Data 64-B. 蔓延る影 Part2
残影の大群が、街を破壊している……!
「加勢する!」
俺達はすぐさま街に残っていたプレイヤー達に加勢し、少しづつ残影を討ち取っていく。
だが戦況は変わらない……。
俺達が迫りくる残影を相手しているうちに、魔物は都市を破壊していく。
戦力が足りない……!
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Data 64-B. 蔓延る影 Part2
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【今回の逢魔の災厄はミッション失敗となります】
【プレイヤーの皆様のまたの挑戦をお待ちしています】
意気消沈したプレイヤー達へと、逢魔の災厄の終了を告げるアナウンスが流れた。
俺達は……負けた……。
目の前には、昨日まで活気のあった都市の破壊しつくされた姿が広がっていた。
この景色を見てると自分の不甲斐なさが浮き彫りになり、悔しさがこみあげてくる。
もっと良いやり方があったのではないか?
敵を警戒するべきだったのではないか?
戦力を分散させすぎたのではないか?
そんな後悔ばかりが胸の中に湧いていた。
「俺たちはできることをした。 人的被害が少なかったことを喜ぼうぜ」
「あぁ……」
Sukuneの言葉の通り、確かに人的被害は最小限で済んだ。
住民をすぐに避難誘導し近くの村へと退避させたんだ。
だが中には家族を失った人たちもいて、そういった人たちの生きた心地のしない顔が更に俺の後悔を膨らませていく。
何があったのか調査していると、ヒーくんから通信が入った。
『王城の地下に怪しい場所があります』
「俺達も行こう。 待っていてくれ」
俺と共に行動していたSukuneに加えて、MariaとSigさんにも伝えて俺たちは王城の地下へ続く場所に向かう。
そこには怪しい場所を見つけたヒーくんとAkiさんが待っていた。
周囲を警戒し、俺たちは地下へと続く階段を下った。
「これって……」
「古代の遺産だ……」
周囲を捜索しても古代の遺産であるサーバーが無かった理由。
この都市の地下に隠されていたからだったのか……。
残影が出現しないようにサーバープログラムを停止させて、俺達は拠点へと戻った。
後日。
王城で新たに日記が発見された。
そこには、あの都市で起きた狂乱の真相が記されていた。
逢魔の災厄が近づいたある時、求道者から王族の一人へと秘密裏の接触があった。
確実に災厄を防ぐために秘密の古代の遺産を解放するべきだという助言があったそうだ。
その助言を受けた王族は、尋ねた。
なぜ王家のみに伝わっている門外不出の情報を知っているのかと。
そして、自分こそがこの世界を導く存在であると、そいつは言い放ったらしい。
いつかシステムを稼働させる日が来る、そう伝えられていた王家はそれが今回の逢魔の災厄だと判断し古代の遺産を起動させた。
こうして、あの日の逢魔の災厄は起こされ、俺たちは大敗を喫した。
やはり裏で糸を引いていた存在がいたんだ。
俺達は何度か逢魔の災厄をやり過ごして、自分達では気付かないうちに油断していたんだ。
今回の求道者を名乗る存在。
カルデア活発に動いていたころのアスカアラムで王族に接触していた謎の存在と立ち回りが似ている。
それに、あいつと最後に対峙した日のあの言葉……。
『お前を殺し、俺はここで新たな存在へと昇ることができるッ!!』
Kazura……ヤツは過去の英雄の遺伝子を引いた俺を殺し……。
この世界の支配者となるつもりなのか?




