その10 童話を勝手に脚色するシリーズその1
ほとんどがセリフです。
後半になればなるほど、グダグダになるから不思議です…orz
『ここはとある森の中。そこにはウサギさんが住んでいました。』
比間「…あぁ。よく寝た。…って、なんだこの耳は!?」
『あ、どうやら目を覚ましたようですね』
比間「…その声は岡沢!」
『…違います。天の声です』
比間「いや…何言ってんだ? お前は岡沢だろ?」
『少しは空気を読みたまえ!』
比間「その喋り方は完全に岡沢━━」
『そんなひねくれたウサギさんのもとへ、無駄に元気なカメさんがやって来ました』
比間「無視すんな!」
五月「おい! そこのウサギ! 私と勝負だ!」
比間「お前は……カメ?」
五月「そうだよ。カメだよ。」
比間「…俺がウサギで……お前が…カメ?」
五月「そうだよ。ウサギとカメだよ。」
比間「ウサギとカメって…まさか」
五月「そうだよ。レースだよ。」
『こうして、ウサギさんとカメさんの熱い戦いの火蓋が切って落とされたのだった』
比間「展開速ぇっ!」
五月「じゃ、明日の朝ここに来いよ!」
『カメさんは去って行きました』
比間「…ところで岡ざ━━」
『天の声です』
比間「……天の声とやら」
『なんだい?』
比間「確か『ウサギとカメ』は、ウサギがカメに勝負を挑んだんじゃなかったか?」
『………そして次の日っ!』
比間「流すなよ!」
山根「さぁ、遂に始まりました第一回ウサギVSカメ! 果たして勝つのはウサギさんか!? それともカメさんがリクガメ族の意地を見せるのか!? 実況はワタクシ森のキツネさんが、解説はこちらの…」
舞蹴「森のタヌキさんでござる」
山根「がお送りします」
比間「…なっ! あの山根があんなに饒舌に…」
山根「では、ウサギさんに、今回の意気込みについて語って貰いたいと思います!」
比間「…いや、意気込みとかないから。全部成り行き任せだから」
山根「なんて低血圧なセリフ! しかしワタクシはその裏に煮えたぎる熱い闘志を感じずにはいられません!」
比間「無ぇよ、そんなもん」
山根「…しかし、森のカメさんはまだ来てませんね」
比間「どーでもいいかも知れんが、天の声の役目奪われてねぇか?」
『はっ! 確かに…。だが、そうはさせないよ…』
ボボボボボボボボボボボボボ……
山根「おぉっと! これは何の音でしょうか?」
比間「(…いまいちこの山根には馴染めん……)」
ボボボボボボボボボボボ
五月「どっせぇぇぇぇい!!!」
比間「…んなっ!」
山根「なんt『なんと、カメさんがバイクに乗ってきました。』あぁぁ!」
比間「セリフ被っとるぞ。…つーか! お前森の動物さんだろ!? 何でバイクに乗ってんだよ!?」
五月「バイクじゃ無いよ! ハーレーだよっ!」
比間「そこにこだわるなよ…だいたい、ハーレーってメーカーの名前だろ」
山根「だが、そこに痺れる憧れるっ!」
比間「お前はだまれっ! …いや待て、バイクってズルくないか?」
五月「私は『レース』とは言ったが『かけっこ』とは言ってないよ。だからルール上問題ないよ!」
『ルールの穴を突いたね』
山根「カメさんの方が1枚上手だったか!? どう思いますか、森のタヌキさん?」
舞蹴「森の盛りそば、美味しいでござる」
比間「……よーしお前ら、今すぐ帰れ」
会長「ホントに帰っていいかな?」
比間「…なっ、会長!? 何故こんな所に?」
会長「なんか成り行きで。…ある一言、言ってくれればいいって。」
五月「一言ってなんだ?」
会長「よーいどん」
比間「…へ?」
ボボボーボボボボボボボーボボ
五月「この勝負もらったぁぁぁ!」
山根「カ『カメさんはハーレーをすっ飛ばして行ってしまいました』たぁぁぁ!」
比間「お前ら…いい加減それやめないか?」
会長「じゃ、お先に」
比間「あ…なんかすいません」
〜所変わってカメさんサイド〜
ボボボーボボボーボボボーボボ…
五月「♪は〜な〜げは〜な〜げ〜え〜♪」
(※『鼻毛は長ぇ』と読む。決して『鼻毛鼻毛ぇ』ではないから注意!)
