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いざ、お外

あたい、出奔するわ。ということでいざ準備をしましょう。


亜空間収納に元世界の持ち物を仕舞い、自分の偽装死体を作成。

尚、偽装死体は食事で出てきたお肉を魔術でちょちょいと細工して作成した精巧なお人形さんである。どっかからかっぱらってきたとかじゃないよ。魔術って便利だね!…無駄遣いとか言うなかれ。

閑話休題

鞄に入ってたむこうの世界の睡眠薬を散らばし、コップも偽装っと。(なぜ睡眠薬が入っていたって?生活が不規則で不眠ぎみだったのである。ようはただの不摂生の結果デス、ハイ)


んで、隠密と瞬間移動のスキルを使って私を召喚した元凶(国王)とそれに追従してた臣下、神官どもから少しずつ小金をせしめ、使用人の私服を頂戴した。

因みに皆様着服とか不正とか色々してたみたいだから小金がなくなった程度で騒ぎたてられないでしょうと見込んでます。

とはいえ、念のため催眠(効果極小)で細々したものがなくなったことを気付かせないようにした上、事前にスキルで確認した国境の外の森に転移。長い夜だったわ。


「んーっ、久しぶりのお外だぁ!」

ぐーっと伸びをして深呼吸。自由っていいなぁ。

そして、深夜から明け方にかけて動いていたので眠い。

その辺りに生えているよさげな木に寄りかかって座り、認識阻害と結界を発動して、持ち出してきた毛布にくるまり一眠りすることにする。おやすみなさい、ぐぅ。


ギャー、ギャー、グォオ!


そんな森の生き物たちの賑やかな声で目が覚める。

うぅん、野生を感じるわ。…最後のは私のイビキじゃないよ?

まだ眠い目を擦りつつ辺りを見回す。

まだ日は差していてぽかぽかと心地がよい。

どうやら今は昼過ぎくらいのようだ。

亜空間から食べ物と飲み物を取り出し軽食をとる。

もちろん、私を軟禁していたあの建物の食堂からかっぱらってきたものです。

あそこで出されるご飯はおいしかったからね。うまうま。


食事を終え、結界をとくと適当にふらふら。暫くそうして散策していると、少し離れたところから戦闘音がすることに気づく。

隠密は解かないまま、音のするほうへ移動すると大型の生き物と人らしき生き物が戦っているのがみえてきた。


ガキンっ、ざっ、グガァアッと激しいぶつかり合いを続けている両者。大型生物が優勢っぽく、人?は額やからだのあちこちを傷だらけにし、肩で息をしている。

と、限界がきたのか、ふらりと身体が傾いだ。

そこにすかさず大型生物が最後の一撃をいれようと踏み込んだーーところで両者の間に結界を展開して攻撃を弾いた。

大型生物は弾かれた勢いで転倒し、動かなくなった。


…えっと、取敢えず勝負はひと段落、かな?


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