39、私と好きな人
side:Leonardo
「サツキ――――――――――――」
名前を呼んで胸が高鳴る・・・
(ざわっ・・・・・!)
緊張と不安で心臓がバクバクしてる・・・。
その反面、やっと言えてホッとした。
ホントに、『やっと』だ。
サツキがここに来てからまだあまり経っていないけどその期間は、好きになってからの期間はとてつもなく長く感じられた。アプローチをかけても気付かない、男としても見られていない時期もあった。
・・・・まぁ、言えたからよしとしよう・・。
あとは、あいつ・・・サツキの気持ち次第だ・・・。
こんな大勢の前で玉砕とか・・・・・はぁ~~~~~~~~っ・・・・・。
side:Satsuki
「サツキ―――――――――――」
え?
サツキ・・さつき・・・沙月・・・・あたし・・・・・?
(ざわわっ・・・・!)
興奮やら悲しみやら批判やらの悲鳴、怒号(?)で周りが騒がしい。
今はそんなの耳に入らないけれど。
だって・・・だって、絶対に届かないと思っていた想いが届いたんだから。
驚きとうれしさで涙が止まらない・・・ちなみに鼻水も。
「サツキっ・・・良かったですわね!ほら、前に出るんですのっ」
「リラ・・・マジで?あたし?」
「今回の参加者の方々にあなた以外にサツキという名の方はいらっしゃいません。なので、必然的に貴女になるんです。」
「~~~~っ!どうしようっ!」
「どーするも何もないでしょ?・・・サツキちゃん、ほら。前に行っといで。」
「アシガウゴカナイ・・・」
「機械かよ、お前。」
「エド!?なんか久しぶりだな。」
「おうよ。どっかの誰かさんが俺のターンくれねーから・・・」
(((なんもいえねぇ・・・・)))(←古いw)
てか、どうしよう。
ホントに、緊張で足が動かん!
あたしがアワアワなっていると・・・・・
(ざわっ・・・)
(まさか・・・!)
(キャー!何?お迎え行っちゃう!?)
今度は、黄色い感じで会場が騒がしくなった。
なに・・?
「いつまで待たせる気だ、サツキ。」
「っ!・・・・すみません。」
「ほら、行くぞ。」
「行くぞ・・ってどこに?ってかあたし足が・・」
「?動かないのか・・・?」
「AHAHAHAHAHA・・・」
「仕方ないな・・。」
「・・・?えぇ!?」
「うるさいっ。耳元で騒ぐなっ」
だってだってだってだって!!!
お姫様抱っこされてるんだもんっ!!ビビるわっ。
そんなことより・・・
「卸し・・・じゃない。降ろして!」
「緊張でガタガタ震えて歩けないヤツが、なにを言ってるんだ。」
「でも、重いでしょ、疲れるでしょ、恥ずかしいでしょ!」
「あぁ、重いし、疲れ「・・・ひどい!仮にも乙女に向かって!」乙女って…ウソだよ。全然重くねぇよ。」
全然ってことないでしょう・・・
そ・れ・に・!嘘でも傷つくもんは傷つくんだぞっ・・・!!
「でも、恥ずかしくはない。」
「なんで?」
「好きな人がこんな近くにいるんだ。それどころじゃない。」
「~~~~~~~っ!?///」
「ははっ!真っ赤だな。」
「うるっさい!・・まったく、よくも恥ずかしげもなくそんなセリフを・・・」
「で?」
「で?って・・・?」
「返事は」
「あ・・・・」
忘れt「忘れてたんじゃないだろうな?」
「・・・滅相もございません。」
どうやら、バルコニーにいるようです。
あたしとレオ以外は誰もいない。
なんかめっちゃ恥ずかしくなってきた///
「そんなに照れるなよ。こっちまで恥ずかしくなってくる///」
「え・・・あ・・・すいません///」
「・・・・」
「・・・・」
「返事は?」
「言わなきゃ「ダメ。絶対言わなきゃダメ。言わないと・・・」
『離してやらない』
耳元で囁くなっ!
抱きしめるなっ!
惚れてまうやろ!・・・・・いや、この表現は間違ってるか・・・・
だってもう・・・・
「惚れてるもんなぁ・・・」
「惚れてるって・・・・」
「え・・・え!?」
「全部声に出てるっての!」
「うわぁああああ・・・・」
誰か穴掘ってください、今すぐ10点満点の飛込みで入ります。
「よし、仕切りなおそう。」
「そんなんでいいのっ!?」
「いいのいいの・・・・・・・サツキ、好きだ。俺の隣にずっといてくれないか・・・?」
隣に・・・・あたしでいいのかな・・・?
でも、他の人がいるのなんてヤダし・・・・第一最初から決まってる。
「あたしもレオが・・・好き・・です///えと・・・これからもよろしk・・・んん!」
『よろしくお願いします』は最後まで言わせてもらえなかった・・・。
なんでって・・・・
それは・・・・・
レオとあたしだけの秘密。
(とりあえず) *fin*
いやーーー!
遂に完結ですねっ!
初投稿作品で文もなんだか・・・な状態だったにもかかわらず!
ここまで読んでくださった方、お気に入り登録してくれた方、本当にありがとうございます。
書いててめっちゃ楽しかったです。特にレオ。
次作は・・・まだ決まってませんがおそらく、書くと・・・思います(多分)
不定期更新、駄文なのに読んでくださってほんとにありがとうございました!
では、また次作あえたら・・・・・・。