17話『遭遇』
忙しさに忙殺中。本当眠い。
更新遅くなってごめんなさい。もっと早くあげれたら良いんだけど。
結局、あのあと高山病対策として、平な山道で一夜を過ごした。
「いやー、山の上だと、さすがに寒く感じるね。」
「そう言う割には、いつものマント来てないじゃないですか。」
大きく身体を伸ばす僕の横で、呆れ顔で、ルリが僕に突っ込みを入れてくる。その後ろではシリカが寝ぼけながら、ふらふらと身体を揺らしながら、こちらへやってくる。う~ん、やっぱり半精霊だからか、シリカって妙に人間ぽいんだよね。
「ほらシリカ、寝ぼけてると危ないよ。」
「う...ん...」
眠そうにに顔を擦るシリカの左手を掴んで、顔を洗う水を貰いに行く。既に顔を洗い終えていたルリは荷台隊に朝食を貰いに行くと言い、僕たちの側を離れていった。
僕とシリカは、昨日散歩がてら散策した時に見つけた小川で顔を洗い、朝食を貰って来たルリと合流して、朝食を取った。
塩パンと干し肉に逆戻りだったけど、昔とは違うんだ。クリプテの森で採ったチェリピを煮詰めて造ったジャム (砂糖がないからただ、煮詰めただけ)にケリンコの水煮があるんだ。
調味料がないから、食材の味100%だね。
何でだろう、泣きたくなって来た。
硬い塩パンを《万物創作》で柔らかい塩パンへと変え、ジャム擬きを塗り食して行く。
途中、様子を見に来たエルスさんとクリスさんにジャム擬きを別けて上げたら、喜んでくれた。
他の隊員達も甘い物に飢えてるのか、ジャム擬きはあっという間に隊員達の塩パンに塗られ、なくなってしまった。
また時間を見つけて、造ろう。今度は砂糖を見つけてちゃんとジャムを造りたいな。
「そろそろ出発だ。皆、準備は良いか。」
朝食後、ゆっくりと休憩していた僕たちの耳にエルスさんの声が聞こえて来た。どうやら、出発のようだ。
出発後は、自分達の荷物を持ちひたすらに山道を歩き、ときどき、休憩を挟みつつ今日中に山の向こう側へと越え、1500メートルラインで夜営を行う予定になっている。
そして、山道は山頂に近づくにつれ雪道へと姿を変え、進行速度を落としていく。
シリカは雪で滑り、何度となく転びそうになるのを僕か、ルリが支える。反対にルリは一度も滑る事なく、雪道を苦にしている様子はない。北地方の産まれだから、雪になれてるのかな?
さすがに、勾配が強くなる雪道をシリカを支えながらだと危ないから、休憩中にシリカの靴に一時的にスパイクをつけてあげた。
「はい、これで大分歩きやすくなったはずだよ。」
僕の前でシリカは雪道を確りと踏み締めたり、その場でジャンプしたりして滑らない事を確認する。
「ありが、とう...お兄、ちゃん。」
「とは言え、絶対に滑らない訳じゃないから気をつけるんだよ。」
返事をしたシリカは、滑らなくなった事が嬉しいのか、そのあとちょこちょこ歩き回っていた。心なしか、髪飾りの花もイキイキしてる気がするけど、さすがに気のせいだろう。
それに本当は、スパイクを造るのに、気が進まなかった。この世界の文明レベルは中世ヨーロッパ程度で、技術や道具の面でもそれは変わらない。
そこにいきなり進んだ技術や道具を投入すれば、どうなるか、想像に難しくないだろう。
だから、僕は前世の道具であるスパイクを造る事に、戸惑いがあった。とは言え、道具を造らず、それでシリカやルリに怪我なんてしたら、自分が許せそうにない。だから、今回はスパイクを造ってしまった。僕ってエゴイストなのかな。
そんな悩みで頭を悩ませながらも、出発の時間がきてしまった。この問題はまた今度考えよう。
それは山頂まであと200メートルと言う所で聞こえてきた。聞こえてきたと言うのは、違った。正しくは感じたといった方が良い。何故なら...
「ブァァァァァァァ」
雄叫びと共に聞こえてくる、ズシンズシンと言う音と振動がそれの存在を僕らへと知らせてくる。
その音と振動に周りの騎士だけでなく、エルスさん、クリスさんも顔を青くしている。
僕はその答えに心当りがあった。
『《岩巨亀》の繁殖期はこれからがシーズンだから、縄張りに入らない様に隊員達にも注意させるが、君たちも注意してくれ。』
説明会で言っていた。その《岩巨亀》がまさか山頂に縄張りにしているなんて予想できていなかった。
まさかの事態に隊員達も動揺を隠せない。
そうしている間にも《岩巨亀》が山頂から目の前に、姿を現していた。
読んで頂きありがとうございます。
短い内容ながらも、これからも更新していきますのでよろしくお願いいたします。
次回予告
「クリス副隊長、私に構わず行くんだ」
「ルリ、シリカを頼む」
単身、《岩巨亀》に挑むエルス。そんな、エルスを援護する為、その場に残ったクロノスだが...
魔王と精霊が交わる協奏曲。
第18話『対決岩巨亀』
よろしくお願いします。
なお、本編は作者の都合で変更される恐れがあります。




