24. 共闘
よろしくお願いします。
不意打ちを食らってよろめいたドラゴン。
そのまま足をもつらせ、地響きを立てて地面に転倒する。
この好機を逃すまじとオレは仰向けに倒れたドラゴンの首に飛び乗り、そこから顔面に張り手の連打を叩き込む。
このまま、相手に反撃の機会を与えずに押し切る!
そう思って、至近距離から相手の顔面に紫雷撃を撃とうとした時、不意にオレの身体が後ろから何かに掴まれ浮き上がった。
っ!何だ!?
見るとオレの身体を掴んでいるのは、ドラゴンの巨大な3本指の手。
もがこうとしたが、オレの身体はガッチリと掴まれていて動けない。
すぐ目の前にあるドラゴンの凶悪な顔が、ニヤリと残忍に笑ったように見えた。
それならばとオレは、オレを掴んでいるドラゴンの前脚に向けて紫雷撃を放つ。
前脚の付け根あたりで爆発が起こり、ドラゴンは痛みと怒りにまかせてオレを湖畔の森に投げつけた。
十数本の木をなぎ倒して、森の中を吹っ飛ぶオレ。
「っ!……グッ!」
全身を貫く衝撃に、一瞬頭がふらつく。
我に返って立ち上がったところに、離れた所で同じく立ち上がったドラゴンが再び大口を開けてブレスを放とうとするのが見えた。
対応が間に合わない、吐かれる!
そう思った次の瞬間、ドラゴンの背後から踊りかかったアインクル湖の主が、竜の肩口に噛みついた。
大ダメージは与えられていないみたいだが、それでもうっとうしそうに振りほどこうと暴れるドラゴン。
主は必死にドラゴンに食いつこうとするが、その力の差に振り払われ投げ飛ばされて湖に落下する。
意識がそれた隙に、オレは主を追撃しようとしたドラゴンの後ろから駆け寄り、その巨木のような尻尾の先端を掴んで振り上げ地面に何度も叩きつけた。
首を返してこちらを認めたドラゴンは怒りの咆哮を上げ、尻尾を大きく振るってオレをはじき飛ばす。
こちらに向き直ったドラゴンの大きく口を開いた顔面に、はじき飛ばされて空中に舞い上がったオレが放った紫雷撃が命中。
「!!!!!!!!!!!!!!!」
「!!!!!!!!!!!!!!!」
爆炎の中から顔を出したドラゴンと、着地したオレの咆哮が交差する。
すかさずドラゴンに向かって走り出そうとしたオレの身体に、不意に何かが巻きついた。
「っ!?ツル!?」
見るとそれは、何かはよくわからないが地面から生えてきた植物のツル。
振りほどこうともがくも、深緑色の淡い光に包まれたツルはオレの力でもちぎれない。
これは、あのドラゴンの能力か!?
前方に目を戻すと、そこにはゆっくりとこちらに歩いてくるドラゴンの姿。
「!!」
とっさに紫雷撃を撃つが、すかさずドラゴンが背中に残った片翼でマントのように自分の身体を覆い、その翼の表面に雷撃が弾かれてしまう。
あの翼、防御にも使えるのか!
たじろいだオレの目の前で、ドラゴンが大きく口を開く。
まずい、やられる!
そう思った次の瞬間、横から突進してきたアインクル湖の主が、ドラゴンのどてっ腹に突っ込んで来た。
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