――よ罪を理解して――知れ――は決まっている、騎士も獣も全て
「まずは……何から話そうか?」
「私、いいかな?」
「ネリー、何か案があるの?」
「そう言うわけじゃないけど……ちょっとね、ドン・キホーテさん貴方にとって罪は何かしら」
「うん?我か?そもそも罪は悪ではないか!」
「あー……やっぱり常識がずれてたか……まぁそれも間違いではないけれど、私たちは少し違うの」
「罪を理解すると言っていたな!それに何の意味があるのだ!!今は救えてもいつか救い得ぬ時が来る!!その時死ぬのは誰だ!!考えて見るがいい!!」
「そうね、でも罪を悪に規定した時未来は消えるの……いい未来も嫌な未来も全て、まだ過程なら少し道をそれた方が救いがあると思うの、合理性はいつか人の心で破綻するから、だからね少し考えて理解してさらにいい未来を目指して進むのは悪かな?」
「理解して変わらなかったら、ただ辛いだけだろう……理想とはいつであれ願いの重さで沈むのだ……」
「……何か悪いこと言ってしまったなら謝るわ」
「何でもない!少し……ほんの少し引っかかっただけだ!」
ドン・キホーテの胸の揺らぎは少し揺れた、
忘れたいことを消えて欲しいことを、
思い出したように震える。
人間らしく、恐れを消したいその揺れ。
覆い隠した現実を理想は無意識に沈めた、
試験管の中に理想が変わらないように。
小さな声が聞こえて来る。
――君は――の騎士なれる。
ドン・キホーテの揺らぎから声が聞こえる。
小さなドン・キホーテ?は声を聞き目を閉じる。
フラスコの中小さく作られた、騎士は夢を見た。
フラスコ、命、理想。
彼と同じ……彼の夢だった、僕は覚えています。
産まれた時から全て。
塔は……混ざった塔は、
バベルの塔のセフィラを、
セフィロトの罪を全て。
バベルの塔は天に昇り。
無限の光は歪みと終わりは共に消えて、
コクマーは全てを記録し、
ビナーは全てを理解して涙を流す、
ケセドは全てを許して物語を元に戻す、
ゲブラーは全てを見ていた、
ティファレトは美しい終わりを届け、
ホドは栄光の最後を見届け、
ネツァクは決まった結末を描き、
イェソドは全てを塔を歪み戻し、
マルクトは人類という名の王国を進め、
ダアトは全てを知っていた。
ケテルは光となり世界の冠となった。
アインは罪を――た。
ヘルメスは神理を――た。
イカロス……獅子の見た心理。
無垢だった少年は蛇に出会い、
罪悪と理解の始まり、
獣達は問いかけと疑問を探す。
過ぎ去った奈落。
過ぎ去った嫉妬と絶望。
進行する滑稽な物語。
いつか会う――の怪物。
いつか会う――と呼ばれる人。
いつか会う罪悪の疑問の獣達。
いつか会う――の鳥。
いつか――。
いつか――。
いつかのあの戦争は――で、神は――。
デミ――、シン――ア。
馬の足音が聞こえる。
貴方の名前は……
「ウ――……ウ――スだ」
備えなければならないいつか、
来る騎馬の四騎士に。
いつかの未来、
ワイルドハント……
それが来るまで。
僕は――。
僕は罪を理解する。
「君は――だから、理解しなさい」
声を思い出す。
「罪を見れば過去を――」
僕を――た人。
間違った錬金術のコード。
彼は――は間違えた。
僕は知っていた、
産まれた時から知識があった。
「世界の罪を見れば、目を瞑って星を見れば、きっとわかるはずよ忘れた事これからの事。でも辛い時どうしようもない時以外は見ないでね、約束だよ――とトミノのね」
約束。
まだ見なくていい。
まだ知らなくていい事。
また忘れよう全て。
「ホーエン……ハイム ……」
傲慢な彼を、曇る記憶の中覚えている。
初めて感じた理想を。
作られた知識を。
世界の全てを。
知っていた。
僕はもう思い出せないけど。
ふと知らない名前が口から漏れる。
「トミノ何か言った?」
「話を止めてすみません……何でもありません」
「はは……似ていますね、トミノさんとドン・キホーテは」
サンチョが笑いながらそう言う。
「似てる……かな?」
「似ていていないだろう!!我が少年と同じと
はあり得ない!!」
「すみませんね、本当に似ていたので」
「まあまあ、感情の話に答えはないしね、だから話変えようかまた後にね?」
「まあそうですね、僕もダンテさんに同意見です」
頭痛がする中また話し合いに戻る。
なんか頭がくらくらする。
なんでだろう?
思い出せないなさっき考えていた事全部。
「まあ……いったん保留にしよう!ウェルが戻ってから話そう!」
「えぇ……さっきまでの時間なんだっの、ダンテ」
「そうである!いきなりはずるいぞ!ダンテ!!」
「僕はもう何でもいいです……」
「まぁウェル……さん?が居ないのに決めるのはよくありませんしね」
「それは……そうだけど、ちょっとね後出しじゃなかったらならよかった……かも?」
「仲間がいない時にお邪魔し俺もアレでしたね、ここに居るならまた会う事になるでしょう、さようなら」
「また!話そう!!サンチョ殿!!」
サンチョ?は帰った、
また考えてみたけどやっぱり、
サンチョ、彼は何か違和感がある。
――どこかの路地。
「ウェルギリウスか、随分と……凄い奴が来たな」
「聞きたいことがある」
「何だ?裏路地の情報屋に英雄様が頼るだなんてまた珍しいな」
「害獣と害虫や東の組織共の動きを教えろ」
「蜚蠊……最近はゴキブリがうるさいな、それに梁山泊は最近一人どっか言ったらしい、
バリ姫が噛み付いて推奴も出てきた、火の鳥の王戦もそろそろだ、本当に戦争が起こるかもな」
「獣は知っているか」
「梁山泊の奴らが騒いでましたよ、林冲がそいつらと絡んでるって、それにバベルの塔事件のイカロスに鴉……ケーリュリオンがなかなかにきな臭い、ヘルメスにイカロスまたバベルの塔の残響が残っているだとか騒がれてますよ」
「なかなか……面倒になったな」
「ですね……こんな情報何に使うんですか?」
「最後に蜘蛛の糸はどうだ」
「……まだ虫が集ってますよ」




