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COLOR A RING  作者: karifura
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02話

戦闘の後に残る残骸の片付けに追われている。


「皐月君…さすが隊長達ね。魔物が勝手に倒れて行く様にしか見えなかったわ。」

1人の女の子が声を掛けてきた。


スカーレット・アルバート<18才>

ショートカットの似合う女の子で僕より3才年上だが一緒に4番隊に入隊した子で、アカデミーにいる時はその可愛さでファンクラブがある程だった。入隊式で隣の席だっただけなのに気が付けばよく話かけられる様になった…おのずとファンクラブ連中の冷たい目線もおまけ付きで…


「それでも上位ナンバーの10名は息も切らせてなかったみたいよ?私ここの隊でやっていけるかしら…」

興奮と不安が混ざって訳が分からない状態の様だ。

それもそうである。ナンバー持ちの隊員が魔物に近づいて1秒経つ毎に40~60匹の死骸が積み上がって行くのだから…けして魔物が弱い訳ではない。恐らく隣国が行ったのは討伐ではなく、道を反らすだけで精一杯だった様なのだ。



「まだ入隊したばかりだからそこまで気を負わなくても良いんじゃない?スカーって後方支援希望なんでしょ?」

まぁ~その気持ちも分からなくはないけど…と思いながら答えた直後だった。


スカーレットの後ろに黒く光る何かが見えた気がし、「スカーしゃがめ!!!」スカーレットを押し倒し覆い被さった瞬間、後頭部に激痛が走り視界がゆっくり閉じて行くのだった。


「皐月君!!!皐月君!!!皐月君!!!皐月…」

声が遠退いて行く。暗く重い闇に飲み込まれて…どこまでも深い所へと…






『………精し…破か……抵抗成こ……………肉た…再生回ふ…………』



何かが遠くで聞こえた気がした…





「皐月?皐月?おーい!!!」

隊長に呼ばれて我に返った。


「………ぅんで、医務室のベッドの上って事ね。」

ベッドに腰掛けながら事の顛末を話してくれた。


「まぁ~…仲間を守る事は大切だけど皐月が意識失ってちゃ~意味なかったね。助けるのであれば自分の身も守らないとね。」

そう言われると身も蓋もない…


「隊長ぉ~!厳し過ぎません?」

サクッ!


…サクッ?

キーラの手に有ったはずのバインダーがいつの間にか隊長の頭に縦に刺さっている…


「痛ぁーーーー!!!!」

「キーラそれめっちゃ痛いんだけどぉーーー!!!」

もがき苦しむ隊長…どんまいとしか言いようがない。

…どんまいなのか?キーラさんって綺麗なのにキャラが違う気がするのは…気のせいだろうか?

いや…ある意味、女王様キャラだと思えばしっくり来る気もしなくはない。


「キーラさん、良いんです。行動の次まで考えきれなかった自分の甘さだったんで、次は同じ過ちは犯しません。そう言えばスカーは無事ですか?」

体に力が入りだしたので起き上がりながらスカーの事を聞いてみた。


「ええ。押し倒された時にちょっと擦りむいた程度だったわ。でも、押し倒すなんて皐月君も中々やるわね。」

何か別の意味に聞こえてきたのだが…

「ちっ…違いますよ!!!咄嗟だったんですって!!!」

慌てて否定して泥沼に嵌まるとはこの事だろう…


「分かってるわよ。」

キーラが面白がりながら電話をかけだした。

「キーラです。スカーレットいるかしら?皐月君が起きたので医務室に来る様に伝えてくれないかしら?…ええ、宜しく。」

そう言うと隊長の頭に刺さるバインダーを引っこ抜き血糊を拭いて手に持ち直した…ってかまだ刺さってたんだ…

とうの隊長は血を吹きながら倒れている…


「その程度じゃ~その人死なないから大丈夫よ。」

中々サラッと言う所が凄いと思ったのは内緒にしておこう…


タタタタ…

廊下を走ってくる音が近づいてきた。



「スカーレットがきたみたいですね。仕方ないわ、そこの痙攣してる人の頭は私が縫ってあげようかしら?まぁ~取り敢えず皐月君はゆっくり休んで。また明日くるわ。」

本当に仕方ないって顔をしながら隊長の足を持って引き摺りながら部屋を出ていった。キーラさん…怖っ!そう思ったのは絶対内緒なのだ。


入れ違いでスカーレットが入ってくる。

廊下で副隊長と見るも無惨な有り様の隊長が出てきたので慌てて敬礼してた様だが…


「皐月君!良かったぁーーー!死んだかと思ったぁーーー!」

泣きながら部屋に入って早々抱きついてきた。


「あ~大丈夫。心配かけてごめんね。」

さっきまで忘れていたなんてとても言えない。


「本当にありがとう。」

可愛い顔が泣き過ぎて目がはれていた。

そんな顔を見せられたら守ったかいもあったと思えた。


それから少し話をして

「明日も来るから!」

と言い残して帰って行った。


外を見ると夕焼けが見えた。

いつの間にか夕方になっていて、夕食が運ばれてきてベッドにテーブルを設置してもらい食事が並んだ。

キーラさんの見立てで通常の夕食で大丈夫と通達が有ったらしく、病院食ではなく普通の食事を取れる様になっていた。


夕食を食べ終えて少し経つと隊長が入ってきた。

頭を包帯でグルグル巻きにされているのは触れないでおこう…



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