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平凡魔王の善行日記  作者: 雪月華
エルシュテン
17/23

15話『説明会』

今回は魔物の説明が多く成りました。あとちょっとグロい表現があります。注意して下さい。

村長へと、金品と食料を返した僕達は先程の女性騎士の隊が陣を張っている村はずれの平地へと来ている。


そして陣の入口で足止めを食らっています。当然ですね、はい。何せ、相手の名前すらしらないのに訪ねて来たなんて無理な話、誰が信じると言うのだろうか。まず、信てもらえないよね。


と言う訳で番兵に追い返さようとしていると


「おや?、君たちは先程の」


「エ、エルス隊長!。」


先程の女性が奥からやって来た。良かった、会えたよ。それと、エルスって名前なのね。


「た、隊長のお知り合いなのでしょうか。」


「なに、彼らもあの山 《エルシュテン》を越えると言うのでな。一緒に越えないかと、誘ったのだ!」


「そうだったのですか。...御客人、疑って申し訳なかった。」


番兵が頭を下げる。僕達は驚き慌ててしまう。だって、そうでしょ。彼が頭を下げる必要なんて無いのだから。自身の仕事に従事して、怪しい僕達を通さなかった。ただ、それだけなのだ。


「ちょっ、頭を上げて下さい。貴方は当然の事をしただけなんですから、謝らないで下さい。」


そう言うと、番兵は僕の右手をガシッと掴み『ありがとう、ありがとう』とブンブン振ってくる。ちょっ、腕痛いよ。そして、エルスさん。苦笑してないで止めて下さい。




番兵に数分間腕を振られた結果、僕の右手は疲労で垂れ下がっていた。さすがにやり過ぎと思ったエルスさんが止めてくれなかったら、まだ、振られていたな。


ルリはそんな僕を心配そうに見ている。シリカに至っては僕の右手を掴み、周りに解らないくらいの魔力を右手に流し、疲労を取り除こうとしてくれた。


シリカは優しいな。なでなで。


僕が頭を撫でると、シリカは嬉しそうに微笑み、頬を赤くしていた。


ー ー

それはさておき、僕達は陣の奥にあるエルスさんの天幕に着き、天幕内で今後の説明を受けていた。


そんな中で僕は彼女に名前を訪ねたのだが、彼女は『ん?言ってなかったかい?』と苦笑いを浮かべていた。


そしてわかった事は、彼女の名前は《エルスティン・バルクホルン》、愛称をエルスと言う。彼女は王都貴族の三女の為、成人と共に家を出た。幸い剣術が得意であり、彼女の実家も武門の家柄というのもあり、軍部への入る事にしたらしい。そして色々あって、今はこの隊で隊長になっていると言う。


「...と、まぁ。そんな訳で、隊長なんてしている訳だけどね。...さて私の事はこんな所かな。山越えの話しをしょうか。」


本題は《エルシュテン》越えへと移る。


エルシュテンとはこの世界の言葉で『吹雪』を意味しており、その名の通り山頂付近は年中吹雪に見舞れている。しかも、その山頂付近は雪を吐く魔物 《雪蜥蜴(スノーリザード)》達の住みかでもあり、山越えをする者は、最低でも20人以上の冒険者を雇い入れると言う。


対して、僕達は3人。そしてエルスさん達の隊が25人。山越えの最低ラインは越えているものの、油断できる物ではないらしい。


何故なら、吹雪に乗じて《雪蜥蜴》や他の魔物達が襲ってくる可能性があるからだ。


《雪蜥蜴》以外で有名な魔物も数種いるらしく、そのどれもが危険度が高い魔物である。最低20人とは犠牲者が出ても依頼人を山越えさせる事が出来るラインってことであり、確実に越える事が出来るかは別問題らしい。実際に年に数隊は山越えの途中で全滅しているらしく、そのどれもが20人クラスの隊であるらしい。安全に越えるなら凄腕の魔術師2人を含む、40人以上の隊である必要があるとの事だ。


気を付けなければいけない魔物は以外3種類らしい。


雪人(スノーマン)

氷鳥(アイスバード)

岩巨亀(ロックトータス)


雪人は雪で出来た魔物で集団で襲ってくる事で有名らしい。彼らに捕まると氷漬けにされて魔力を食い尽くされてしまうらしい。

魔力を食い尽くされると身体機能に異常をきたす為、氷漬けの状態で凍死するらしい。


氷鳥は白い身体に氷で出来た羽根をもつ魔物で、冷気を吐くらしい。身体は普通の白鳥ぐらいの大きさで、冷気自体もそれほど驚異ではないみたいだけど、何よりも厄介なのはその数と性質らしい。

まずは数、これはエルシュテンの魔物の中で一番数が多いい。そしてその性質は血の臭いに敏感でその場所に集まってくると言う物。肉食で人肉すら喰らう為、数で押され傷つき血を流した仲間に大漁の氷鳥が群がり、生きたまま肉を啄まれたなんて話しもあるぐらいだ。


最後に岩巨亀であるが、これはめったに出会う物ではないらしい。

全長10~25メートル程であり、全身岩で出来た身体をもつ亀であるが、絶対数が少なく、エルシュテンにはつがいが一組住んでいるだけらしい。

普段はおとなしく、岩や雪を食べて暮らしているが、繁殖期では一変し凶暴になり、縄張りに侵入してきた者を容赦なく攻撃してくるとの事。

全身岩で出来ている為、生半可な武器では傷すらつけられず隊が瓦解するらしい。


と、まぁ、他にも細かい説明もあり、この日の説明会はお開きと成り、彼女の好意でこの陣地内で寝泊まりさせて貰える事になった。

次回は山越えの準備です。


変更履歴

岩巨亀の大きさ

40~60メートル→10~25メートル


あとで調べたら、大きさやばかったから小さくします。

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