能東の壺 第五章 無辜
第五章
無辜
……ずっと認めて貰いたかったあいつばっかり、弟だからか? 多分そうだ、でも双子の弟だぞ。そんな格差生まれるかな?考えれば考えるほど鬱陶しくなってくる。
もはや自分を攻めたなぜこんなに認められたいんだ?って、
でも、ずっと言われてきた、兄という重りを持ってきた。
そんな人生にはうんざりだ。
認められなくてもいい、ただ見せつける、柴兄弟で俺の方が強いってことを…
「おい、お前柴って奴だよな?」
ある日柴 琉道がバイトから帰っていると話しかけられた。
「弟は嫌いか?」
「嫌いだ、大嫌いだ」
「そりゃよかったよ、俺は月光……よろしくな」
……ついにこの日がきた。復讐だよ、負けを認めて散ってくれ俺が最強だ。俺が一番強い、このために鍛えてきたんだ。
人生賭けて償ってもらおう……
「来ましたよ」
能東達が入ってきたのを曾我部から貰った部隊から教えてもらった。
「分かった。ありがとう」
……こんなに美しくて街を見渡せるのはいつぶりだろうか?
美しいよ、復讐の色をしている……
「来てたら取り押さえて、気絶させろと」
「わかりました」
琉道はそう言い外を見て笑っていた。
少し時間が経ち、エレベーターの扉が開いた。
琉翔はどんどん倒しながらこちらへ近づいてくる。
そして、琉道と目があった。
「兄貴…」
その言葉は琉道には届かなかった。
「よし、移動させろ。
能東が来ては面倒臭い、撤退するぞ」
琉道は琉翔を持ち運んで行った。
「面倒なことになってしまったな」
車の中で国会議事堂が襲われたと言うニュースを聞いて島沢は行った。
「でも、Nを止めないと俺達はどうもこうもできない」
「確実に黒の組織が動き出した事の証明だ」
「とりあえず、難波でNを撃破、Nに黒の組織の場所を聞き出し、黒の組織のある場所へと向かう。そして、黒の組織をぶっ壊して俺の人生は終わりという事で」
「終着点が見えてきて良かったな」
「あぁだが、柴を助けないといけなかったり色々面倒だ」
「面倒なのはそれだけじゃないぞ、前見ろ」
警官達が何故か高速の道を塞いでいる。
「なんのようだ?」
能東は車から出て行きそう言った。
すると何事も発する事なく撃ってきた。
「soldeか、知ってたけど」
と言い。能東は銃を避けながら向かっていった。
「おいおい、この状況でsoldeがおそってくるってことは黒の組織はsoldeすらも動かしてたってことか」
そう言いながら能東は皆を殴りどんどん近づいていき、全て倒し奪われたパトカーの中を見た。
するとsoldeが使っていたであろうスマホが見つかった。
スマホにはGPSの画面があった。
それを見ると島沢の車にしまGeckoと言うアイコンがあった。
「まじかよ、あいつもか」
その頃大阪では、
普通にムカつくから月光は銅川に殺されていた。
「全部、あいつらの手の中だった。なんだよこれ?
ふざけるなよ」
能東は体の力が抜けて膝をついた。
「嘘だ…」
島沢はそれを見てこちらに来た。
「すまない、全部俺のせいだ。今こうして襲われたのも、柴が誘拐されたのも、松井田が死んだのも、やらなきゃ良かった。ヒーローなんて、クソだ」
「よく言った」
と言い手を差し伸べた。
「行くしかねぇよな」
「当たり前だろ、もうお前に残されたのはそれしかない」
「だよな、ずっと俺は変わらねぇな」
と能東は笑った。
「それはどうだろうな、過去のお前はここで立ち上がれなかった、さぁ今ならどうなんだ?」
「あぁ柴を救う。ありがとよ」
と言い能東は立ち上がった。
「後は好きにしろ、馬鹿が」
と言い2人は車に戻った。
「トランクにGPSが入ってる。多分月光のスマホだ。
潰すか?それともそのままにするか?」
「そのままだ」
「考えは一致したようだ」
「引き付けて潰すぞ」
その頃、柴は
「やっと目が覚めたか」
気づくと何やら飛行機の中にいた。
起きた時に琉道は聞いた。
「兄貴なんで?」
琉翔は聞いた。
琉翔は椅子に縛られながら座っている。
「うるさぃ」
琉翔は椅子を蹴り付けた。
椅子は倒れてしまった。
「なんだよ?兄貴そんなんじゃなかっただろ」
「うるさい」
琉道は倒れた顔を蹴り付けた。
「なんだよ、仲良くしよう」
