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死獣神~死の書~  作者: 天馬光
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因縁との再会(3)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の終わりの物語。

 その一方で、青龍は自身の親と久し振りの再会していた。

 7年前はあんなに待ち焦がれていた念願の時。だが、龍の胸中には、感動も喜びもない。あるのは、静かな怒り。ただそれだけだった。


「……やっぱり、姉さんを殺すよう依頼してきたのは、父さん達だったんだ」


「あぁ。奏はお前と通じていたからな」


「僕を捨てて、姉さんだけ連れて行って、その結果がこれですか」


「奏には才能があった。だから連れて行ったんだ。こいつが有名になれば、楽な生活を送れると思ったからな。実際、それは叶った。だが、奏はこともあろうにお前を愛した。実の弟であるお前を。その意味をわかっているのか? 奏」

 慎介がそう尋ねると、奏は迷い無く頷いた。彼女は、青龍を異性として好きになった時から、この愛を貫き通すと心に誓っている。

 けれど、彼女らの両親は親としてそれを認めない。


「姉弟同士で恋愛なんてやめなさい。世間からどんな目で見られると思ってるの? 殺し屋の弟と近親婚なんて、あなたの経歴にどれほどの傷をつけることになるか……」

 と、貞子はそう言うが、彼女の説教が終わる前に、青龍の長年ため込んでいた怒りが爆発した。


「実の息子を捨てたダメ親が、今度は僕らの愛も捨てろって? 冗談じゃないよ! 母さん達に人の恋路に首を突っ込んで引き裂く権利なんか無い!」


「何?」


「だってそうだろ? 普通7歳で才能を開花できる子なんて滅多にいない。なのに、そんなバカげた理由で我が子を捨てるなんておかしいよ! あなた達は最低だ。僕は……あなた達を許さないっ!」

 そう言い、青龍は怒気が混じった殺気を放った。

 その剣幕に慎介ら死獣神被害者の会は一瞬怯んだが、すぐに戦意を取り戻す。


「言いたいことはそれだけか? なら死ね! 化け物。殺しの才能などいらん!」

 慎介はそう怒鳴ると、殺意に任せて総攻撃の合図を出そうとした。

 久々に会った家族の会話がこれでは、関係修復は絶望的です。

 まぁ、する気など最初から無かったとは思いますが。

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