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能東の壺  作者: 壇ルナ
6/6

能東の壺 最終章 起源

救えなかった俺のせいだ。

全て俺が悪い、全部あいつに押し付けてる。

結局俺なんかヒーローじゃない。

これまでずっと隠れててすまなかったよ、

そろそろ本当を知る頃だ。

Nの正体をそして、これまでの人生の意味を



………みんなに罪はなかっただろ」

と言い怒った能東は立ち上がった。

「お前らは絶対にここで殺してやる、ムカつくんだよ」



すまなかったな、これまで、でも、これからは一緒だ。



「1人で勝てるわけがないだろ、この人数だぞ」

と能東の後ろから声がした。

能東はすぐに誰だかわかった。


「本当の能東 櫂を見せにきた」



         

       能東の壺   最終章     起源(オリジン)





声の主は風間だった。

風間は能東と並び肩を持った。

風間はひどく顔や体などに傷が入っておりぼろぼろだった。

「なんで生きてんだ。俺の人生は無駄ってことか?」


「いや、無駄じゃない」


「ならいいんだがね」

と言い2人は一斉に走り出した。


「とりあえず次に何人か来る前に今いる奴らを殺す」

と言い風間は正面にいる奴らに飛び蹴りをした。


「おっけぇ、お前これまで何してんたんだよ?」

能東は風間の方向とは逆を行き腹を殴り、相手を殴り飛ばした。

「お前が来るのを待ってた」

と言い、風間は顔に蹴りを入れ続けた。


「お前Nか?」

「大正解」 


「なら、ここまで想定内か?」

「正直想定外ここまでになるとは思ってもいなかった」

「面白いことするなよ」

と言い二人は殴り、蹴りを繰り返した。


「なら、ゾノ殺したのもお前か?」

「そんなわけあるかよ」

「誰が殺したって言うので話進めんだよ?」

「竹雨組」


「はいはいで,俺がずっと敵にされてる理由は?」

「偶々とても使える道具が出てきたからだよ」

「あぁそうか」

「soldeも大体のチンピラ以外の組合も全部からの組織の血が入っている,俺はこの状況をお前しか乗り越える事ができないと判断した」


そして,能東達は表で見えているsolde達を大体殺した。


そして風間の方に能東は近づいて来た。


「だが残念。俺はもう戦わないぜ」


「フッ」

風間も近づいて来ながら笑った。


「俺の目標はお前がやれなかったこと…お前を救うことだ」


「それはヒーローじゃあないぞ」


「誰がそんなこと言ってんだ。早く全貌明かしてくれ」


「話す。でも、これを止めれるのは本当の能東 櫂だけだ」

風間は続けた

「この計画の目的は天皇陛下暗殺、政府滅亡だ。今天皇がいる場所知ってるか?」

「皇居だろ?」

「皇居は襲われてるから終わったと思わしてるだけだ」


「ならどこにいる?」

「天王寺」

「おもんねぇ駄洒落だな」

「正堂は政府に熱い信頼のある弁護士なのは知ってるだろ?」

「まぁ何となくわ、島沢と対峙してるときにそう思った」


「あいつは黒の組織かつ,政府に信用のあるダブルフェイスだ。そして,彼が重視して任務を遂行するのは黒の組織だ」

「だから、天皇は天王寺いるってことか?」

「そうだよ」


「柴は生きてるか?」

「分からんが生きていたら絶景の場所だ」


「で,黒の組織の正体は?」


「能東組」


能東は声も出なくなった。

「これだから、止めれるのは本当の能東 櫂のみだ」

能東は崩れ落ちて、言った。

「そいつら全てを教えてくれ」


「いいのか?」

「あぁお前はいい奴だな、それのために俺を」


「それは皮肉だね」


「お前はずっと前からわかってたのか?」

「能東組ってのは知ってた。調査して帰ってきて言おうと思っていた」

「なら、ここまで振り回されたのは恨みも込めてか?」


「お前が兄と会った事があるなら」


「兄がいるのか?」


「お前の母親はお前のが生まれてからずっと別居状態だった。お前はずっと母と2人で暮らしてたんだ。

正式な離婚をしていないから母はずっと能東と言う名を引きずっていた。

父は傲慢に生きているとも知らずに、父は母の父が警察のため目をつけられない為にもずっと結婚だけは守ってたんだ。その中で浮気や秘密結婚をしてたんだよ」


そして風間は続けた。

「でも、これまで家族と会うのを制限されていた母も限界が来て自分の父に言おうとし、会いに行った。その日の夜あの事件が起きた」


「嘘言うな、父もいた物心がついたらいなかっただけだ」


「さぁどうだろうね?それは生活保護じゃないかな?

