷問になる。

留置所入るより地獄な夫婦関係や拷問部屋みたいな家庭なんて、この日本にゴマンとあるのだ。

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