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奈落曲(旧)  作者: 羽赤(はあか)
三章目 [夢見る騎士はなぜ、罪を悪に規定するのか]
14/21

騎士は夢に溺れるかそれとも夢を靴にし進むのか

僕達は宿を取りそこで話し合うことにした。


「ほぅ、そういうことがあったのだな貴殿らは」


「貴殿……また呼び方変わってんじゃん、統一感とかないの?騎士様ぁ……」


ダンテが疲れたと言う顔をしている、

何かもう全てがめんどくさそうだ。


「ふぅむ!英雄とは解釈によって語り方も変わるのだよダンテ殿!!正しくそれは……」


「静かに静かに、また怒られますよドン・キホーテさん」


ネリーが話を切るように、

慣れてる動きでドン・キホーテを抑える、


「すまないな、ネリーくん、だがね騎士とは堂々と話してこそ騎士であると思わないか?」


「話になりませんねドン・キホーテ、貴方の冒険譚には案内人の話を遮れと書かれているのでしょうか」


ウェルギリウスはかなり、ストレスを感じている。

どうやら話を遮られるのが嫌いなようだ。

僕も注意しないと。


「ウェルギリウス殿よ、皮肉は辞めなされ、そして我もその案内人の話を聞くつもりであるからな!!騎士も暗闇を進むには灯台が必要なのであるからな!!」


「その……何で伸ばして話すの?」


「先ほども言ったがねネリー殿よ、騎士とは堂々と話してこそ騎士であると!だからこそ我はいつであれ騎士らしく話すさ!まさに……」


「ごほん……キホーテさん」


「すまない、ウェルギリウス、我は騎士らしく話すべきであると思ってだな」


「はぁ……こんなに先延ばしにされた後ですが……今後の予定は特にありません、言われていることはドン・キホーテ貴方と行動すればいつかその時が来ると、それまでは案内として私はいましょう、本来は案内人は戦いませんしね」


話し合いは終わり。


僕はドン・キホーテの胸の揺らぎを見る。

どこかで見たことのある幼稚さ、

だけど……少し違う気がする。


「トミノくんであったか?先程は余り話さなかったが、今は我をジロジロと見て我に言いたいことでもあるのか?」


「いや……そうじゃなくて、何か変な感じがするというか……んー……何とも言えませんね」


揺らぎ、継ぎ接ぎ、無我夢中、

どこかで知っている、その廻る巨人を。



――いつかのラ・マンチャ。

「巨人が叫んでいる!!」


「いや……あれはファンだよ部屋を綺麗にする」


「サンチョ!!怯える必要は無い!!」


「……はぁ、貴方はいつも勇敢ですね」


老人と誰かが壊れた研究所を進んでいる。


「……!この馬は!!ロシナンテ!!ロシナンテでは無いか!!」


「それは模型ですね」


誰かが紙を手に取る。


「この場所は……あぁここか……まだ残っていたんだ……」


「何かわかったのかサンチョ!」


「いや……何でもありません」


「またいつか来ることになるでしょう、私が私ならば」


「……今何と申した?」


「いえ、独り言です」



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