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COLOR A RING  作者: karifura
3/9

03話

隊長が病室に入ってきてベッドの横にある椅子に腰掛ける。


「皐月どぉ?黒い光りを受けて感じた事あった?」

原因はまだ解明されていないみたいだ。


「そうですね。ナイフが刺さった様な痛みの後に視界が狭くなっていって暗闇に落ちて行く感じでした。スカーを狙ってた様に思えたんですが…光がきた方向は魔物とは別方向からでした。明日にでもその場所に行けば他に分かる事もあると思うんですが…」

「あと…機械音みたいな感じで、『………精し…破か……抵抗成こ……………肉た…再生回ふ…………』とか微かに聞こえた気がします。」


隊長にはしては珍しく難しい顔をしながら聞いている。

「分かった。明日一緒に行ってみよう。何か分かるだろう…色々とね。」

「まぁ~今日はゆっくり休んだらいいよ。また明日くるね。」

そういうといつもの優男に戻り手を振りながら出ていった。

 


静かになり、ベッドから体を起こし履き物に手を伸ばして近くに寄せ足を通し顔を上げると床面が地平線まで続く真っ白な世界に変貌していた。

「な!こ、これは!!!」


周りを見渡していると、遠くに何かがいる。



「あ~~!お前!やっと良さげな宿主見つけたと思ったら邪魔したヤツだなぁ~~~!!!」

子供の声が鳴り響く。

声のする方を見ると小さなガキんちょが偉そうに腰に手をあてて立っている。


「どうした?迷子になっちゃった?」

頭をナデナデしながら即答した。


「違うわっ!!!我を誰だと思っておる!」

「魔王サタン様であるぞ!!!」

腰に手をあてたまま胸を張っているが子供にしか見えない。

「はいはい、どうしてここにいるの?」

「お母さんは?」

抱っこしようと手を伸ばす。


「だから迷子ちゃーーーう!おっぱいボインの若い女の体が手に入ると飛び付こうとした所にお前が割って入ってきたんじゃーーー!!!」

「若い女の体であんな事やこんな事やそんな事まで出来ると思いきや体を乗っ取る事も出来ず精神体でしか存在出来ぬとは…なんなのだ貴様は…」ブツクサブツクサ…


チビッ子が何かブツクサ言い出したと思ったが…割って入っる?乗っ取る?作戦中の黒い光に関係あるのか?

「あ~…もしかして、黒い光の?」



「そうじゃーーー!!!邪魔しおってぇーーー!!!」

正解だったようだ…

 

「じゃ~黒い光を僕が受けたからキミが目の前にいるって事?」

どうやら攻撃等の類いではなかったようだ。

 

「そうじゃ!」

迷惑そうな顔をしながら答えてくる。


「じゃ~ここは何処なの?」

真っ白な空間は存在しているのは確かではあった。

 

「ここは精神世界と言って貴様の体内だ。ある種の神並びに同等の者だけが作り出せるのだがな。」

神に並びに同等って言っても魔王サタンって…

 

「へ~~~…僕には用は無いって事だよね?」

なるべくならお帰り頂こうと素直に思えた。

 

「全くコレっぽっちもない!」

凄い面倒臭そうに言ってくる。

 

「じゃ~お帰りいただけますか?」

出口は分からないが適当に手を出してみた。

 

「出来ぬから騒いどるんじゃ~~~!!!」

何か逆ギレされてる気分だが、お菓子を買って貰えない子供が怒ってる位にしか見えないのは言わないでおこう。

 

「はぁ~~~!?入ってきたのに出れないの~~~?じゃ~どうするの~?」

半ば呆れてきた。


「ぬぬぬ…分からぬ!…が、我が僕だった者も何体が同じ様にいるはずじゃ…そやつ等ならば何やら知っておるであろう。まずはそやつ等を探すとしよう…」

既に出ようと色々試した様だった。

 

「それってどうやって見つけるのさ。」

今までそんな人に出会った事もないし聞いた事もなかった。

 

「うむ。それならば我と繋がりが出来たので、元の世界に戻れば見てすぐ分かるであろう。」

自称サタンが指を鳴らす。

『パチンッ!』

 

僕はベッドに腰掛け履き物を履いた状態だった。

 

『おい!聞こえるか?』

頭に声が響いた。


『あ…さっきの子供の声。』

そう思うと。

 

『子供ちゃう!サタン様じゃ!!!』

すぐ返事が反ってきた。

 

『貴様の精神世界から話しておる。』

『我が見れば同族はおのずと分かる。』

『取り敢えず鏡を見てみよ。』

言われた通り鏡の前に立ってみた。

 

『どうじゃ?我が覇王光が見えるであろう?』

体を覆い尽くす様に黒い炎が纏わり付いている。


『まぁ~貴様にも使用出来るであろうが…サタン様の覇王光だ。精々気を付ける事だな!』

声だけでも偉そうだ。ガキんちょの声のクセに…

 

『まぁ~取り敢えず。今から出歩いてもだし、明日にしよう。』

そう考えると。

 

『なんちゅうヤツじゃ。ふてぶてしいと言うかのん気と言うか…まぁ~あながちハズレではなかったようだな。』

ハズレの意味が分からなかったが、明日になれば隊長も来るので、その時に話せば良いと思いつつ1日が終わるのだった。


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