落下
グレイスパイア山が石の巨人のように僕たちの上に聳えていた。
灰色。岩だらけ。頂上が低い雲に隠れている。
風が冷たく吹き、濡れた石と松の匂いを運んでいた。
「グループを作れ!」ソーン教授が吠えた。「一グループ五人の学生。二グループごとに一人の教授監督者」
分かれた。ヴィヴィアンがすぐに僕と一緒になろうとした。
「グループA」ソーンがリストを確認しながら言った。「ヴィヴィアン、マーカス、エララ、ドリアン、サラ。監督教授:オールドウィン。東の小道」
ヴィヴィアンが心配そうに僕を見た。
「グループB」ソーンが続けた。「ヘリオ、ルシアン、カエル、ミラ、トーマス。監督教授:なし。北の小道。ルシアン、お前がリーダーだ」
胃が締め付けられた。
いや。誰でもいいから――
ヴィヴィアンが一歩前に出た。「教授、私は――」
「グループは割り当て済みだ、ヴィヴィアン嬢」ソーンがきっぱりと言った。「ルシアンはランクB。導くには十分すぎるほど有能だ」
ルシアンが微笑んだ。「とても注意します、教授。安全を約束します」
ソーンがうなずいた。「良い。各グループは割り当てられた小道を探索しろ。魔法植物、有用な資源、危険地帯を特定する。二時間以内にベースキャンプに戻れ」
空を見た。「雲が降りてきたら、すぐに戻れ。分かったか?」
「分かりました!」全員が答えた。
「では行け」
グループが散らばった。
ヴィヴィアンが離れる前に僕の腕を掴んだ。
「気をつけて」囁いた。「お願い」
「そうする」
「ルシアンは――」
「分かってる」
「もし何か試したら――」
「ヴィヴィアン」彼女の手を取った。「大丈夫。たった二時間だ」
納得していないようだった。
でもオールドウィン教授が彼女を呼んだ。「グループA! 動け!」
行かなければならなかった。
離れながら三回振り返って僕を見た。
それから岩の露頭の後ろに消えた。
そして僕はグループと残された。
ルシアン、カエル、ミラ、トーマス。
二時間、と自分に言った。たった二時間。
北の小道は狭かった。
片側に岩、もう片側に崖。
巨大な谷ではない。でも十分に深い。五メートル? 六メートル?
とても痛むには十分。
ルシアンが前を歩いた。カエルが僕の後ろ。トーマスとミラが中間。
感じた...罠にかかったように。
「良い場所だ」ルシアンがパノラマを見て言った。「そうだろ、ヴァロリン?」
「ええ」
「少し危険だけどな。小道が狭い。一歩間違えたら...」
崖を見た。
文を終えなかった。
必要なかった。
歩き続けた。
フラッシュ。
(山。雪。機械。)
壁。
まばたきした。
また小道にいた。
集中しろ。たった二時間。
三十分後、小道が広がった。
小さな空き地。平らな地面。下の谷のパノラマビュー。
「ここで止まろう」ルシアンが言った。「休憩」
他の者が座った。僕は立っていた。小道の端近く。
崖の近くではない。でも遠くもない。
ルシアンが近づいた。
「素晴らしい眺めだ」下を見て言った。「こんなに危険なのが残念だ」
答えなかった。
「一歩間違えたら...まあ」微笑んだ。「誰かが...滑ったら恐ろしいだろうな」
彼に向き直った。
彼の目は冷たかった。
カエルを見た。ただ一瞥。それ以上ではない。
でもカエルがうなずいた。ゆっくりと。
僕が理解していない何かを理解して。
ルシアンが空を確認した。
「あ」完璧にカジュアルな口調で言った「ベースキャンプに戻らなきゃ。ソーン教授が僕を探していた。グループ報告について何か」
「でも授業は――」ミラが始めた。
「君たちは続けてくれ」ルシアンが言った。「カエルは導くのに十分有能だ。小道の残りを探索しろ。すぐ追いつく」
カエルを見て、それから短く、僕を。
「ヴァロリンが...注意するよう確認しろ。山は危険だ」
カエルが微笑んだ。「もちろん、殿下。とても注意深く」
「良い」
ルシアンが立ち去り、僕たちが来た小道を下った。
曲がり角の後ろに消えた。
そして僕たちがそこに残された。
僕、カエル、トーマス、ミラ。
トーマスがカエルを見た。「何をする?」
「探索する」カエルが言った。「ルシアンが言った通り」
僕に向き直った。
「ヴァロリン、前に行ってくれないか? あの岩の突起の向こうの小道を確認しろ」
先の地点を指差した。小道がまた狭くなっているところ。別の崖の近く。
「なぜ僕が?」
「お前が一番...軽いから。不安定な岩があったら、俺たちの誰かよりお前がテストする方がいい」
自己保存の感覚が内なる声で叫んだ。
行くな。
トーマスとミラがカエルの命令に困惑しながらも何が起こっているか理解せずに僕を見ていた。
もし拒否したら...
臆病に見えるだろう。
既にそう見えている以上に。
二時間、と繰り返した。たった二時間でキャンプに戻る。そしてこの授業は終わる。
「わかった」言った。
岩の突起に向かって歩いた。
小道が狭くなった。
幅半メートル。
左に岩。右に崖。
ゆっくりと前進した。
足に集中して。
一歩。二歩。三歩。
そして――
後ろで足音を聞いた。
複数。
振り返った。
カエル。
そして彼の後ろ、マーカス。
マーカス?
