第2章
誰が予期していただろうか──かの存在を。
如何に伝えられるだろうか──その強大な力を。
人類は、確実に破滅へと進んでいた。
度重なる巨獣の出現と、それに伴う無慈悲な破壊。
どれだけ兵器を開発しようと、どれだけ戦術を改良しようと、巨獣は現れ続ける。
一体を倒しても、また次が現れる。
前線は常に消耗し続け、次第に多くの国土を喪失していく。
かつてこの星を隅々まで制圧し、文明を築き上げた人類は、いまや限られた安全圏に身を寄せ合うだけの存在へと成り果てていた。
生態系もまた、既に“元に戻る”という希望さえ持てないほどに変質していった。
大地には見たことのない植物が繁茂し、かつての森林や湿地には、進化か異常かすら判断できない“新たな捕食者”たちが支配者として君臨していた。
巨獣災害は単なる文明破壊に留まらず、地球そのものを書き換え始めていた。
生きるか、死ぬか。
奪うか、奪われるか。
弱肉強食だけが支配する世界へ、人類は再び放り込まれていた。
だが、その“終わりの時代”のただ中で、誰も予期せぬ“存在”が現れた。
2045年──“G”が現れた。
人類の社会や常識、未来を根底から全てを変えた強大にして、驚異に満ちた“大いなる存在”
もはやそれは、巨獣時代のこれまで続いてきた“崩壊の歴史”ではなく、まるで歴史そのものに新たな章が強引に加筆されたかのような、“始まり”でもあった。




