↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死獣神~死の書~  作者: 天馬光
25/110

ガールズトーク(2)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の終わりの物語。

 中でも一際楽しそうだったのは、大牙だった。彼は集合した段階からウキウキしており、他の3人より足取りが軽かった。


「楽しそうね。大牙君」


「当然じゃないっすか。叶先輩。美女3人とお泊まり旅行っすよ? 楽しまない方がおかしいってもんすよ」

 どうやら、彼の旅を楽しむ心の根本にあったのは、不純な理由だったらしい。

 そんな彼の浮き足立つ様子を見て、柚は一応釘を刺した。


「ま、思春期だから仕方なだろうけど、あまりハメを外しすぎないでね。仕事に支障をきたしたら、こっちが迷惑だから」


「そんぐらいわかってますって。ま、見ててください。キララ先輩の出番が無くなるくらい大活躍してみせますから」

 そう言うと、大牙は彼女達に背を向け、


「そうすりゃ、重岡先輩らとあ(・)の(・)動(・)画(・)みたいなことになったりして……へへへっ、透美さん。すんません。全ては思春期の性欲のせいです」

 と呟き、下品な笑みを浮かべつつ、手を合わせた。これをハメを外していると言わずになんと言うのだろうか。


 その証拠に彼は、うっかり地雷を踏んでしまっていた。柚の小さくも殺気が伴った手が、妄想で現を抜かす大牙の背中に触れる。


「2度も同じことを言わせないで。あんまり調子に乗ってると、その口から内臓を噴き出させるよ」

 その一言で現実に引き戻された大牙の表情は一変し、顔から血の気が引いていく。



 その瞬間ハッと思い出した。

 昨夜、雲雀の店で、柚と一緒に武文から依頼の概要を聞いた際、同席していた愛花から、終電間際の白浜駅で龍と柚が情事に勤しむ姿が防犯カメラに映っており、それを面白半分でハッキングしてネット上に拡散したと告げられたことを。


 自分の意図しないところで恥動画を晒されたことを知り、柚は店内で暴れるほど激怒。

 なんとか武文や紫乃、大牙が仲裁に入ったことで事なきを得たが、当の愛花は、謝るどころか指を差してwキーを連打して面白がってる始末。それで愛花に対する怒りと殺意が収まっている方が無理な話である。


 ちなみに、一部始終を見聞きしていた雲雀も、動画を拡散した愛花と、抜け駆けし肉体関係をもった柚に案の定、ご立腹。今頃、澪と一緒になって、もう1人の当事者である龍を締め上げていることだろう。

 ちなみに、愛花は武文に叱られたぐらいで、天罰らしい天罰は下っていません。

 いやはや、世の中不公平ですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。