パズルのピース
【マグナスがアカデミーを去った翌日】
エリーゼは眠れなかった。
また。
ベッドで寝返りを打った。
一回。二回。十回。
でも役に立たなかった。
目を閉じるたびに——
見た。
ワイバーンの攻撃。
焼けた溝。クレーターのように。
黒い。炭化した。
まるで何か破壊的なものが...
目を開けた。
部屋の天井を見つめた。
月光がカーテンを通して差し込んだ。
ソーンウィック邸は静かだった。
全員が眠っていた。
彼女以外。
溝。爆発。
横向きになった。
目を閉じた。
アカデミーの中庭。
数日前。
走っていた。
消耗した馬。
ヴィヴィアンが言った:「ヘリオがやった」
そして見た。
破壊。
崩れた壁。
そして溝。
同じ...
ただもっと長い。
飛び起きた。
ベッドに座った。
激しく息をした。
同じだ。
ベッドから降りた。
冷たい床に裸足。
窓に歩いた。
カーテンを開けた。
外を見た。
闇に包まれた庭。
木々の上に満月。
そして心の中で——
二つの画像。
重なった。
同じパターン。同じ強度。同じ...力。
エリーゼは窓枠にもたれた。
木を握りしめる手。
嘘をつかれた。
ワイバーン。セラフィンじゃなかった。
焚き火じゃなかった。
ヘリオだった。
訓練場と同じように。
でも——
どうやって?
ヘリオはランク0だった。
ずっと。
火花一つ作れなかった。
それから突然——
一体何が起こった?
ベッドに戻った。
横になった。
でも眠れないと分かっていた。
真実を知るまで。
朝がゆっくり来た。
窓を通して灰色の光。
エリーゼは起きた。
疲れている。
重い目。
でも決意していた。
服を着た。
朝食のために下りた。
食堂は明るかった。
長いテーブル。
クッション付きの椅子。
父——ローランド・ソーンウィック侯爵——が上座に座っていた。
報告書を読んでいた。
書類。
五十代の男性。
白髪。
手入れされた髭。
厳しい表情だが優しい目。
母——ベアトリス侯爵夫人——がお茶を注いでいた。
優雅な女性。
まとめられた金髪。
シンプルだが洗練されたドレス。
「おはよう、あなた」母が微笑んで言った。
「おはよう」
エリーゼは座った。
パンを取った。
バター。
でも食べなかった。
皿を見ていた。
母が観察した。
「顔色が悪いわ」
「大丈夫」
「眠っていない」
「眠った」
「エリーゼ」
母の声。
嘘を受け入れないあの声。
エリーゼはため息をついた。
「あまり」
父が書類から顔を上げた。
「何か心配事?」
「ただ...考え事」
「どんな?」
エリーゼは躊躇した。
「アカデミーについて。事故について」
両親が視線を交わした。
「爆発」父が言った。「ああ。聞いた」
「ヘリオ・ヴァロリン」母が加えた。
より柔らかい声。
「アルドリックとセレステの息子」
エリーゼはうなずいた。
「可哀想な子」母が言った。「最初あの山から落ちて。それからこれ。...大変でしょうね」
「はい」エリーゼが静かに言った。
父が彼女を見た。
「ヘリオとは何年も友達だ。心配するのは自然だ」
間。
「でも他に何か?」
エリーゼは父を見た。
鋭い目。
知覚的。
見すぎる。
「いいえ。ただ...心配」
母が微笑んだ。
あの笑み。
何を考えているか知っている。
「ヘリオは良い子よ」言った。「賢い。優しい。少し内気かもしれないけど——」
「お母さん」
「ただ言っているだけ——」
「何を言いたいか分かる」
父が短く笑った。
「お前の母はいつもこういうことに目がある」
「そんなことない」エリーゼが赤くなって言った。
「もちろんそうじゃないわ」母がお茶を注ぎながら言った。
微妙な笑み。
間。
それから父が真剣に戻った。
「私たちとヴァロリン家が何年も友人だと知っているだろう」
「知っています」
「アルドリックは正直な男だ。セレステは強い女性。ヘリオのために大きな犠牲をした」
エリーゼはうなずいた。
家を売った。
アカデミーのために。
チャンスを与えるために。
「ヘリオに心配があれば」父が言った。「私たちに話せる。あるいは彼らに。家族だ。ほとんど」
エリーゼは皿を見た。
「ありがとう、お父さん」
母が近づいた。
エリーゼの肩に手を置いた。
「何であっても...大丈夫よ。分かるから」
