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転生したら、仇討ちが普通の世界に一人で立っていた。  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
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第11話〜相模原市仇討ち適正化推進課

目が覚めると、そこは法ではなく「仇討ち」が正義を成す異世界だった。

誰もが刃を握り、過去の恩怨を果たすべく血眼になる殺伐とした街並みの中で、身寄りも武器も持たない僕は、一枚の奇妙な「身代わり手形」だけを手に立ち尽くす。

理不尽な刺客や町田での死闘を命からがら潜り抜けた僕を次に待ち受けていたのは——なんと「行政指導」の四文字だった。

合法と無法、血生臭い復讐劇とシュールなコンプライアンスが交錯する神奈川の街で、僕の生き残りをかけた破天荒な逃亡劇が今始まる。

プシュー、とドアが開いた相模大野駅のホームには、奇妙な静寂が漂っていた。

「……あれ? 誰も襲ってこない……?」

町田駅での激闘を経て警戒を最大級に引き上げていた僕は、拍子抜けしながらも慎重にホームへ足を踏み出す。しかし、改札の方から歩いてきたのは、竹槍でも日本刀でもなく、手帳を掲げたビシッとスーツを着こなす男だった。

「……君が『身代わり手形』の保持者だな。私は相模原市仇討ち適正化推進課の者だ。町田でのカプサイシン散布および器物破損について、少々お話を聞かせてもらおうか」

「えっ、そっち!? 仇討ちじゃなくて行政指導!?」

刺客を撒いたと思ったら今度は法的手続きの波が押し寄せ、僕の相模大野編は予想外の方向へと開幕するのだった。

お読みいただきありがとうございます!

町田の激闘を終えてひと安心……と思いきや、相模原に入った途端に待ち受けていたのは「行政指導」でした。

仇討ちが日常化している世界でも、ルールやコンプライアンスはしっかり存在するようです。

次回、主人公は相模原市仇討ち適正化推進課の取り調べをどう切り抜けるのか!?

引き続きお楽しみいただけたら幸いです。ブックマークや評価、感想などもぜひよろしくお願いします!

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