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第20話 放課後相談室、再開します

文化祭をめぐる一連の相談を終え、旧進路指導室には「再開届」が残された。

恋愛相談室から、放課後相談室へ。

湊とひよりは、今度こそ誰かの秘密を守るために、正式な再開へ向けて動き出す。


放課後相談室 再開届


旧進路指導室の机の真ん中に置かれたその紙を、ぼくは朝から何度も見直していた。


昨日、一ノ瀬ひより先輩が勢いで書いたものだ。

正式な書式ではない。

校内文書としても、生徒会提出資料としても、かなり足りない。


けれど、不思議と大事な紙に見えた。


失恋届。

閉鎖届。

辞退届。

退部届。

出演変更届。


この学校には、最近やたらと「届」が集まってくる。


誰かの気持ちを勝手に終わらせる紙。

誰かの居場所を閉じる紙。

誰かの声を消す紙。

でも一方で、誰かが自分の意思を取り戻す紙もあった。


そして今度は、再開届。


誰かを消すためではなく、誰かの声を待つための紙。


「書記くん、眉間にしわ」


生徒会室の向かいの席から、ひより先輩が言った。


ぼくは顔を上げる。


「書式を整えています」


「再開届の?」


「はい。先生へ出すなら、勢いだけでは通りません」


「勢いも大事だよ」


「勢いだけで通した結果、前回いろいろ問題が起きました」


「正論が痛い」


ひより先輩は、机に突っ伏した。


以前なら、そこで冗談で流して終わっていたと思う。

でも今の先輩は、すぐに顔を上げた。


「うん。ちゃんとしよう」


その声に、軽さは少なかった。


文化祭が終わり、校舎はいつもの学校に戻りつつある。

廊下の飾りは外され、教室の机も元通りになった。

模擬店の匂いも、体育館の照明の熱も、少しずつ遠ざかっている。


けれど、ぼくたちの中には、まだ文化祭の余韻が残っていた。


公開告白のステージ。

水瀬灯里さんの名前を守った暗闇。

合唱部の三つの声。

写真から消えた一年生。


どれも、終わった出来事ではある。

でも、なかったことにはできない。


だから、再開するなら、同じ形ではだめだ。


ぼくは作成した資料をひより先輩へ渡した。


「放課後相談室 運用案です」


「おお」


先輩は姿勢を正して受け取った。


表紙には、正式名称を書いた。


旧進路指導室相談企画

放課後相談室 運用案


第一項、目的。


放課後相談室は、生徒が恋愛・友人関係・部活動・学校生活等に関する悩みを安心して相談できる場として設置する。

相談内容の解決を一方的に決めるのではなく、相談者本人の意思確認を重視し、必要に応じて教職員と連携する。


ひより先輩は、そこを読んで少しだけ笑った。


「恋愛が一番最初じゃなくなったね」


「はい」


「ちょっと寂しい?」


「先輩がですか」


「少し」


「でも、恋愛相談も含まれています」


「うん」


先輩は、紙の文字を指でなぞった。


「本人の意思確認を重視、か」


「前回までの反省です」


「だね」


第二項、相談時の説明。


ここで話した内容は、原則として外へ出さない。

ただし、相談者本人または他者の安全に関わる場合、重大な規則違反・いじめ・書類偽造・個人情報の不正利用等が疑われる場合は、教職員へ相談する。

その際、可能な限り相談者本人へ説明する。


第三項、記録管理。


相談者名は原則記録しない。

相談内容は要点のみ記録する。

個人が特定される情報は必要最小限にする。

記録用紙は施錠できる保管箱に入れ、生徒会共用フォルダには保存しない。

電子データ化する場合は、担当教員管理のアカウントを使用する。


第四項、担当者。


相談対応、生徒会三年 一ノ瀬ひより。

記録担当、生徒会書記 高槻湊。

確認担当、生徒会会計 三枝莉子。

連絡・先生調整担当、生徒会副会長 黒崎悠真。

文化祭・行事関連相談の連携担当、文化祭実行委員長 青柳楓。


「待って」


ひより先輩が、そこで紙から顔を上げた。


「莉子と黒崎くんと青柳、普通に入ってるけど」


「昨日、確認しました」


「いつの間に」


「文化祭写真の件が終わったあとです」


「書記くん、仕事が早い」


「必要なので」


「もう、それ決め台詞だね」


先輩は苦笑した。


三枝莉子先輩は、最初に話した時、眼鏡を押し上げながら言った。


「記録管理を私が見るのは妥当ね。むしろ、今までそこが弱すぎたのよ」


言い方はきつかった。

でも、断らなかった。


黒崎悠真先輩は、しばらく黙ったあとで言った。


「先生との連絡は俺がやる。前に俺が勝手に判断して失敗した部分だからな。今度は、ちゃんと手順を踏む」


その声は淡々としていた。

けれど、重かった。


青柳楓先輩は、少しだけ笑って言った。


「行事関係の相談なら、私が入った方が早いでしょ。ただし、勝手に突っ走ったら怒るから」


それは、たぶん自分にも向けた言葉だった。


みんな、何かを間違えた。

そして、それぞれの形で戻ってきた。


放課後相談室は、ひより先輩一人の場所ではなくなり始めている。


「いいと思う」


ひより先輩は、資料を閉じた。


「ちゃんとしてる。ちょっとちゃんとしすぎて怖いくらい」


「怖いですか」


「うん。もう逃げられない感じがする」


「逃げるつもりだったんですか」


「少しだけ」


先輩は、冗談めかして言った。


でも、その目は本気だった。


「相談室を続けたいって言ったけど、怖くないわけじゃないよ」


「はい」


「また守れなかったらどうしようって思う。話を聞いたつもりで、相手の気持ちを勝手に決めたらどうしようって思う。秘密を預かったせいで、もっと傷つけることになったらどうしようって」


