↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死獣神~死の書~  作者: 天馬光
30/110

殺戮の拳(1)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の終わりの物語。

 午後10時頃。浴場を出た柚達は大牙と合流後準備を整えて出発。未来に見送られた3人は一路、ターゲットがいる孤児院へと向かった。


「っと、侵入成功!」

 静まり返った孤児院の塀を乗り越え、大声でそう言った白虎を朋美が厳重注意する。中にいるターゲットの坂田泰三(さかたたいぞう)を始めとする孤児院のスタッフに気付かれてしまう恐れがあるからだ。


「それにしても、静かね。電気も点いてないみたいだし」


「きっと全員寝てんすよ」


「だといいけど、どうにも嫌な予感がするね。ま、四の五の言ってても仕方ないか。行こう」

 黒猫がそう言うと朋美は頷き、ユニコーンことキララと入れ替わった。


「じゃあ、2人共ついてきて」


「あなたがキララさん?」

 そう尋ねられてユニコーンは肯定する。


「わーお! 黒猫先輩と同じぐらいクールビューティー!」

 また大声を出したバカな後輩に、2人のクールビューティーが怒りの視線を向ける。これには白虎も己の過ちに気付き、畏縮しつつ反省した。


 これでバカも黙ることだろう。安心したユニコーンは、朋美とAIが事前に調べた孤児院の見取り図と情報を基に侵入口を割り出し、2人を連れてその真下への移動した。


「ここから入るんすか?」


「えぇ。朋美の調査によると、あの院長、天体観測が趣味らしくて、屋上の扉はいつも開いてるそうよ」


「へー。あの顔で……ね」

 そう言いながら黒猫は、玄武に見せてもらった泰三の写真を、改めて思い浮かべる。

 坊主頭にブツブツの肌。さらには汚らしい無精髭に肥満体型。とてもじゃないが、同じロマンでも星というより、博打のほうが似合っていそうな見た目をしている。

 まぁ、いずれにしても、殺すことに変わりはない。黒猫達はミスマッチ男とそのお仲間の命を奪うため外から屋上に上がり、施設内に侵入した。



 侵入後、3人は上の階から順番に泰三らの捜索を開始したが、いるのは窮屈そうに雑魚寝をしている孤児か虐待や暴行をされて泣きじゃくっている子供達だけ。


 ある少女は脱走を図った罰として、裸にひん剥かれた状態で地べたに固定され、その上から全身に撒き餌をされたことで鶏に体中を啄まれ、

 ある少年は夕食を残したという理由だけで残飯だらけのゴミ箱に放り込まれ、

 別の少女はお漏らししたからという理由で、男子トイレで性的虐待を受けていた。


 だが、全5階ある内3階まで見て回ったが、肝心のスタッフの姿がどこにも無い。前述した子供達の付近も同様である。

 けど、3人は帰らなかった。さっきまでひどい仕打ちを受けていた孤児がいるということは、泰三達もまだ施設内にいる可能性が高いということだからだ。

 黒猫達は子供達の治療と救出をしつつ、泰三達を探し続けた。

 さぁ、待ちに待ったお仕事の時間です。

 ちなみに今回の報酬は800万と比較的割安です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。