エリーゼは弱く微笑んだ。
でも心の中で思った——
大丈夫かどうか分からない。
本当に何が起こったか知るまで。
朝食の後、エリーゼは出た。
「どこに行くの?」父が尋ねた。
「アカデミーに。個人的な用事。明日戻ります」
父が彼女を見た。
「気をつけろ」
「いつも」
母が微笑んだ。
「もしヴァロリン家に会ったら、私たちのよろしくを伝えて」
知っている。もちろん知っている。
でも止めない。
馬に鞍を付けた。
北に向かって駆けた。
馴染みの道。
何十回も通った。
畑。農場。小さな村。
旅は二時間続いた。
アカデミーに着いた時は昼近くだった。
キャンパスは半分無人だった。
休み週間。
生徒は家に。
教授は不在。
でも何人かは残っていた。
セラフィンもその一人だった。
エリーゼはキャンパスを通った。
静かな建物。
空の中庭。
高度学習の塔に着いた。
セラフィンのオフィスは三階。
ノックした。
「どうぞ」
入った。
オフィスはいつも通りだった。
棚に水晶。
壁にマナ図。
机に開いた本。
セラフィンが座っていた。
何かを書いていた。
顔を上げた。
「エリーゼ」驚いた。「ここで何を? 学校は閉まっている」
「知っています。でも話さないと」
セラフィンがペンを置いた。
「何について?」
エリーゼはドアを閉めた。
近づいた。
「ワイバーンについて」
セラフィンが硬直した。
わずかに。
でもエリーゼは見た。
「どのワイバーン?」
「数週間前にヘリオを攻撃したもの」
間。
「あなたが落として焚き火で燃やしたと言ったもの」
セラフィンは何も言わなかった。
エリーゼは続けた。
「嘘です」
沈黙。
「エリーゼ——」
「訓練場を見ました。溝。破壊」
机に近づいた。
「同じパターン。同じ力。同じ...方法」
セラフィンの目をまっすぐ見た。
「彼がやった。両方とも。ワイバーン。壁。ヘリオ」
セラフィンが彼女を見た。
長い間。
それからため息をついた。
「座りなさい」
エリーゼは座った。
セラフィンが立ち上がった。
窓に歩いた。
外を見た。
「賢いわね」静かに言った。「嘘を続けるには賢すぎる」
間。
「はい。ヘリオだった。両方とも」
エリーゼは確認を聞いたが——
重さも感じた。
「どうやって?」尋ねた。
セラフィンが振り向いた。
「分からない。完全には」
机に戻った。
座った。
「落下の後...何かが変わった。彼のマナ。流れ方。反応の仕方」
間。
「もうヌルじゃない。...別の何か」
「別のどう?」
セラフィンが躊躇した。
「違う。異常。普通の規則に従わない」
「でもどうやって可能? 六年間——」
「トラウマ」セラフィンが言った。「潜在的な可能性を解放できる。珍しい。でも記録されている」
間を置いた。
「ケースがある——少ない、非常に少ない——極度の物理的または感情的ショックを受けた人が突然...何かが目覚める。眠っていた力。ブロックされていたマナが爆発的に出る」
「でもゼロから...あの力まで?」
「分からない」セラフィンが認めた。「可能であるべきじゃない。それでも...」
エリーゼを見た。
「それでも起こった」
沈黙。
それからエリーゼが尋ねた:
「なぜ嘘を? なぜ焚き火の話を?」
セラフィンがため息をついた。
「保護。ヘリオはまだ何が起こっているか理解していない。あるいは理解しているが、とにかく私たちを困惑させる極端な変化だ。両親は恐れている、隠しているけど。もし真実が出たら...」
間。
「注目。恐怖。質問。実験」
エリーゼを見た。
「王自身が彼を研究したいかもしれない。あるいは制御。あるいは...」
文を終えなかった。
でもエリーゼは理解した。
あるいは排除。
「だから守っている」
「はい」
「嘘をついて」
「はい」
エリーゼは手を見た。
「私は? 真実に値しない?」
セラフィンが身を乗り出した。
「ここにいる。伝えた」
間。
「でもこの真実で何をする?」
エリーゼは顔を上げた。
「彼と話したい。直接」
「なぜ?」
「友達だから。ずっと。そして友達は物事を隠さない」
セラフィンが長く見た。
それから低い声で言った:
「エリーゼ。よく聞いて」
立ち上がった。
近づいた。
「ヘリオはもう知っていた少年じゃない」
間。