父は昔からこの国に不満を描いていたんだよ、そして、家を燃やしたのも能東組だ」


「お前を今全ての原因として扱おうとしてるのも能東組だ」


「柴を殺し、松井田を殺し、Nに明かさして精神崩壊させているのもあいつらだ」


能東の目から涙が溢れた。

「お前の母は苦しみの中でも、嘘をついて希望を与えたんだ」


能東は何も言わなかった。

「本当の嫁と出来た子が能東組を続役を引き受けた」


「そいつは今や全ての悪に手を染めて、この様だ。」


「クソみてぇな人生だ」

能東は涙を拭き、笑った。


「さぁどうする能東?」

……

能東は言った。


「さぁかかってこい、世の影で隠れている奴らめ、俺が止めてやる、俺が皆を救う。

必要なら誰かが求めるなら俺がヒーローになってやる

俺の名は能東 櫂。

もう恐れない受け身じゃないお前らを潰してやる、だっけ?

やるしかないか」


そして、島沢の方を見た。島沢は大した傷は負っているように思えなかった

……


「風間、お前はここを頼む。島沢!」

能東は大きな声で少し遠くにいる島沢を呼んだ。


「俺を天王寺に連れてってくれ。緊急だ」


と言い風間の肩を掴み言った。

「死ぬなよ、ヒーローの方の能東」

「死ぬか」

風間は振り払い後ろを向いた。

後ろにはsoldeが集まってきていた。


「全ての言い訳にされ、全ての原因になり、そいつの生き様を見せつけてやるよ。最後の戦いを」


「頼んだ」

「任せろ」

と言い能東と風間はそれぞれ別の方向へ走り出した。


島沢は能東を車に乗せた。

「行くぞ、きっとそこに奴らがいる」

「大至急だな、喜んでだ」

と言い車は発車した。



「これで終わりだ」

琉道はあべのハルカスの上で琉翔を座らせて、首元に刃物をむけていた。

「さぁどうかな?」

「能東 櫂は死んだ」

「物理的にか?」

「あぁ全てが死んだよ」

「やはり嘘が下手だな兄貴は」

琉翔は笑った。




「天王寺は完全に能東組が包囲してる。どこに何がいるかわ分からないでも、本陣は確実に複雑な新世界にいると予想する」


「柴はどこだ?」

「あべのハルカスだろうな」


「銅川の連絡先知ってるか?」

「以外だろうが持ってるよ」

「電話を貸してくれ」

と言い島沢からスマホをもらった。


電話をかけるとすぐに出た。

「至急天王寺に来てくれ」

「能東喋りたかったぞ、今酷い状態だな、俺に任せとけ」

と言い電話が切れた。


「後悔はないのか?」

「あるわけねぇだろ。ここまでくるともう楽しもうってなったよ

それよりもっと飛ばせ、もう全員俺の敵だ」


まもなくして、能東達は天王寺駅近くの交差点に到着した。

時間は0時を回った頃だったため、辺りは真っ暗だった。


「俺はあべのハルカスに行って、柴をそっちに向かわす」

と島沢言った。

「双子のやつの力は計り知れんぞ」


「俺は今無性に正堂に復讐がしたい」

と怒った。


「なら頼んだ。動物園近くの公園では竹雨組と銅川が戦っている」

「よし、別れて潰すぞ」


「俺は兄弟喧嘩のお時間だよ」

能東は笑いながら暗くなり始めた新世界へ向かって行った。


「来いよ、殺せるなら」

と縛られた琉翔は言った。

すると、後ろのエレベーターの階ごとの光がつき、どんどん上がってきていた。

「喜んで」

と言い刃物を振り上げた。

すると、エレベーターのドアが開いた。


「最上階でーす」

と言い島沢は言い向かってきた。


そして、琉道は手を止めた隙に琉翔は椅子から縛り付けた紐を振り落とし、立ち上がって、こちらに向かってきた。


そして、二人はエレベーターに乗り込み下に降りて行った。

「殺されかけてて楽しかったか?」

島沢がいじると

「兄弟喧嘩の延長戦だ」

と柴は返した。

「それなら能東も同じだよ」

「どうして?」

「この国終わりを託された兄弟喧嘩だ」

「はい?」

「この国は終わりへと向かっている、そして今いるこの天王寺が最後のフィールドになる、ほぼ全ての反社の奴らは黒の組織、能東組と繋がっていた」


「なるほど、まさかですね」

急なことで柴は唖然としていた。


そしてエレベーターは地上階に着いた。

「あいつは新世界にいる。後は頼んだ」

と柴は行こうとした。

「ちょっと待て」

島沢は止めた。


「能東の事知ってるか?」


「知ってますよ。馬鹿みたいに寝てると思いました?