「お前は散々だ。全部いいようにいいようにしてきたからこうなった。俺はお前のせいでこんなになった。
何が仲良くしようだ。キモイ悪いこと言うなよな」
「なんなんだよ」
「お前ばっか認められてきた。
俺が生まれたのが少し早かったからって兄でお前が弟、弟は兄についていければ褒められた。そして、兄よりできたらもっと認められた。俺はそんなんで育ってきたから、お前より早く性格が大人になった。ここは俺が引かなきゃいけないとか、ここはこうして、うまくいくようにしないといけないとか、してきた。
でも、誰もやってることを気付かなかった。
お前はずっとそのままのうのうと生きていた。いらないことをしては怒られて馬鹿にしか見えなかった。
だが、俺の憎んだ馬鹿は才能があった。
めちゃくちゃ運動神経が良くて、成績的には俺が上だったが地頭はというとお前の方がよかった。
そして、お前の良いとこだけが誉められていた。
俺はそれを憎むことしかできなかった。
俺はその時殺意が湧いた。
これしかないと思った。そこで拾ってもらった、この素晴らしい組織に」
「すまなかった、そんなこと気付かなかったんだ、俺は兄貴の言う通りの馬鹿だからさ」
琉翔の目から涙が出始めた。
「演技で逃げるつもりか」
と言い何発も琉翔を蹴り付けた。
「もうやめといた方が良いんじゃないですか」
と言い琉道は正堂に停められた。
その頃大阪では、
東園が中絶の為病院へ向かって電車に乗っていた。
すると、足音が聞こえ複数人の見知らぬ人に囲まれた。
「立て」
脅され、東園は電車を降りた。
そして、駅の近くにある公衆トイレに入れられた。
「さぁさぁ使えない子は死んでもらおうかな」
男は壁に向かって立たせて後ろからスタンガンを近づけた。
「やめろ」
誰かの声がドア越しに聞こえた。
だが、助けは間に合わなかった。
東園は死んだ。
「誰も守ったことなんかないんだ。それがヒーローの宿命なのに」
能東はそう言った。
「が、どうしたんだ?
そんな事言わなくても知ってる事だ」
「それはお世辞か?」
「さぁどう」
能東達はもう大阪に着く頃になっていった。
その頃柴は…
「なぜ殺そうとする何もかもが順調だ。このままいけば君が殺したいと言っている殺し方で絶対あいつも殺せる。だが、厄介なのが残ってる」
「誰ですか?」
「能東 櫂」
「なぜ、あいつが諦めて帰ったでしょ、色々バラされ、ヒーローとしての人権も無くした。そして、盾にしていたあいつも松井田も死んだ」
「あいつはなんでか、弟を諦めてないようだ」
「なら今すぐあいつを殺す」
「そうしてくれるかな日本の美しい景色に彼の首を落とすのはまたの機会に」
「なら今切り落とす」
と言い琉翔を閉じ込めてる場所へ向かった。
琉道が扉を開くと琉翔が殴りかかってきた。
「結びが甘かったらしいな」
琉翔は顔を殴った。そして、琉翔はつなげて何度も殴ろうとしたが、二発目は停められてしまった。
「甘いのはどっちだ」拳を握られ、向きを変えられ、琉翔は倒れかけた。
「俺より弱いんだよ」
琉道は続けて体制を崩して倒れてしまった琉翔の顔を蹴り付けた。
琉翔は立ち上がったが腹の溝をつかれてしまい、またも倒れてしまった。
「才能はあっても努力がないと弱いんだよ」
機体が揺れ両方の体制が崩れた。
でも、琉翔は諦めず琉道を殴った。
「元の兄貴に戻ってくれ、俺が悪かったのは認めるからさ」
琉道は笑った。そして、機体が安定して立ちデコを蹴り付けた。
「なら、死をもって償ってほしい」
と言い何発も蹴り続けた。
「そんなの兄貴に似合わない」
琉翔は拳を止めた。
「それは俺の兄貴が言う言葉じゃないだろ」
「いや、お前の兄が言う言葉だ」
と言い拳に力を入れていった。
だが、琉翔の強い力は動かなかった。
「俺は信じてる元の兄貴に戻る事を、そして、戻すのは俺だって」
「黙れ、お前が悪い、きもい、なんだ急にヒーローもどきが」
琉翔はさらに力を強め琉道の拳をはらった。
「面白い、もっと戦おうじゃないか」
「お前珍しく何で柴にこだわる?」
島沢は聞いた。
「あいつはこんな俺を本当の能東 櫂だって信じてくれてた
俺そんな事この名を引き継いでから一回もなくて、嬉しくて、そんな奴を裏切りたくないんだよ」
