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奈落曲(旧)  作者: 羽赤(はあか)
ヒースの花束に、理解を
9/21

開始の嵐

巨大な邸宅の中に、

ウェルギリウスはとネリーさんが堂々と入って行った。



「ウェル達が入ったね、裏から僕達は入るよ」


「はい」


ヒースクリフは話さない、

ずっと噛み締めている、殺せない悔しさを。


邸宅の中はをヒースクリフの案内で進む。

「こっちだ、ヒンドリーの部屋は……」


そこら中から悲鳴と銃声がする。



「ウェル達はやれてるみたいだね、こっちも早く終わらそうか」


ダンテはそう言い部屋に入る。

「中に人がいるかもだよ、もう入るの?」


「誰もいないよ、何も感じないからね」


ダンテは罪などを感じると言っていたけど、

人がいるかの確認にも使えるのか。


「案外普通の豪華な部屋だね」


豪華なカーテン、少し大きいベット、

立派なキャンドル、輝いている机。

その部屋に似合わないものが、

机に置いてある。


「……まて、おかしい、この手帳はキャサリンの…….」


ヒースクリフは慌てて、手帳を手に取って、

可愛らしく装飾された手帳を読んだ。


「違うんだ……キャサリン」


最後のページを読んだヒースクリフは、

涙を流しながら、激怒した様子だった。

「ヒンドリー……ヒンドリー!絶対殺してやる!!」

ヒースクリフが叫ぶ。

「こっちに来い、ヒンドリーはあそこにいる、そう書いてる」


ヒースクリフからひしひしと、

殺意を感じる、

触れれば切れてしまうほどの、

張り詰められた糸のように。


「何で書いてたの?」


「襲撃を知ってやがった、その上で俺を誘き寄せてる、キャサリン……」

手帳を置いて、ヒースクリフは屋上へ、

走って行ってしまった。


手帳には日記が書かれていた。

一部は塗りつぶされて読めない、

読める場所は角を折られている。


――年――月――日

「今日は、ヒースクリフが出て行ってしまった、私のせいだ私がいなければヒースクリフ苦しまなかった。ネリーはいつか帰ってくると言っていたけれど、私にはわかるもう帰ってこないと。私が理解してあげられたら変わってたのかな」


――年――月――日

「今日は蛇と名乗る少女に出会った。

少女はヒースクリフに合う方法を教えてあげると言ってきた、ヒンドリー兄様に従うそうすればヒースクリフにまた会えると」


――年――月――日

「ヒンドリー兄様は全てを知ったみたいになった、次々と昇格していく。蛇の言うとうりに私は従った」


――年――月――日

「今日はエドガー・リントンとの婚約を正式に受ける事になった。ヒースクリフが幸せになるには地位とお金が必要だから、落ちたアーンショー家にはヒースクリフを幸せにできないから」


最後のページには殴り書きで、

「ヒースクリフお前のせいだ屋上で待っているぞ」

と書かれてていた。


「ほとんどのページが読めないね、それに知られてたなら今はウェル達は何と戦って……」


「都合よく切り抜かれたみたいですね、ヒースクリフさんを誘き寄せるためにわざと塗りしたって事ですよね」


爆音がなった。

雷が落ちたような音とと光が窓を割る。

土煙が窓から入ってくる、

隙間から少女?のような人が見えた。

理解したく無い、

人間とは思えないものが見えた。


「うるっさ……ウェルは大丈夫かな、あっ……何かやばいのがいる……」





――邸宅の玄関。

「誰だお前、ここが誰の家か知ってのことが!!」


「黙れ」

ウェルギリウスは反応出来ないほどの、

速度で切り伏せた。


「すごい……」


「……ネリーさんは良いですか、前まではここで働いていたのでしょう」


「良いの、同僚とかはみんな解雇されたり辞めちゃったから」


「そうですか」

ウェルギリウス達は順当に進む。

いや順当すぎるほどに。


「カポの家なのにこの程度……」


「そうですね、前まではもっと護衛や使用人がいたはずなのに……」


大部屋の扉に手をかけると、違和感。

本能が囁く、死ぬと。


「……!」


反響より早くに、

扉の奥から震える槍が飛び出す。

防いだ剣に触れた、場所が震える。


「すごいですねぇ、グングニルを受け止めるなんて」


冷たい感覚、嵐の音が止まる。

小さなそれは、ただ話すだけで、

死を予見させる。


「誰だお前は」


「疑問と罪悪の獣。蛇」

「――メフィストフェレス」


時間無限を無限に感じさせる者。

ウェルギリウスは知っている、獣のことを。


「バベルの塔事件の英雄ウェルギリウス貴方を待っていました」


震える剣、怯えで無い、

グングニルの振動で固まっている。


「獣か……イカロスは元気か」


「はい、貴方に半殺しにされた傷も癒えましたよ」


ネリーは震える声で話す。


「グングニル……って伝説の遺物……神具のグングニル……?」


メフィストフェレスは、

何もおかしいことなど無いように話す。


「はい、神具です、超振動のグングニルですよ」


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