その時点で期待を裏切られてる。でも、大切にしてくれた人に恩を返さないのは柴としてだけでなく、人間として、どうかと思うんでね」


「お前はなんとなく知ってる気がしたよ。あいつはお前を本当に大切にしてる」


「あぁ俺は風間なんて奴より、本当の能東 櫂が好きですから」


と言い柴は走り出した。


「群がるな」

銅川は天王寺公園で暴れていた。

四方八方から来る敵を殴り舐めしていた。


島沢は駅の方へ向かった。

すると、野俣組や母貝組やらが集まっていた。

島沢は隠れてそれを見ようとして、エスカレーターの影に隠れた。

すると彼らをまとめるように正堂が登場した。

「もう、お休みになっているぐらいのお時間だ」

とみんなに伝えた。


島沢は立ち上がった。

周りの目は一気に島沢の方へ向いた。

「なんだい?島沢さん」

正堂は近づいてくる。

「攻撃はしなくていい」

正堂は周りを止めた。

「ありがたいね、タイマンにしてくれるなんて」

島沢も近づいて行く。

「殺されたと思ってたよ」

正堂は笑いながら言った。


「無駄な生命力と馬鹿な親友がいれば生き残れんだよ」

島沢は正堂の胸ぐらを掴んだ。


「能東も生きてるということか?」

「さぁな」

「あそこまでボコボコにされてもまだ生きてられるのか」

「それがヒーローだからな」


すると正堂は島沢の顔にビンタを入れた。

「なら、君には用はない」

「そうか、俺は用があんだよ」

「君は手を出さないのでは?」


島沢はこれまで暴力だけは毛嫌いしていた。

「あぁ出さないよ」

「ならこっちのやりたい放題だ」

正堂は笑い何発も島沢を殴ってきた。

時には蹴られ、ボロボロにされた。


「お前しぶといな」

「なんだよ、自分から退場するとでも?」

「プライドもなかったってことか」


そして、島沢は自分の着ているスーツから弁護士バッチを取り外した。

「どうした?」

正堂は煽った。


島沢は弁護士バッチを握り潰した。


「遂にお前もプライドを捨てたか?」


「しょうがねぇ、もう法廷のみで裁ける桁じゃないな」


「ここでぶっ潰してやる、法なんて糞くれぇだ」

島沢は強く弁護士バッチを握りしめた。

そして、その手で正堂の顔を思いっきり殴った。


「遂に狂いだしたか?」

正堂は煽ったつもりだったが、島沢は何も聞いてないように殴り続けた。

正堂も反撃する為一発入れようとしたが、島沢はそれをうまく避けまたも正堂は殴られてしまった。

島沢は殴り続け殴りすぎた反動で血が出るほどに正堂を殴り、正堂はふらつき倒れてしまった。


「残念ながら、元々狂ってんだわ」

と言い正堂の顔を踏みつけ死なないようにあしらった。


「さぁ他の野俣とか、母貝とかの方々〜後は本当のヒーローに任せるんで頑張ってぇ〜」

と言い島沢が駅から離れるとすぐヒーローが現れた。

それは日本の強さのランキングでトップ層にいる関西中心で活躍するヒーローだった。

「島沢に呼ばれてなぁ、あんな奴と仲良くした覚えがないのに」

と言い、そのヒーローは野俣や母貝などと戦闘を始めた。


島沢はボロボロになりながら駅を出て近くのフェンスにもたれた。

そしてポケットからスマホを取り出した。

スマホの画面は既にボロボロだった。

そして、島沢は自分の弁護士事務所の後輩に電話をかけた。


「はいもしもし」威勢のいい声が電話越しに聞こえた。