先輩は、机の上の再開届を見た。


「でも、閉じたままにするのも違う気がする」


「はい」


「だから、ルールがあると少し助かる」


ぼくは、資料の最後のページを開いた。


そこには、相談室の入口に掲示する案内文を作っていた。


放課後相談室


恋愛、友人関係、部活動、学校生活など、

誰にも言えない悩みを相談できます。


話したくないことは、話さなくてかまいません。

今ここで答えを出す必要はありません。

あなたの代わりに勝手に決めることはしません。


相談内容は原則として秘密にします。

ただし、安全や重大な問題に関わる場合は、先生に相談することがあります。


相談したい人は、生徒会室または担当の先生まで。


ひより先輩は、その案内文をじっと見た。


「これ、いいね」


「ありがとうございます」


「でも、一つ足していい?」


「何をですか」


先輩は、ぼくのペンを借りると、一番下に一文を書き足した。


うまく話せなくても、大丈夫です。


ぼくは、その文字を見た。


ひより先輩らしいと思った。


早川琴音さんの声。

瀬戸陽太くんの震える言葉。

白石すずさんがステージで言った「勝手に決められたくない」という言葉。

宮野千紗先輩が、やっと崩した本音。


うまく話せる人ばかりではない。

むしろ、本当に大事なことほど、うまく話せない。


「いいと思います」


ぼくが言うと、先輩は少し嬉しそうに笑った。


「じゃあ、提出しに行こうか」


「はい」


ぼくたちは資料を持って、職員室へ向かった。


担当の先生は、前の事件の時にも対応してくれた生徒指導の女性教諭だった。

名前は佐伯先生。

穏やかな口調だが、必要なことははっきり言う先生だ。


佐伯先生は資料を最初から最後まで読み、しばらく黙った。


その沈黙が長くて、ひより先輩の指が机の下でそわそわ動いているのが見えた。


「一ノ瀬さん」


佐伯先生が言った。


「はい」


「高槻くん」


「はい」


「よく考えましたね」


ひより先輩の肩が、少しだけ下がった。


「ありがとうございます」


「ただし、条件があります」


やっぱり来た。


ぼくは姿勢を正した。


佐伯先生は資料の第三項を指で示した。


「記録管理については、先生が定期的に確認します。相談内容の詳細を見るという意味ではなく、管理方法が守られているかを確認します」


「はい」


「それから、生徒だけで抱え込まないこと。特に、いじめ、脅迫、書類偽造、個人情報、心身の安全に関わる内容は、必ず先生へつなぐこと」


「はい」


「相談者が先生に言わないでほしいと言っても、必要な場合は先生へ伝える。その説明を最初にしておくこと」


「はい」


佐伯先生は、そこで少しだけ表情をやわらげた。


「相談室は、秘密を守る場所であると同時に、生徒を孤立させない場所でなければいけません」


その言葉は、ぼくたちが一番間違えやすいところを突いていた。


秘密を守る。

でも、抱え込まない。


その境目は、きっと簡単ではない。


「それでも、やりますか」


佐伯先生が聞いた。


ひより先輩は、迷わなかった。


「やります」


その声は、はっきりしていた。


「前より、ちゃんとやります」


佐伯先生は、しばらく先輩を見ていた。


それから、小さくうなずいた。


