第7話 トムトムダンジョンへの旅立ち
プウラ王女とのあの壮絶な決闘から、すでに一ヶ月が過ぎた。
俺の腹のコンディションは、もはや以前のような爆発的な威力を持ってはいない。
いまは、ただビチビチと不安定なおならだけ。
だが、いまだに王女があの圧倒的なおなら力を保っているのは、素直にすごいと思う。
そろそろ、俺も働かねばなるまい。
3000万円で購入したベントレーの維持費もバカにならない。
とはいえ、最近やらかした飲酒運転のせいで、免許は失効中。車は運転できない。
はずだったが、心配は無用だ。キャサリンからもらった国際免許がある。
名前は「しまさ」ではなく、「し・まーさ」になっているが、そんな些細なことは気にしない。
「よっこいしょ」
「ピチピチ…」
少しばかり漏れてしまったが、それも努力の証。
俺の腸をビチビチに鍛えるには、毎朝の牛乳一杯が欠かせない。
こうして鍛えた腹を武器に、俺は再び旅立つ。
エンジンを唸らせ、時速120kmで高速道路を飛ばす。
目的地は伝説の地、トムトムダンジョン。
何度スピード違反で捕まったか覚えていないが、このスピード感は病みつきだ。
仮に免許が失効しても、また金で新しい免許を手に入れればいいだけの話。
途中、2度のトイレ休憩を挟みながら、ついにトムトムダンジョンへ到着。
ここは、数多くの冒険者が命を落としてきた危険な地。だが、そのぶん報酬もでかい。
レアアイテムがごろごろと転がるこのダンジョンは、挑戦者にとってはまさに聖地。
ついに俺の少林寺拳法の出番がやってきた。
一見細く見えるこの胸板には、想像を絶するパワーが秘められている。
次回――
しまさに訪れる“運命”とは!?




