表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死獣神~死の書~  作者: 天馬光
45/110

剛の拳 柔の技(5)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の終わりの物語。

 と、その時、瓦礫が音を立てて崩れ、


「勝手に殺すんじゃねぇよ。クソ兄弟っ!」

 と、白虎が怒鳴り、不屈の闘志を持つ2人の男は立ち上がった。

 全身千本だらけのハリネズミ状態になってもなお、戦おうとする彼らのタフさと精神力に、紅花は無事だと知って安堵し、双頭鳥は理解できずに取り乱す。


「嘘だろ? なんであれくらって生きてんだよ! ムッカつくぅっ!」


「俺らのタフさをなめんじゃねぇ。にしても……いつつ。流石に多過ぎんだろ、これ。標本でもここまで刺さねぇよ」


「出血大サービスって奴さ。嬉しいだろ? 僕も今の君達を見てて嬉しいよ! 人が血塗れのハリネズミ状態になって、苦悶の表情を浮かべる。それが何よりも快感で、嬉しくてたまらないからっ!」

 飛燕が嬉しそうにそう話すのを聞きながら、2人は全身に刺さった針を抜いていく。

 やがて、全て抜き終わると、白虎はバカな持論を聞かされた苛立ちをぶつけるように、彼らを指差した。


「お前のそういうのが1番どうでもいいんだよ! まぁ、待ってろ。3分後には2度と笑えなくしてやっから」


「僕の飛燕に向かって何言ってんだよ。ホンットにムカつくなぁ!」

 荒鷲がそう怒鳴って、十三の息の根を止めようと一歩踏み出した瞬間、双頭鳥の背中に強烈な電気が浴びせられた。

 ようやく手足のロープを切断した紅花が、雷孔雀拳仕込みの電気を纏った掌打を叩き込んだのだ。


「ぐわーっ! こ、このゴミ女がぁっ!」


「よくそんなこと言えるわね。ゴミはあなた達の方でしょ?」

 捕らえていた相手からの罵りに、双頭鳥は反論し、殺そうと思っていたが、電撃を受けた影響で、全身が麻痺している。


 この期を逃す手はない。


「2人共、今よ!」


「うっす! んじゃあ、柔のオッサン。やるか!」


「あぁ。怒りん坊の方は任せろ。お前は、あのニヤけ顔をぶん殴れ」

 そう言われて白虎は力強く頷き、手をポキポキとならしながら、双頭鳥に向かってゆっくりと歩み寄る。

 反撃開始です。彼らにこの世の地獄を思う存分見てもらいましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