騎士は夢に溺れるかそれとも夢を靴にし進むのか
僕達は宿を取りそこで話し合うことにした。
「ほぅ、そういうことがあったのだな貴殿らは」
「貴殿……また呼び方変わってんじゃん、統一感とかないの?騎士様ぁ……」
ダンテが疲れたと言う顔をしている、
何かもう全てがめんどくさそうだ。
「ふぅむ!英雄とは解釈によって語り方も変わるのだよダンテ殿!!正しくそれは……」
「静かに静かに、また怒られますよドン・キホーテさん」
ネリーが話を切るように、
慣れてる動きでドン・キホーテを抑える、
「すまないな、ネリーくん、だがね騎士とは堂々と話してこそ騎士であると思わないか?」
「話になりませんねドン・キホーテ、貴方の冒険譚には案内人の話を遮れと書かれているのでしょうか」
ウェルギリウスはかなり、ストレスを感じている。
どうやら話を遮られるのが嫌いなようだ。
僕も注意しないと。
「ウェルギリウス殿よ、皮肉は辞めなされ、そして我もその案内人の話を聞くつもりであるからな!!騎士も暗闇を進むには灯台が必要なのであるからな!!」
「その……何で伸ばして話すの?」
「先ほども言ったがねネリー殿よ、騎士とは堂々と話してこそ騎士であると!だからこそ我はいつであれ騎士らしく話すさ!まさに……」
「ごほん……キホーテさん」
「すまない、ウェルギリウス、我は騎士らしく話すべきであると思ってだな」
「はぁ……こんなに先延ばしにされた後ですが……今後の予定は特にありません、言われていることはドン・キホーテ貴方と行動すればいつかその時が来ると、それまでは案内として私はいましょう、本来は案内人は戦いませんしね」
話し合いは終わり。
僕はドン・キホーテの胸の揺らぎを見る。
どこかで見たことのある幼稚さ、
だけど……少し違う気がする。
「トミノくんであったか?先程は余り話さなかったが、今は我をジロジロと見て我に言いたいことでもあるのか?」
「いや……そうじゃなくて、何か変な感じがするというか……んー……何とも言えませんね」
揺らぎ、継ぎ接ぎ、無我夢中、
どこかで知っている、その廻る巨人を。
――いつかのラ・マンチャ。
「巨人が叫んでいる!!」
「いや……あれはファンだよ部屋を綺麗にする」
「サンチョ!!怯える必要は無い!!」
「……はぁ、貴方はいつも勇敢ですね」
老人と誰かが壊れた研究所を進んでいる。
「……!この馬は!!ロシナンテ!!ロシナンテでは無いか!!」
「それは模型ですね」
誰かが紙を手に取る。
「この場所は……あぁここか……まだ残っていたんだ……」
「何かわかったのかサンチョ!」
「いや……何でもありません」
「またいつか来ることになるでしょう、私が私ならば」
「……今何と申した?」
「いえ、独り言です」




