私の世界、あなたの世界
「どこから調べるかな…。」
う~んと考えるが本当にどこから調べるべきか。全く分からない。家以外を調べるにしても、町は広い。
「職場から見るべきか、行きつけのコンビニへ行くべきか…。」
腹を満たすならコンビニ、手がかりなら職場である。「…先にコンビニ行って飯でも食べるか…」先にコンビニへいって腹を満たすことにした。コンビニに着くまでも人はいない。当たり前だが。飯を何個か選び、レジに行く。「あっ…」ふと気付く。
「レジは誰が打つの…?」
万引きはまずい。とりあえず、千円おいとこ。レジに置きコンビニを後にする。
さて、次は職場だ。俺の職場は家から徒歩20分。コンビニが5分。近いといえば近いが、坂道があるから少ししんどい。
「はぁ…はぁ…。20分かかるのはこの坂のせいだっての…。」
坂に文句を言いながら職場に着く。俺の職場は小さな工場。働く時間は多い割りに給料は少ない。俗にいうブラック企業と言うやつだ。
「来たくねぇ場所No,1だな…」
まぁ仕事休みだしいいかと思いながら、事務室の前に来る
「すぐに名前くらい見つかるな」
ドアをあけ目の前にある机の中から社員表を見つける。
「え~っと、これでもないしこれじゃないな…。」おかしい。名前がない。ないというべきなのかわからないというべきなのか。
「思い出せない…?」困惑していると
「あなたは誰?」突如後ろから少女の声が聞こえる。
振り向くと、独りの少女が立っていた。歳は18~20歳くらいだろうか。俗にいう美少女というやつだ。
「君こそ誰だい?」
その問いに対して少女は「私も名前がわからないのあなたと同じよ」
何故名前がわからないことが分かったのか困惑
していると、「社員表を見ているでしょ?」確かにと思うと
「名前がわからないなら一緒に探さない?その方が効率的でしょ?」
二人で名前の手がかりを探せば早いが
「見知らぬ男と探すのか?少しくらい危険性を持つのが正しいんじゃないのか?」
「あなたにそんな勇気がないことくらいわかるわ」
あら、心を見抜かれちゃった。「まぁ、そうだが…。」
「なら何の問題もないでしょ?」
正論をズドンといわれる。
「…わかった」そう返すと「よろしく頼むわね」とほほ笑む少女。ドキッとした俺は手がかりを少女とさがし始めたのだ。
Next Story




