25. 巨顎
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不意を突かれて主の体当たりをもろに食らったプラントドラゴンが、ふっ飛ばされて森の中に転がり込む。
チャンス!
オレは身体に紫雷撃をみなぎらせ、口元に力を集中する。
すぐさまドラゴンは身体を震わせて立ち上がろうとしているが、こちらの方が早い!
土煙の中に見えるドラゴンの巨体に向け、オレは口に集めた力を一気に解き放った。
総力には足りていないが仕方ない!
放たれた紫光線は、気づいて顔を上げたドラゴンを直撃。
周囲の木々をまとめてなぎ倒す大爆発が巻き起こった。
押し寄せてきた衝撃と土煙で、何も見えなくなる周囲。
今度は命中したみたいだが……どうだ?
オレの身体に絡みついていたツルは、爆発と同時に緑色に光っていたのが消滅していた。
引っ張ってみたら今度はあっさりちぎれたので、オレは全身に巻きついていたのを振りほどく。
ではドラゴンの方はと様子を探っていたオレに、煙の中から巨大な影が飛び出して踊りかかってきた。
「っ!!」
オレを飲み込もうとした巨大な顎を、両手と両足でガッキと受け止める。
オレを押し潰そうとする凄まじい力。
ドラゴン、やっぱり生きていたか!
とはいえ、よく見てみるとその姿はズタボロ。
左目は大きく抉られ、左前脚も無くなり、片方だけ残っていた翼も破け、まさに満身創痍といった状態なのがわかる。
さすがに、紫光線の直撃を受けて無傷とはいかなかったようだ。
そしてドラゴンは、残った力でオレを噛み殺すつもりなのか。
しかし今はこっちがかなりの危機的状況。
凄まじい力で閉じようとする顎を、こちらも全力で必死にこらえる。
だが、この状況は逆に……
オレはドラゴンの力を耐えながら、再び全身に紫雷撃をたぎらせる。
ここから撃てば外さない!防御もできまい!そしてすぐ目の前には口内という急所!
紫雷撃や紫光線は目や口から撃つので、こうして両手がふさがっていても放てるのが強み。
ドラゴンもオレが撃つのを何度も見ているのでそれはわかっているはずなのだが、その余裕も無かったか、うっかりしていたか。
オレの様子に気づいたドラゴンがブレスを吐こうとするも、こちらの方が早い!
オレはドラゴンの喉の奥目がけて、全力の紫光線を発射。
至近距離での大爆発に吹き飛ばされて地面に転がったオレが顔を上げると、目の前には首から上を失ってゆっくりと倒れ伏す、ドラゴンの巨大な身体が見えた。
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