「悪いという意味じゃない。あるいは危険——まあ、危険だ、非常に危険だ、でもあなたにじゃない」
止まった。
エリーゼの目をまっすぐ見た。
「もし彼のところに行くなら。質問するなら。気をつけて」
「何に?」
「...状況に。まだ理解していない力が働いている。彼を使いたい者がいるかもしれない。あるいは排除したい者が」
間。
うなずいた。
「分かります」
立ち上がった。
「ありがとう、教授。真実を」
セラフィンがうなずいた。
「気をつけて、エリーゼ。そして...ヘリオと話したら...」
間。
「一人じゃないと伝えて」
エリーゼは彼女を見た。
でもセラフィンはすでに視線をそらしていた。
エリーゼは出た。
再び駆けた。
今回は南へ。
家へ。
アッシュフォードへ。
旅はさらに一時間半続いた。
アッシュフォードに着いた時は午後遅くだった。
彼女の町。
馴染みの通り。
知っている家。
中央広場の噴泉。子供の頃コインを投げた。
でも家に行かなかった。
主要通りを通った。
より質素な地区に曲がった。
織工通り。
道を知っていた。
前に来たことがあった——ヴァロリン家が引っ越した時。
母が食べ物を持ってきた。
父が棚を整理するのを手伝った。
友達家族。
ずっと。
12番の前で止まった。
レンガの建物。
四階建て。
古いが堅固。
アパート7C。三階。
窓を見た。
三階に明かりがついていた。
いる。
でも遅かった。
太陽が沈んでいた。
明日。明日の朝行く。
宿を見つけた。
小さい。
質素。
でも清潔。
「一晩の部屋」
「銀貨三枚」
支払った。
部屋は小さかった。
硬いベッド。
通りを見下ろす窓。
でも十分だった。
横になった。
天井を見た。
明日。
明日答えがある。
目を閉じた。
眠った。
夜明けが来た。
窓を通して金色の光。
エリーゼは目覚めた。
素早く服を着た。
下りた。
素早い朝食。
パン。チーズ。水。
それから出た。
馬は宿の厩舎にいた。
撫でた。
「おはよう」
でも乗らなかった。
歩いた。
織工通りは十分だった。
ゆっくり歩いた。
新鮮な朝の空気を吸った。
準備していた。
何と言う?
どう始める?
12番に着いた。
建物を見た。
閉じた窓。
静寂。
起きている?
階段を上った。
一階。二階。三階。
ドア7C。
前で止まった。
深く息を吸った。
手を上げた。
ノックした。
トン トン トン。
中で足音。
ドアが開いた。
セレステ・ヴァロリン。
茶色の髪。
優しい目。
シンプルなドレス。
驚いた表情。
「エリーゼ!」
「おはようございます、ヴァロリン夫人」
「なんという驚き!」セレステが微笑んだ。
温かい。本物。
ドアを完全に開けた。
「入って! 入って!」
エリーゼは入った。
アパートは覚えている通りだった。
小さい。
居間。
台所。
テーブル。
全部一緒。
閉じたドア——両親の寝室。
そして隅に——
ヘリオ。
床に座っていた。
後ろに丸められたマットレス。
周りに散らばった本。
勉強していた。
顔を上げた。
目が合った。
そしてエリーゼは見た——
目。
まだ茶色。
まだヘリオ。
でも...より深い。
頬を撫でた時と同じ成熟した視線。
わずかに赤くなった。
「エリーゼ?」驚いて言った。「何を...ここで何を?」
アルドリックが寝室から出た。
鼻に眼鏡。
手に本。
「エリーゼ! なんという嬉しい驚き」
微笑んだ。
「元気?」
「はい、ヴァロリンさん、ありがとうございます」
セレステはすでに動いていた。
「座って、座って。お茶を準備するわ」
「ありがとうございます」
ヘリオは立ち上がった。
素早く本を集めた。
脇に置いた。
テーブルに座った。
四人全員。
アルドリックとセレステが話した。
礼儀正しい質問。
ソーンウィック家はどう。
戦士学校はどう。
エリーゼは答えた。
でもヘリオを見ていた。
彼は視線を避けた。
セレステがお茶を注いだ。
「はい。すみません、お菓子がないの。知らなくて——」
「これで十分です、ありがとうございます」
飲んだ。
話した。
強制的な普通さ。
十分後、セレステが立ち上がった。
「アルドリック、図書館に行かないと。在庫確認」
「ああ、そうだ。正しい」
立ち上がった。
速すぎる。
