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死獣神~死の書~  作者: 天馬光
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夜王(1)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の終わりの物語。

 ここで黒龍討伐のための作戦について確認しておこう。


 未来の話によれば、硬化能力は本人の意思で皮膚を超硬質化させ、あらゆる物理ダメージを無効化するものだが、その弊害として、発動中は微動だにすることすらできなくなってしまうらしい。

 つまり、黒龍が防御をやめた瞬間、または攻撃しようとした時にカウンターで攻撃すれば、発動が間に合わず、手傷を負わせることができるのだ。


 それを踏まえた上で、玄武が立てた作戦はこうだ。

 まず、青龍達で黒龍を牽制。彼の動きと能力発動を制限する。

 それが十分にできたタイミングを見計らって、茅がレールガンによる狙撃で感電させ、黒龍の動きを封じる。

 ここまでくれば詰んだも同然。最後に全員で一斉攻撃をくらわせ、自然治癒が追いつかないほどの致命傷を与えれば、勝負ありだ。


 ここまで振り返っておわかりだとは思うが、成否の鍵を握るのは茅だ。彼女が黒龍を狙撃し、麻痺させなければ、この作戦は失敗に終わってしまう。

 そのため、最初の牽制段階で作戦が露見してしまうのは、かなりマズい。牽制とトドメ役を担う死獣神メンバーの責任も重大だ。


 それを肝に銘じて、青龍と朱雀と白虎とユニコーンは先陣を切り、黒龍に挑みかかった。



 流石に復活したてなだけあって、黒龍の技量はあの頃から変わっていない。それどころか、子供相手という無意識の手加減が無くなったのと、材質を地獄でのみ精製される特殊な金属・シャドメタリウムにしたことで、毒性と切れ味が増し、伸縮自在になった黒龍千鱗腕・黒龍神腕(こくりゅうしんわん)が新たな得物になっているせいか、前より強くなっている気がする。デミ・ミュータント能力もあるから尚更だ。

 だが、そこは青龍も同じ。身体的にも龍人としても成長し、子供の頃より格段に強くなっている。初見の武器といえども、所詮は旧式を改良しただけで扱い方が同じの物に手をこまねいたりはしない。何より昔と違うのは、頼れる仲間がいることだ。もうあの頃のように、1人で戦っているわけではない。


 そのせいか戦闘が進むと、黒龍は硬化を解くことができなくなり、防御に徹しだした。

 これをチャンスと見た玄武は、京士郎と人志にも要請して、彼らやペガサス、獅子と共に黒龍を包囲し、死獣神+αの波状攻撃を加えた。

 ダメージこそ無いが、黒龍からすれば、小蝿に集られてるみたいで鬱陶しい。苛立ちを覚えた黒龍は、黒龍神腕の回転攻撃で朱雀らを払おうとした。


 今こそ千載一遇の時。遠くからスコープ越しに戦況を見ていた茅は、弾丸に帯電をし始め、青龍らは茅に気取られないように、ダメ押しで総攻撃をしかける。


 後は撃つだけ。みんなの援護を受け、今まさに引き金を引こうとしたその時、茅は恐怖で背筋が凍りついた。

 青龍らの攻撃に気を取られているはずの黒龍が、明らかにこちらを見て、悪意に満ちた笑みを浮かべているのである。


 次の瞬間。黒龍はライフルのスコープからも、青龍達の前からも忽然と姿を消した。

 シャドメタリウムは地獄に存在する核物質・シャドリウムと鉄が化合した物質で、エネルギー、特に闇エネルギーを効率よく伝達し、悪意ある者が鎧として使うと、全身を覆うバリアを展開することができます。

 逆を言えば、武器として使えば、エネルギー伝達率の高さを利用して、エネルギーを纏った攻撃をすることができ、場合によっては龍鱗を砕くこともできます。


 ちなみにその素材であるシャドリウムは、核爆弾として使用すると、被爆した地点一帯を永久に草木が生えず、空気も汚染された荒野に変えてしまいます。

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