「急ですまねぇがこれから事務所の中心はお前だ」


「どうして?」

「人生ってのは1人を守る為に犠牲も払わないといけない事もあるんだよ」


「あのNの発言でですか?」

「そんなので便乗するのが世の言う悪徳弁護士か?」

「ちが…います」


「だろ、もっと大切なもんがあるんだよ、日本を救う奴の相棒っていうな」


「それって?」


「能東 櫂だ、覚えとけ!」


と言い島沢は電話を切った。


「なら、俺も向かうとするか」

と言い島沢は腰を上げて走りだした。



柴は走っていると、前から発泡された。

柴は避けたが体制を崩してしまった。

「誰だ?」

「竹牟荘だ」

と1人の男が言った。

「チンピラか?」

「なら、能東組からも信頼されて無いだろ」

と言い何発柴を撃ってくる。

能東が言っていた事を思い出した。

素早さを上げ、鮮度のいい殴りを決める。

柴は走り、1人の男の裏に周りこちらを向いた瞬間に殴り気絶させた。

「またやり合ってやるよ」

と言い柴はその勢いで逃げていった。

すると、柴の向かう方向とは逆の方向からパトカーのサイレンが聞こえ、竹牟荘の奴らは逃げていった。


島沢が向かう途中銅川と合流した。

「待ってたぜ、こういうの」

「そりゃあよかったな」

2人は新世界に向かった。



一方東京では…

皇居や国会議事堂などの近くで戦闘が起こっていた。

そこには日本最強とも言われているヒーロー赤松もいた。

だが、相手の量が多くヒーロー側も苦戦していた。

そこに何者かが現れた。

「誰だお前」

男は全身に包帯を巻いておりました顔だけみえている状態だった。

「死んだと思ったか?」

男は近づいてくる。


「松井田もこの戦いに参加さしてもらおう」


と言い刀を抜いた。



新世界

能東は通りに入ると、そこは昔の何倍も汚くなっていた。

酒瓶のゴミやタバコの吸い殻、挙句の果てには壊れた居酒屋のような場所の奥に人の死骸がある。

能東は中心である通天閣を目指した。


ちょうど中心へ着いた頃、雨が降りはじめた。

かなり強い雨だった。

少しすると視界が見えにくくなりはじめた。


だが、能東は何かの気配に気付き前方を殴った。

すると誰かに拳を受け止められた。


「はじめまして、我弟」

雨が止まったかのようにはっきりと能東の目には映った。

能東も平均的にみると背が高いと思っていたがそれより高かった。

そして、無表情な目でこちらを見ていた。


「あぁはじめまして、黒幕さん」


「黒幕さんなんて言うなよ、一応兄貴だぞ」

男は能東の顔の近くに寄ってくる。

「なら、なんて読めばいいんだ?」


男は笑いながら能東の顔の傷から出ていた血を舐めた。


「血縁関係にある兄、能東 柁よろしくな」


「あぁお前がクソきもいことはわかった」

と言い櫂はもう一度柁を殴った。


「同じ血は甘いな」

と言いまたも止められてしまった。

「よかったな」

何発も何発も入れるが体に当たったりしてもびくともせずに

冷静にこちらを見つめてくる。

「笑わせるなよ、それが本当の弟なのか?」

遂に柁も攻撃した。

柁は櫂の腹に殴りを入れた。


櫂は口から多量の血を出し、飛ばされてしまった。


「風間なんて奴がお前のふりしてる方が強いんじゃねえか?」

倒れている櫂に柁は近づいてくる。


