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平凡魔王の善行日記  作者: 雪月華
エルシュテン
16/23

14話『旅立ち』

更新遅く成りました。

勇者アルテとの戦闘と後処理を終えた僕達は魔王城へと戻り、今後の事を決める為、話し合いをした結果、次のようになった。


①ルリを家まで送り届ける。

②他の精霊王達を見つける。


この二つが今後の方針になるという事で、僕達3人は魔王城を後にした。

あっ、そうそう、魔王城は僕が留守にするって決めて、全員で外に出たら、荒野に埋まっていったよ。凄い音と地響きを立てながら、数分でその姿は無くなっていた。


ルリの家は《ルーズベル》という北地方の交易の中心地らしく、それなりに大きいので、交通網は発展している。道は踏み固められ、馬車も多く通っているらしく、山を越えれば、この街へ行く商人も簡単に見つかるだろうから、乗せて貰えるように交渉しようとは、ルリからの提案だ。


そして僕らは荒野側の山の麓村 《ペルジェ》へとたどり着いた所だった。


ペルジェは広大な山々からの雪解け水を利用した農作を主としている村なのだろう目に入る範囲だけにも畑が多数みえる。場所によっては斜面を階段のように削り畑を造る棚田(たなだ)、いわゆる段々畑というような造りの畑もある。


クロノスは同一に考えているが、稲を育てるのが棚田、その他を段々畑と呼ぶ。つまり、この二つは形状こそ似ているが別物なのだ。


「おー。凄い景色だな。」


「う...ん。凄い...の」


辺り一面黄金色の麦穂が風に揺れる光景は、何とも言えぬ物だった。その光景の中に、麦畑の合間を縫うように村道が走り、合間合間に木製の小家が建ち並ぶ。

家の数的に人口は200人はいないだろうと思われる小さな村落だが、人々が助け合いながら、麦を収穫している姿を見るに平和な村なのだと安心する。


それはそうと、何で僕達がこんな村にいるのかと言うと、


「あのバカが巻き上げた金品と食料を、村に返さなければいけませんからね。」


と、ルリが立ち寄った村を覚えており、自称勇者が巻き上げた金品食料を返す事を最初から表明していたからだ。少しとは言え、僕とルリも食料に手をつけてしまったから、その分を何かで補充しようと森で採れた果物を渡す事にしたのだ。


ついでに荷物は、魔王城で見つけたアイテム袋に入れてある。このアイテム袋。理論は不明ながら、いくら荷物を入れても重さも大きさも変わらない優れものなのだ。


「ところでさぁ...僕達、村の何処へ向かってるんだろうな。」


「何処って...村長さんの所に決まってるじゃないですか」


「そん...ちょう...どこ?」


そうなのだ。いくら小さな村とは言え、多数の家があるのだ。一軒一軒を訪ねて、村長の家か確認する訳にもいかず...何よりも村人達は、麦の刈り入れで忙しそうなのだ。僕達の用事にわざわざ手を止めて貰うのも忍びない。


そんなこんなで、村の中を歩き回っている訳だ。




「君たち、ちょっと良いかな。」


村の中を歩き回っている際、後ろから声をかけられ、後ろを振り返えると鎧を纏った女性が立っていた。その女性は自身の身の丈程の大剣を背負い、兜の縁からは金色の髪が見え隠れしている。そしてその瞳は、切れ長で気の強さが伺い知れる。


「な、なんでしょうか。」


悲しきかな、なにもしてないのに、お役人に呼び止められて、ビビる僕は日本の一般市民として、一般的な部類だろう。


「なに、村の方から見知らぬ人物達が、村の中を歩き回っていると言われたのでな。君がそうなのかと思い、理由を訪ねに来たのだよ。」


「そうなんですか。実は...」


これまでの事を彼女に説明する。

ルリがこことは別の街で誘拐された事。その誘拐犯が勇者を名乗り、悪行を行っていた事。僕と出逢い、誘拐犯を倒した事。そして、取り戻した金品や食料をルリが覚えている限り、返して行こうとしている事を話した。


「それで、村長殿に渡した後に、山越えをしようとは、何とも...。」


「やはり、無謀ですかね。」


秋の深まる、今この頃に、2000メートル級の山を録な装備も無しに越えるのは、素人の僕から見ても無謀である。それでも、ルリやシリカの為にも、山を越える必要があるのだ。


「ふーむ。何やら理由があるようだね。」


彼女は何やら考えだす。そしてしばらくして、ポンっと掌を叩き、こう提案してきた。


「ならば、私の隊と共に山を越えるかい。」


願ってもない提案だ。


「でも、よろしいのですか?」


「なに、気にしないでくれないか。君たちの正義心に心打たれての善意なのだから。」


彼女はハハハ...と笑いながら、僕らを村長の家まで案内し、自身の隊の場所と出発日時を伝えて去っていった。


ー ー ー

オマケ

ー ー

ステータス


名前:クロノス・フルヴェント・マリスティラ

種族:魔王 レベル.5


筋力:60 持久力:60 体格:9 容姿:9

走力:60 精神力:60


体力:300 魔力:50000000


装備

・魔王服(物理、魔術防御付加等)


技能/魔術/特殊

・《女神の加護》

・《人物開示》

・《万物創作》

・《十属の礼典》

・『鑑定』

・多数の攻撃魔法、回復魔法。


ー ー


名前:ルリ・アインベルト

種族:人間 上位平民 レベル.7 


筋力:7  持久力:9 体格:6 容姿:15

走力:8 精神力:10


体力:16 魔力:25


装備

・短刀×2本

・自作服(物理防御付加)


特殊

・《魔獣の種》

・《害悪感知》

・『瞬間加速』


ー ー


名前:シリカ・エント・グリュンローズ

種族:半精霊 植物の精霊王 レベル.10


筋力:4  持久力:10 体格:5 容姿:14

走力:5 精神力:69


体力:14 魔力:370


装備

・精霊服(魔術防御付加)

・花飾り


特殊

・『念話』

・《植物疎通(オーク)


ー ー

現時点での主要メンバーのステータス公開です。

ー ー ー

今回から新章と成ります。

出てきた女性の正体とは?無事に山を越える事が出来るのか。

皆様楽しみに待っていて下さい。


変更点

山の標高を変更。

800→2000

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