明白すぎる。
二人きりにしていた。
「一時間で戻るわ」セレステが言った。
ヘリオは微笑んだ。
出た。
ヘリオとエリーゼが残った。
二人きり。
静かなアパートで。
沈黙。
長い。
重い。
それからエリーゼが言った:
「どう? 全ての後...」
「いい。より良い。ほぼ治った」
「良かった」
別の沈黙。
ヘリオはカップを見ていた。
「ヘリオ」
「はい?」
エリーゼは彼の目をまっすぐ見た。
「もし何か言いたいことがあれば...」
ヘリオがわずかに硬直した。
「何の意味?」
「友達は何も隠さない。そうでしょう?」
間。
「私は...隠していない——」
「ワイバーン」
ヘリオが青ざめた。
「何?」
「そして訓練場。爆発」
「ああ...知ったんだ」
「はい」
エリーゼが身を乗り出した。
「同じ、ヘリオ。同じ方法。同じ力」
間。
「嘘をつかないで。お願い。あなたは」
ヘリオが彼女を見た。
目に葛藤。
口を開けた。
「エリーゼ...事実は巻き込みたくない——」
トン トン トン。
ドアがノックされた。
重い。
権威的。
二人とも凍りついた。
ヘリオが立ち上がった。
「何が——」
ドアに行った。
開けた。
そして見つけた——
二人の人物。
年配の男性。
五十代。
銀色の筋が入った黒髪。
手入れされた髭。
金のルーンが入った濃い青のローブ。
魔法使いの杖。
冷たい目。
鋭い。
そして後ろに——
戦士。
完全な鎧。
剣。
胸に王冠の紋章。
男性が微笑んだ。
礼儀正しい。
でも冷たい。
「ヘリオ・ヴァロリン?」
ヘリオが躊躇した。
「はい?」
「素晴らしい」
前置き。権威を確立する必要がある。
「私はマグナス・アイアンソウル。陛下アルダス王の宮廷大魔法使いだ」
間。
どうやって見つけた? 簡単だった。
「生徒登録。アッシュフォード市。王室の権威は多くの扉を開く」
招待なしに入った。
予防措置。王が命じた。
少年が単なる詐欺師でも——共犯者がいるかもしれない。隠された武器。
準備した方が良い。
戦士が続いた。
エリーゼが飛び起きた。
宮廷魔法使い。王室戦士。
何が欲しい?
マグナスがアパートを見た。
小さい。質素。
見える脅威なし。
良い。
それからヘリオを。
「話さないと。私的に」
間。
「ある出来事について...王立アカデミーでの」
間。
公の場では慎重に言葉を選ぶ。
「現象...異常な。公式確認が必要な」
間。
「心配することは何もない。単純な...確認。陛下への報告のため」
口調は礼儀正しい。
専門的。
でも目は別のことを言っていた。
詐欺師。
エリーゼがヘリオに近づいた。
本能的。
保護的。
「確認って何?」
マグナスが彼女を見た。
初めて気づいた。
「そして君は...?」
「エリーゼ・ソーンウィック。ヘリオの友達」
「ああ。剣士」中立的な声。「光栄だ」
ヘリオに戻った。
「ヴァロリン氏。一緒に来なさい。したい...テストがある」
「テスト?」緊張した声。
「ああ。非常に簡単」
間。
「証明しろ。本当に...言われている通りか」
冷たい目。
「あるいは認めろ。巧みな詐欺師だと」
沈黙。
戦士が剣に手を置いた。
わずかに。
言われていない脅威。
来い。あるいは強制する。
ヘリオはエリーゼを見た。
それからマグナスを。
息を吸った。
「分かった。行く」
「素晴らしい」
マグナスが振り向いた。
出た。
ヘリオが続いた。
エリーゼが続こうとした——
でもヘリオが振り向いた。
「ここにいて」
「何? だめ! 一緒に——」
「お願い。いて」
「ヘリオ——」
でも彼はすでに外にいた。
階段を。
エリーゼはドアに走った。
下を見た。
マグナス。戦士。ヘリオ。
降りていた。
建物の出口に向かって。
通りに向かって。
テストに向かって。
エリーゼは拳を握りしめた。
だめ。
一人にしない。
振り向いた。
階段を駆け下りた。
外へ。
宿に向かって。
速く走った。
馬は厩舎にいた。
そして鞍の上に——
剣。
取った。
帯びた。
どこに行ったか見た。
町の北出口に向かって。
開けた畑に向かって。
魔法使いと戦士。
強い。多分非常に。
でも...
一人にできない。
乗った。
ギャロップで出発した。
行くわ、ヘリオ。
持ちこたえて。