「そりゃそうだろ、自発的にやってる奴と一緒にすんなよ」

櫂は立ち上がった。



一方島沢と銅川は新世界に入ったところだった。

「たぶん中央にいるはずだ」

と島沢は言い2人は向かおうとした。

すると、銅川は何者かの気配に気付いた。

「誰かいる、お前は能東を頼んだ」

と言い島沢の背中を押した。

島沢はそれに合わせて走りだした。


「さぁどいつだぁ」

元々殺風景なとこに大雨が降っている為どこにいるかわからない。銅川は周りを見たが見当たらなかった。

いないか…と思い向きを変えた途端背後から何者かが刀を振り落としてきた。

銅川は気付き手で止めようとしたが、完全には見えておらず

筋肉のついた硬い銅川の右腕は切断されてしまった。


「やってくれんじゃねぇの」

と言い完全に視覚圏内に入ったその男を見逃さず銅川は蹴りや片方の手で殴りながら攻めていった。


だが、男が思いっきり刺して刀をふると、銅川は距離を置くことしか出来なかった。

「強いな、なんて奴だ?」

「美馬会特攻隊長 瀬賀 昂明」

「ほぉ、美馬会か面白いな」

と言いまた戦闘が始まった。



その頃柴も新世界に入っており、少し時間が経っていた。

中央に向かいたい柴だが、後ろから琉道がいるのに気づいた


「そろそろ決着つけねぇか?」

琉翔は言った。

「そっちがその気ならありがたいね」

2人は目を合わせて拳を強く突き出した。

すると、2人の拳はかさなった。


「おもしれぇ、両方強さも一緒かよ」

琉道はさらに押し込もうとしたが、琉翔はそれを見計らい拳を下げ勢いよく琉道にぶつかった。

琉道はたおれもせず、振り払った。



東京では、

「死んだって言われてた能東の片腕か」

赤松は言った。

「あぁそう言われてるそうだな」

松井田は前からくる敵を容赦なく切り裂いていく。

他のヒーローは守りなどをしているが松井田は何人もを殺している人を殺すように立ち回っていた。

「能東の一員とあって戦い方も残酷だな」


「なんだ、能東が友達のように馬鹿にしやがって今お前が稼げてるのも人気があんのもあの人のおかげじゃないか、きっと今だって戦ってる」


と言い赤松とは距離を置き違うとこの敵を倒し始めた。




「弱すぎんじゃないか?」

柁は何発も櫂を殴りつけていた。

櫂の顔にはアザなども出来初めていた。

「痛いなぁ」

櫂は思いっきり足を振り上げ柁の体を蹴り付けた。


少しだったが柁の体制が崩れ、一旦殴られるのを避けることができた。

「おもしろい」

と言い柁はこちらに向かって殴ろうとしてきた。

櫂は身長を高いことを利用して、屈んで柁のぎりぎり死角に入り、柁の足を掴み、さらに体制を崩れさせ、倒れる瞬間を見計らい柁の顔を思いっきり殴った。




銅川は不利だった。

殴りを戦闘型にしていた腕も無くなっている為絶体絶命の状態だった。

「こいよ、まだいけるぞ」

余裕のように振る舞うが銅川も限界が近づいていた。

「おい、ヒーロー殺しかなんかだったよね」

何者かが横の建物の屋根の上から喋ってくる。

「後は俺に任せて、最後は君に託すけど」

と言いさらにボロボロになった風間が屋根から降りてきた。

「誰だお前?」

「風間ってんだよろしくな」

風間は瀬賀に突っ込んで行った。

風間はうまく刀に当たらないようにしていたが不意に入れられてしまい、足に傷を負うことになってしまった。


