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第5章
地球の世界樹を乗っ取り、巨獣発生の引き金となって人類文明と生態系そのものを崩壊へ追いやった元凶──“アラーガ”。
その圧倒的な存在を前に、ガクラは完全に敗北した。
人類最後の切り札とされた核攻撃でさえ、致命傷を与えるには至らなかった。
これ以上、人類が抵抗する術はなかった。
アラーガの出現に呼応するかのように、世界中の巨獣たちの暴走は続き、各地で進められていた防衛計画は瞬く間に形骸化し、防衛線は雪崩を打つように崩壊していった。
国家は統治機能を失い、指揮系統は寸断され、もはや「どこが戦っているのか」「誰が指揮しているのか」さえ把握できない地域が大半を占めた。
そうした状況下で行われた最後の総力戦。
人類は残された戦力を投入し、その全てを使い果たした。
それでもなお、アラーガを倒すことはできなかった。
その事実は、世界中に絶望を行き渡らせた。
あの時、人々は“終わりは既に確定した”と本気で感じていた。
アラーガに屈服し、その猛威に耐え続けるしか未来はないそう思われていた。
──だが、“希望”は残っていた。
2003年に始まった巨獣時代。
半世紀以上にわたり続いた崩壊と喪失、絶望と戦いの歴史は、ついに終着点へと辿り着く。
人類の存亡。
地球の未来。
その全てを賭けた最後の戦いが始まった。