マーカスはいつ来た?
「何を――」始めた。
カエルが微笑んだ。
優しい笑みではない。
「いいか、ヴァロリン、ルシアンは正しい。山は本当に危険だ」
一歩前に出た。
僕は一歩後ろに下がった。
踵が端に触れた。
後ろに空虚。
「カエル、何を――」
「ルシアンが僕に何て言ったか知ってるか?」カエルがもう一歩進んだ。「お前は問題だって。苛立ちだって。解決されなければならない何かだって」
心臓が激しく打った。踵が端に。後ろに空虚。
マーカスが反対側から近づいた。
罠にかかった。
「待って――」声が震えた。「する必要は――」
「ああ、でも必要だ」カエルが微笑んだ。「いいか、煩わしいヌルは...」肩をすくめた。「まあ」
「煩わしくない!」ほとんど叫んだ。「僕は何でもない! お前たちが言った! 僕はヌルだ! 何もできない!」
「その通り」カエルがうなずいた。「何もできない。自分を救うことさえ」
マーカスの手が動いた。
ゆっくり。
意図的に。
全てを見た。
伸びる腕。
僕の胸に触れる指。
いや。いや。いや――
押し。
強くない。
暴力的じゃない。
ただ...十分。
バランスを失った。
足が滑った。
「いや――」
後ろでミラが叫ぶのが聞こえた:「何してるの?!」でも既に端を越えていた。
落ちている。
落ちている。
世界がひっくり返った。
空。
岩。
空。
岩。
風が叫んでいた。
あるいは多分僕が叫んでいた。
母さん――
何かに掴まろうとした――何でもいいから――
父さん――
手が石を引っ掻いた。
何もない。
ごめんなさい――
露頭に叩きつけられた。
脇腹に爆発的な痛み。
エリーゼ――
跳ね返った。
落ち続けた。
売った家――
下へ。
犠牲――
下へ。
全て無駄になった――
下へ。
何のためにもならない――
死んでいる。
何にもならなかったヌルのために――
これが僕の死に方。
ごめんなさい――
また叩きつけられた。
肩。バキッ。何かが折れた。
別の衝撃。
脚。燃える痛み。
そして――
頭。
平らな岩に叩きつけられた。
痛みを超える痛み。
温かいものが流れた。
血。
たくさんの血。
世界がぼやけた。
視界の端が暗くなった。
ごめん、母さん。
ごめん、父さん。
ごめん...
暗闇。
完全。
全面的。
そして暗闇の中で――
光。
小さい。遠い。
それから――
より近く。
より明るく。
成長していた。
昇る太陽のように。
爆発する星のように。
...のように...
...のように...
光が僕を飲み込んだ。
そしてそうした瞬間――
何かが壊れた。
骨ではない。
体ではない。
別の何か。
より深い。
壁。
心の中の壁。
全てを遮っていたもの。
十六年間。
僕の人生全体。
砕け散った。
クラッシュ。
ガラスのように。
大きすぎる圧力の下の氷のように。
崩壊するダムのように。
そしてその後ろに――
壁の後ろに――
波。
流れ込む記憶。
僕のじゃない。
僕の。
誰か他の人の。
僕の。
誰が――
フラッシュ。
研究室。CERN。衝突器。不可能な速度で衝突する粒子。
「リキ博士、確認しました――」
フラッシュ。
大学の教室。ノートを取る学生。僕の声――僕のじゃない声――が説明している。
「四つの基本的な力の統一には――」
僕は――
「タクヤ・リキ」
声は僕のだった。
深い。成熟した。確信に満ちた。
いや、僕は――
「ヘリオ・ヴァロリン」
若い。混乱した。怯えた。
僕は誰?
間。
それから、両方の声が一緒に:
「両方」
「どちらでもない」
「新しい何か」
世界が震えた。
体――僕の体――が岩の上に壊れて横たわっていた。
でも心は...
心が燃えていた。
二つの人生の知識。
二つの死の痛み。
二つの存在の希望。
そして別の何か。
どちらの人生も単独では持っていなかった何か。
理解。
魔法は魔法じゃない
物理学だ
四つの基本的な力――
電磁気力。重力。強い核力。弱い核力
彼らが「元素」と呼ぶもの全て――
元素じゃない
誤解だ
近似だ
嘘だ
そして僕は――
僕は真実を知っている
目が開いた。
ヘリオの目じゃない。
リキの目じゃない。
中間の何かの目。
中間の誰かの目。
新しい誰かの目。
上の空は灰色だった。
周りの岩は血で赤かった。
体は壊れていた。
でも心は...
心は完全だった。
初めて。
ヘリオ
そう。
リキ
そう。
両方
そう。
僕は誰?
間。
それから、答え。
ヘリオからじゃない。
リキからじゃない。
両方から。
どちらでもなく。
僕から。
「僕はその後に来るものだ」
そしてその瞬間――
その一つの完璧な瞬間――
僕の中のマナが応答した。
以前のようにじゃない。
弱く。不確かに。遮られて。
でも...違った。
明確。
強い。
生きている
まるで待っていたかのように。
ずっと。
理解するのを待っていた。
これに...なるのを待っていた。
動こうとした。
痛みが爆発した。
体は壊れている。とにかく死ぬ
でも中の何かが囁いた:
いや
まだじゃない
やっと知った今は
目を閉じた。
そしてまぶたの後ろの暗闇で――
十六年ぶりに初めて――