「こういう時は助け合うのがヒーローなんだろ」

瀬賀が少し調子に乗っている間に銅川は隙を見て瀬賀に飛んで回転蹴りを入れた。

風間は足の傷により速さが激減した。

だが、銅川の蹴りにより落とした刀を掴むため最後の力を振り絞り走ってその刀を奪った。

そして、銅川が振り向き正面を殴り、後ろで刃をたてている風間の刀に差し込んだ。

「お疲れ様」

と風間は銅川に声をかけた。

「お前どっかで見た顔だな」

と言い銅川は走って行った。


すると、風間は周りから何人もの気配を感じた、能東組の残党だろうと考え風間は刀を杖代わりに立ち上がった。

「かかってこい」

と叫んだ。


周りから一斉に何人もが殴りかかってきた。

風間は勢いでよく体を一周させ周りを殺した。


「バッーァン」

完全に見えていなかった。風間は背後から心臓を撃ち抜かれ、倒れてしまった。



天皇が泊まっているホテルでは、

何人もの能東組や他の輩たちがいた。

そして、ホテルに入ろうとしていた。

「ちょっと待てよ」

何人もの集団が出てきた

「誰だお前らは?」

と聞くと集団の中央の老人の男が喋った。


「だから、日本は嫌いなんだよ、反日精神は今も過去も変わらずあり続けるよ」

と陳は言った。


「能東という船がこの社会の波に争い、そして、勝つまで俺たちには永遠に幸せがこない、だから能東がやってる間俺達も何かしないとならんのだよ」


と言い陳は後ろの奴らに静かに

「行け」

っと言った。




琉翔はさらに攻撃を繰り出した。

琉道も負けずとこちらを攻めてきていた。

言葉も出ないほど必死に殴り合いをしていた。

琉道は琉翔の攻め方のパターンを読み、うまく避けられるようになり始めた。

琉翔も読まれているのは大体分かっていた。


「おいおい、一発も入れられないか?」

煽るようにこちらに琉道は言ってくる。

「それはどうかな?」

琉翔はジャンプして、琉道の顔に蹴りを入れた。

琉道は流石にここでは体制を崩してしまった。


もう一発、さらに琉翔はダメージを与え続ける。

「きついだろ?弱いのはどっちだったか?」

琉道は遂に体のバランスを崩してしまった。


その隙を琉翔は見逃さず、倒れかけるその一瞬に腹に殴りを入れ琉道吹き飛ばした。


「安心しろ、兄弟だ」

と琉翔は琉道に言った。

琉道は言い返せる余裕もなくなっていた。

小声で

「殺さねぇってか」

と呟いた。

その頃には琉翔は走り出していた。



「何やってくれてんだ」

風間を撃ち抜いた男を見つけた島沢は後ろからポケットにしまってある小型ナイフで刺した。

「お悔やみ申し上げとくよ」

島沢は風間を見てそう言った。

「ありが…と…」

聞こえるような距離でもなく、視界が曇って見えない風間はそう言い息を引き取った。


「面白いね」

柁は痛むこともせず、まだ櫂を挑発した。

「なんだよ、馬鹿強いな」

と言いながらまた櫂は攻め始めた。

何発殴っても入ったと言う感覚もなく、相手にダメージが効いているとは思えなかった。

「そんなもんなのか?愛する人を殺され、仲間も殺された、男の屈辱の力は」 


「違うさ、屈辱の力なんかじゃない。この力は俺のヒーローとしての力だ、ゾノだってどこかで幸せになってる、松井田なんか生きてるに決まってるだろ、そしてずっーと騙されて生きてきたやつにこんな災難苦しくもねぇわ」




