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COLOR A RING  作者: karifura
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01話

「皐月君!!!皐月君!!!皐月君!!!皐月…」



見知らぬ天井が目の前に…ぼんやりと目が覚めた。


「あら?お目覚めかしら?」

黒髪ロングストレートで長身のお姉さんが顔を覗き込んで言ってきた。モデルか?と思う様なスタイルで綺麗なお姉さんが白衣を着て横に立っている。


「…ここは?何処…僕は…」

まだボーっとしつつお姉さんに聞き返した。


「医務室よ?大丈…夫?…ではなさそうね」

髪を耳にかけながらおでこに手をあてられた。


「熱はないようね」

そう言いながら何処かに電話をしだした。


「あ~隊長?皐月君が目を覚ましたのでちょっと医務室まで来れます?…あ~ね。はいはい待ってます」

そう言うと電話を切ってこちらを振り向く。


「ちょっと待っててね?隊長を呼んだわ」

隊長?何の事だ?と思いながら見返した。


軽く触診等をされてなされるがままに…と言うか体が動かないのでどうしようも無いのだが…数分後…カツカツと廊下を歩いてくる音が近づいてきて、部屋の前で止まった。


「皐月ぃ(さつき)~起きたぁ~?」

ニヤニヤしながら優男風の…と言うより何も考えてなさそうな男の人がぬるっと入ってきた。


「皐月おはよう!調子はどう?」

デニムパンツにタンクトップにジャケット…そこに有った物をパッと着た感じなんだろうが…柔軟剤の良い香りがする。


「ちょっと隊長!」

お姉さんが制止するのをすり抜けて僕の顔を覗き込んできた。


「あの~…ちょっと状況が分かってないんですが…」

っと…皐月って僕の事だよな…と思いながら答えた。


「あ~…もしかして記憶がない感じッスか?」

笑いながら隊長と呼ばれた男の人が聞いてくる。


「皐月って言うのは僕の名前ですか?」

特に体の痛みは無いがまだ頭がボーっとしてる。なぜここにいて自分が誰なのかが分からない状態だった。


「そこからかぁ~~!!!」

あちゃーって顔しながらおでこに手をあてて上をむいている。


「まぁ~しょうがないか」

とここに至るまでの事を話し出した。


ライオルトと言う国の軍隊に所属していて、任務中に事故が発生したようだ。僕の名前は新田(にった) 皐月(さつき)<15才>の天才少年と呼ばれ4番隊に配属されている。6才でアカデミー入学後トップ成績で卒業後に4番隊に入隊しその直後の任務だったまでは話を聞いていて思い出してきた。


軍は12の隊に分かれて存在しており、それぞれに特化した能力で分かれている。その中でも4番隊は戦闘に特化した者のみ100名で構成されている。隊長、副隊長を含む上位20名はナンバーが与えられ年に1度ナンバー無しより勝ち抜けの1名が選ばれ争奪戦が行われているが、ここ10年程は面子が変わってはおらず不動となりつつあった。ただし、他の隊の隊長・副隊長クラスに至っては上位10名と並ぶ戦闘技術を要しているそうだ。


黒髪ロングストレート長身美女のお姉さんが4番隊副隊長でキーラ・オルフォート<28才>とても戦闘が得意そうな容姿ではないが最年少にて副隊長にまで上り詰めた実力者である。これが10年前にNo.20が変わった最後の年となっている。


軽い感じの男の人が4番隊隊長で新田(にった) 吉宗(よしむね)<年齢不詳>30年程前から隊長に就いており不動の位置となっているそうだ。僕と隊長との付き合いは意外と長い。父親の親戚らしいのだが、物心ついた頃から家庭訪問の先生として家に来ていた。その時から見た目は全く変わっていない。既に4番隊の隊長だったらしいのだが先生としてほぼ毎日会っていた為、入隊時に4番隊宿舎にいたので驚いた位だった。副隊長のキーラさんも教え子だったみたいでその頃から全く見た目は変わっていないらしい。どう見ても20代後半から30代前半にしか見えないのだが…


「色んな意味で化け物染みてるから気にしない方がいいわ」とはキーラさんの言葉だった。


この状況になった任務はというと、隣の国により討伐された魔物の残党がライオルト方面に移動しているとの情報を得て、国への侵入を防ぐといった任務なのだ。初の任務と言う事もあり隊長のもとに就く事になり10名毎でのチーム編成が行われ、各チームに2名づつナンバー持ちの隊員が着く。僕は後方支援を行う事になっていた。


ただし…移動してきた数が残党というレベルの数ではなかった…国を覆い尽くさん位の魔物の群れが確認された。


およそ10万…


「何処を見て残党と言ったのやら…」


隊長のボヤきを他の隊員が苦笑いしている。

いや、魔物の数を見て苦笑いしていたのかもしれない。


「さて、文句言ってても仕方ないし、やってやりますか!各チームのナンバー隊員!死ぬ事は許さん!全てを抹殺せよ!他隊員は補給と補助に専念!皐月は他隊員近くに待機!もし撃ち漏らしが来た場合は即抹殺せよ!行くぞ!」


「「「はい!」」」


隊長が指を2本立て魔物に向けた瞬間、魔物の群れの一角が青白い炎に囲まれ焼き付くされた。隊長の合図だと各チームのナンバー隊員が魔物の群れに飛び込んで行き、みるみる魔物の数が減っていくのが分かる。たった20名の隊員で殲滅にかかった時間…約30分…脅威とも呼べる早さで全てが終わった様に見えた…


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