『上機嫌だねカメさん』
五月「おぉ天の声!」
『しかし…奇妙な歌を歌うね…』
五月「なんかあのエンジン音を聞いてたら歌いたくなったんだ!」
『僕は突っ込まないけど、彼が聞いたら激昂しそうだから気を付けたまえ』
五月「うん」
ボボ…ボ…ボ……プスンプスン…
五月「…うん?」
『ガス欠みたいだね』
五月「うんっ!? スタンドは?」
『スター・○ラ━━』
五月「ストーップ! そのスタンドじゃないよっ! 流石に私でも突っ込むよ!」
『ここはとある森の中。スタンドなんてありません』
五月「………そだね。やっぱ世の中甘くないね」
『こうしてカメさんはまた一歩大人に━━』
比間「待て待て待てぇぇぇ! 何勝手に締めようとしてんだよ!」
『おや、速かったね』
五月「…つか、速すぎるだろ? ルー○か? ルー○なのか?」
『しかしMPが足りない!』
比間「うるせぇよバカ野郎ども。ウサギの足なめんなよこの野郎」
五月「…くっ、確かに私のダビットソンはもう走れないが、私の勝ちに変わりはない!」
比間「…諦めろ。途中で寝なけりゃウサギさんが勝つんだよ」
五月「…それはどうかな?」
シュポンッ! ヒュルルル!!
『擬音だけでは限界があるので説明しよう! 首、及び手足を甲羅にしまったカメさんが、そのまま高速回転をして宙を舞う! その姿はまさに……』
比間「ガ○ラッ!?」
ヒュンヒュンヒュンヒュン…
比間「くそっ! やっと追い付いたってのに…」
ヒュン…ヒュン……ヒュン…
『…何やら様子がおかしいね…』
五月「…………酔った…」
比間「…………」
『距離にして約50メートル…』
五月「………無理…死ぬ…」
比間「……はぁ…帰りてぇ…」
『…まぁそう言わずに』
五月「…見える…見えるぞ……私にも見える…」
比間「おい…あらゆる意味で大丈夫か?」
五月「……あっ…こんにちは」
比間「…こりゃそーとー参ってんな」
山根「……ぜぇ…ぜぇ」
比間「あ…山根」
山根「…さぁ……レースもいよいよ終盤…果たして軍配は……はぁ…」
舞蹴「たいして実況の役目を果たせてないでござる」
比間「(…無視だ。無視)」
五月「あの……私…ホントもう勝敗とかどーでもいいですから…」
比間「うおっ! なんか調子狂うな……仕方ねぇ。ほら立て、ゴールするぞ」
五月「あっ…はい」
山根「これは一体誰が予想できた事態でしょうか!? なんとあのいがみ合っていたウサギさんとカメさんが、同時にゴールしようとしています! この状況に私は感動を禁じえません!」
『そうです。勝負なんかよりも大切なことが、この世の中にはあるんです。もしかしたらカメさんは、それを伝えたかったのかも知れませんね。』
比間「…え? 何この流れ…」
『僕たちはいつからか、勝敗にこだわるようになってしまいました。しかし思い出して欲しい…勝ち負けを着けずとも楽しかったあの頃を!』
比間「おーい? ゴールしたいんだが…」
『…と、ここで岡沢家に代々伝わる酔い止め術を発動!』
五月「……はっ!」
比間「…なんだと!」
五月「ふっふっふっ。油断したな! この戦いがあんな生ぬるい終わりなわけ無いだろ、私の勝ちだぁぁ!」
ゲシッ!
比間「…うおっ、俺を足蹴に!」
五月「とぉぉぉりゃぁぁぁ!」
山根「ゴォォォォォォル!!」
『カメさんの勝ち〜〜。』
比間「(霞みゆく景色の中、俺は思った。)」
比間「なんだこの茶番…」
キャスト
森のウサギさん:比間 仁
森のカメさん:五月 明
森のキツネさん:山根
森のタヌキさん:舞蹴
森のジャッカルさん:会長
天の声:岡沢
スター・○ラ○ナ:生徒A
五月「もう10話目か…。早いもんだ」
比間「10話全てグダグダな終わりを迎えていた気がするのは俺だけか…?」
五月「…それ以前に、10話もやって未だに誰一人として容姿について触れられていないのは何故だ? もうそろそろ読者様方の脳内で私たちの顔のイメージが固まってしまうよ。今更『こんな顔してます』なんて言われても受け入れて貰えなくなるよ」
比間「…とりあえず、メタに走る姿勢は変わらないようだな……」
お粗末様でしたm(__)m