「なるほどねぇ、なんかやたらと柴を優遇してたからな」
「だから、柴だけは救う。そして、俺みたいな腐った生活じゃなくて平和で幸せに生きて行ってほしい」
「なら、柴救うぞ。目的地到着も間近だ」
「なぜ、早く殺さない」
怒った正堂は見にきた。
「なんだ逃げ出されてるじゃないですか、めんどくさい奴らですねぇ」
と言い殴りあっている琉翔の首をチョップし、気絶させた。
「この技は私以外はできない」
「なんで気絶だけで終わらせるんだよ…」
「殺して欲しいですか?全くの他人に?」
「いやだな、お前なりの気遣いか」
「後、もうすぐ着きますよ」
と言い飛行機は着陸準備に入った。
「ほら、ここ降りたら到着」
と言い島沢の車は高速を降りた。
そして、少し走った頃
「Nの発信地は難波駅の近くだった」
「ならここらへんか?」
「あぁそうだ」
と言い難波駅のロータリーの近くに車を停めた。
「あそこだ」
島沢は駅の近くにある大きめのビルを指差した。
「元々あそこは百貨店見ないなもんだったが、破産して今は廃墟も同然だ」
「なら突っ込むぞ、柴もここにいるはずだ」
2人は締め切られている入り口を開け、中に入って行った。
中は物音ひとつもしなかった。
「おいおい、出てこい」
声が響きわたる。
元々店だったというのもあり色々な物が置いたままになっている。
2人は一階の隅々まで確認した。
だが、何もなく二階に上がることにした。
「おーいNさんよぉ、そろそろ出てきてくんねぇとね」
能東は煽るがまたも誰もいる気配がない。
島沢は監視カメラなどの映像が映る場所へ移動した。
そして、扉を開け入ると、すぐに能東を呼んだ。
「あったぞこれが発信元だ」
そこには誰もおらず発信してたと思われるパソコンが置かれてあった。
「このパソコンが発信して、文字を打ってるのは繋いだスマホかなんかだろう」
と言い島沢はパソコンに触った。
すると周りは爆発した。
他の場所も爆発し始め、2人は飛ばされた。
「Nめ、厄介なやつだな」
崩れた建物の一階にいた。
島沢は体の上に物が乗っており動けない状態だった。
能東は持ち上げ島沢を出した。
「大丈夫か?」
「くそ、柴はいないか?」
2人は柴を探したが見当たらなかった。
周りは爆発で警察などが寄ってきていた。
「逃げるぞ」
と言い警察にバレないように逃げようとした。
「止まれ」
島沢はバレてしまった。
「手を挙げろ」
警察に脅され、島沢は手を挙げた。
「こちらに向かってこい」
すると、銃声が聞こえた。警察は撃ち抜かれた。
「キャーアー」周りの人はビビり散ってしまった。
「もう下げていいか?」
と島沢は言い。逃げて能東の場所へ行った。
「soldeだ。群れになって来やがった」
「面倒いな逃げるぞ」
と言い能東は逃げようとした。
「柴がいるかも?」
と島沢は能東の手を持ち止めた。
「うるせぇ」
と言い手をはらった。
「行くに決まってんだろ、ここで俺が戦わないと…
と言いsoldeの方は向かって行った。
飛行機は着陸準備に入り機体は斜めを向き始めた。
「特別に綺麗な風景と共に殺さしてやろう」
と正堂は琉道に言った。
「能東は大丈夫か?」
「あぁsoldeが難波で戦闘中だ」
「それは何より全ての計画がうまく行きそうだな」
「お前は弟を殺すはサブ報酬だぞ」
「知ってる本当の目的はこれからだぞ」
「あんたこそ彼女さんどう思ってるだよ?こんなんしてて」
「あいつは能東をこちらに来させないためにも殺したよ」
「怖」
「さぁ、来い」
能東は宣戦布告し、solde達がこっちに向かって来た。
「残念だが、もう死んだよ……
お前の大事にしていた物全てなぁ」
1人の先頭を切ったsoldeが何かとても大きなゴミ袋をこちらに渡して来た。
能東は袋を開けた。
そこには東園の死体があった。
「ふざけんなよ」
能東は涙した。
「全部お前のせいだ」
とsoldeは言い。
能東は崩れ落ちた。
「ふざけるなよ、ふざけるなぁ!ゾノも柴も松井田も関係ねぇだろ。みんなみんな殺しやがって、何してくれてんだよ!俺の大事な者達に!ヒーローなんかならなきゃよかったよ、全部ぜんぶ俺が悪い、救いたかった、ごめん皆んなごめんごめん………………………
最終章をお待ち下さい。




