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宇宙怪獣リバイバル  作者: オー
湖の謎
61/73

21. 巨竜

よろしくお願いします。

突然、周囲が暗くなる。


これは……?


まだ夜になるような時間ではない。


何かが、太陽を遮っている?



湖にいた主がオレの思ったことに同時に気づいたか、その水上に出した鎌首をもたげて頭上を見て、そして目を大きく見開いた。


オレも、空を見上げてそこに何があるのかを確認して……そこにいたのは、くすんだ暗い緑色のウロコに覆われて、体長は20メートルにも達しようかという巨大な身体。


その身体を包みこまんばかりに大きな翼。


長く伸びた首からタテガミをなびかせて、こちらを見下ろす凶悪な顔。


この姿は……



「ドラゴン……?」


かすれた声で、広場の誰かが呟く。


そう、この姿はまぎれもなくドラゴン。


冒険者ギルドで聞いた、超強力なブレス(熱線のようなものだろうか)を吐き、その1発で国が滅ぶとさえ言われる伝説の魔物。


それがなぜ、こんな所に?


広場にいる人達が、皆愕然と滞空するドラゴンを見上げている。


アインクル湖の主も突然の事に驚いたか、ドラゴンを見つめたまま動けないでいる。




そんな中、広場の中に声を上げた人達がいた。


「ドラゴン……」


「ドラゴンだ!」


目の前で滞空するドラゴンを前に興奮した声を上げたのは、例の白服の集団。


「おお……これは、深緑の身体……草樹(そうじゅ)(りゅう)、プラントドラゴンか?我らの術式がおびき寄せたのか……?」


「これは……予想以上の成果じゃないか!」


「実験自体は失敗に終わったが、この結果については報告を上げなけれ……!」


まくし立てる声は、そこで途切れた。


突然降下してきたドラゴンの、その巨体に見合う大きさの後ろ脚が、白服達をまるで紙か何かのようにペシャンコに踏み潰していた。



「ひっ!」


「う、嘘……」


「あ、あ……」


隣りにいたミズキやエルナやマルクスが、かすれた声を漏らす。


その中でミズキが、震える手でオレの服の裾を引っ張ってきた。


「ね、ねえタマ……あのドラゴン、私達を、助けてくれた、と思って良いのかなあ……?」


「いや、明確にこちらに対して殺意があるな。もっと正確に言うと、遊び道具か何かを見る目をしている」


わずかな希望を賭けての問いかけは、オレにあっさりと否定される。


愕然となるミズキ。


「あ、遊び道具!?」


「ああ。たぶんだけどあのドラゴン……さっきプラントドラゴンって聞こえたな、ここにいる人間達を、遊び半分で殺しまくるつもりだと思う」


「は……?」



そこまで話したところで、オレ達の声が聞こえていたのかいないのか、空中からこちらを見下ろしていたドラゴンが咆哮を上げた。


「ぐっ……!」


台風かとも見紛うような衝撃に身構える。


プラントドラゴンの大きく裂けた口が一瞬、愉悦の形に吊り上がったように見えた。


次の瞬間、ドラゴンは猛然とオレ達に襲いかかってきた。

お読みいただきありがとうございます。

また評価、ブックマーク等いただき誠にありがとうございます。

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