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ガスリア王国 〜おならの音がすべてを決める国〜  作者: 猫やろう
第二章 『トムトムダンジョン編』
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第15話 トムトムダンジョンからの生還

強烈な喉の渇きで目を覚ました。

「くっ、体中が痛い……」


起き上がるのがやっとだったが、幸いなことに牛乳が5本残っていた。食料には当面困らない。


まずは渇きを潤そうと、1本を一気に飲み干す。

腹がギュルギュルと鳴り響き、逆に調子が戻ってきたことを確信した。


こうして俺は1週間、牛乳と「トムトムダンジョン」の魔物を食べて過ごした。

中でも、トムトム蛇の肉は絶品だった。


一週間後


「よし……そろそろだな!」


俺は奥義を放つ。

『移動おなら』。


「ブ! ブーッ! ブーーーッ!!」


強烈な推進力で、俺は出口へと突き進む。

30分も連続で使用しているため腹が悲鳴を上げていたが、必死に堪えた。


(もってくれ……俺の腹……!)


やがて、前方に光が差し込む。

「……出口だ!」


ついに俺はトムトムダンジョンから脱出した。


地上に出た俺は、愛車ベントレーにまたがり、目的地を「ガスリア王国」にセットする。

ナビには「高速利用で4時間30分」と出ていたが、俺の走りなら2時間で十分だ。


過去にはスピード違反で免停になったこともあった。

だが、しまさにとってそれは「男らしい走りの勲章」であり、

むしろ誇らしい記憶だった。


エンジンがうなりを上げる。

「ブウゥゥン!」


と同時に、腹からも音がした。

「ビチビチ」


――あー、漏らしてしまった。

だがこれもまた、誇るべきことだろう!


シートは茶色く染まったが、気にしてはいられない。

フルスピードでガスリア王国へ突き進む。


不思議なことに、道中一度も信号に引っかからなかった。

だが後日、家にはしっかりとスピード違反の反則切符が届いたのであった。

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