……

「爆弾が取り付けられてる」

と1人のヒーロが大きな声で言った。

松井田にはその声は薄っすらとしか聞こえず、何事か分からず、どんどん前へ向かっていった。


すると、爆弾は爆発。

周りは煙だらけになった。

松井田は巻き込まれてしまった。

「まったく、今度は本当の死のようだな、だけどヒーローになれて本当によかった」

能東さんこの国は任せます……



そう言い櫂は思いっきり殴った。

遂に手応えを感じた。答えはその通りだった。

柁は倒れた。



それを近くの建物に身を隠して島沢は見ていた。



東京は壊滅状態になった。

国会議事堂も皇居も両方の同時爆破行われてしまった。


天王寺は陳引き入る軍団によりどうにか食い止めれていた。



柴も銅川も能東のところへ到着した。


櫂は柁を一度見て、その後体の向きを変え、柁背を向けて歩き出そうとした。


すると、柁は勢いよく立ち上がり、その立ち上がる事に気づいた櫂がこちらを振り向いた瞬間、柁は胸倉を掴み、櫂の体を振り上げ、地面に叩きつけた。

そして思いっきり蹴り付けた。

「弱いんならカッコつけんなカス」


柁は何度も蹴りつけた。


櫂はその蹴りにより心臓までもを痛めて、息がしづらい状態になり身動きもを取れなくなっていた。

柁を殴り返そうとしたが、これまでのダメージもあり体が重くなってきていた。

そして櫂は息をしずらそうに倒れた。


「クソやろうがぁ」

柴はすぐに柁に向かって走り出した。

櫂をここまでされた悲しさからだ。

「1人では無理だ」

と言い銅川も走り出した。

「俺もやってやるか」

島沢も走り出した。


銅川は片方の腕で、柁の腕を掴んだ。

島沢は横から殴りを、その後もう一つの腕を掴んだ。


「ふざけるなぁ、ここで倒してやる」


正面から柴は走ってくる。

どんどん勢いをつけ

勢いそのまま柴は柁の顔を殴った。


一度にこれまででは感じたことのないような強さを感じた、柴は何発もそれを続けた。

櫂が弱らしたこともあって殴りが入りやすくなっていた。



「もう、なになにしてんじゃねぇとかそんな事を言う気にもならねぇよ、シンプルに死んでくれたら幸いだ」



そう言い柴はこれまでとは比にならないほどの強さで柁を殴った。

柁は今度こそ気絶して倒れた。


「仕留めんだろ」

と言い島沢は柴に小型のナイフを渡した。

柴は思いっきり心臓部に差し込んだ。


そして、すぐ櫂のところへ近寄った。


「大丈夫ですか?」

「まぁ大丈夫って言った方がかっこいいんだろうけど、本当は大丈夫じゃないのが普通だ」


「これで平和になっただろう、今陳のところに警察も到着したらしいしな」

「島沢お前、弁護士バッチはどこだ?」

「そんな堅苦しいもの捨ててやったよ」

「本当に馬鹿だな」


「お前かざ…

「知ってるよ、それが風間だ」

能東は少し涙を流して笑った。

「まぁ風間らしいか」

島沢も笑った。


「銅川、すまねぇ戦うのはまたになりそうだ」

「あぁ俺も激しいことは出来なくなったからな」


「死なないでくださいよ」

柴は泣いて言った。

「そう言われてもな死ぬ時は死ぬ」

「そんな事」

寝た状態になっている能東の腹に頭をつけて泣いた。

「俺のせいで無意味に死んだ奴らに謝罪しに行くだけだ」

「偉大なヒーローが消えたら…


「消えねぇ、俺にはお前らっていうヒーローがいると思うけどな、銅川、お前は強い。急に来て戦ってもらってありがとな


島沢、お前には迷惑しかけなかったな、お前と出会えてお前が親友で本当に良かったと思う。後は無責任だが、頼んだぞ。


柴、ヒーローってのは皮肉なもんでみんなを助けないといけない無理に決まってるのに、やれる事はやらなきゃいけないんだ、その屈辱という名の力を秘めた拳を振って、笑ってれば良い


俺だって母や風間のことが悲しかったからこうやって戦えた」


能東は柴の手を握りしめた。


「だからいい機会だと思って、頑張ってくれ、

人生ってのは迷ったらすぐに言い訳を作れるようになってる。でも、言い訳ばっかしの人生は良い未来を潰してしまう、俺も一度、というか数えらんねえほど逃げた。

でも、見直して、開き直って、こうなると幸せなもんだ。

後は頼んだ皆んなに託した。まったく漫画みたいな馬鹿げた人生だった。

これまでありがと...…


能東は静かに息を引き取った。



柴は思わず抱きついた。

柴は涙が止まらなかった。銅川も目元には涙が浮かんでいた。

周りではパトカーのサイレンが鳴り始めた。


「行くぞ」

と言い島沢は能東の遺体を持ち上げた。


2人も涙を拭き、3人は朝日の見える方へ歩きはじめた。






3ヶ月後

島沢と柴は昔いた山のところに能東の遺体を埋めに来ていた。


「おお、来たか」


そこに銅川も現れた。


「当たり前だ」

と言い銅川は柴を睨んだ。


「おい、お前は確実に強そうだ、俺と勝負してくれ」

と銅川は言った。

「喜んでだ、あんたとは闘ってみたかった」


島沢は2人の真ん中に入った。


2人は戦闘体制になった。

島沢の合図と共に2人の拳はぶつかり合った。


「あぁ、社会ではまた新しい風が吹きはじめたらしいぞ」




今夏続編 柴の水晶

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