「では、試験運用として認めます」


「ありがとうございます」


ひより先輩が頭を下げた。

ぼくも続けて頭を下げる。


「一週間後に、一度報告してください。相談件数、対応内容の概要、困った点。個人名は不要です」


「わかりました」


「それから、名前」


「名前?」


ひより先輩が首をかしげる。


佐伯先生は、資料の表紙を指さした。


「放課後相談室。いい名前だと思います。恋愛相談室より、少し広くて、少し責任がある」


ひより先輩は、少しだけ照れたように笑った。


「ありがとうございます」


職員室を出ると、ひより先輩は廊下で小さくガッツポーズをした。


「通った」


「試験運用です」


「通ったことに変わりなし」


「報告義務があります」


「それは書記くんが」


「先輩も書きます」


「ばれた」


先輩は笑った。


その笑顔を見て、ぼくは少しだけ安心した。


重い事件が続いた。

たくさん泣いた。

たくさん怒った。

何度も間違えた。


それでも、こうして笑える瞬間がある。


たぶん、それも続ける理由になる。


放課後、ぼくたちは旧進路指導室へ戻った。


正式に、と言っても、見た目は大きく変わらない。


古い机。

椅子が三脚。

窓際の棚。

使われなくなった進路資料。

少しきしむ床。


でも、今日は新しいものがいくつかある。


鍵付きの小さな保管箱。

相談記録用紙。

入退室記録表。

先生連絡用の封筒。

そして、入口に貼る案内文。


ひより先輩は、案内文をドアに貼った。


放課後相談室


その文字を見た瞬間、胸の奥が少しだけ熱くなった。


「どう?」


先輩が聞く。


「いいと思います」


「地味?」


「落ち着いています」


「それは地味って意味では?」


「必要なので」


「便利に使いすぎ」


ぼくたちは机を整えた。


相談記録用紙は、名前欄をなくした。

代わりに、相談番号だけを書く。


相談番号 一

日付。

相談内容。

確認したこと。

本人の希望。

次にすること。

先生への相談要否。


ひより先輩は、その用紙を見て言った。


「本人の希望、っていいね」


「そこを忘れると、また誰かが勝手に決めます」


「うん」


先輩は、静かにうなずいた。


「絶対、忘れないようにしよう」


その時、ドアがノックされた。


二回。


ぼくとひより先輩は、同時に顔を見合わせた。


「早いですね」


「貼って五分も経ってない」


「試験運用、初相談です」


「緊張する」


先輩は小さく息を吸った。


それから、いつものように言った。


「どうぞ」


ドアが開く。


入ってきたのは、三枝莉子先輩だった。


「……三枝先輩」


ぼくは少し拍子抜けした。


三枝先輩は、いつも通りきっちりした姿勢で入ってきた。

手にはファイルを抱えている。


「何よ。その顔」


「初相談者かと思いました」


「相談者ではないわ」


三枝先輩は、机の上にファイルを置いた。


「確認担当として、初期チェックに来たの」


「さすが莉子」


ひより先輩が笑う。


「真面目」


「あなたたちだけに任せると、感情で突っ走る可能性があるから」


「否定できない」


「否定しなさいよ、ひより」


三枝先輩は椅子に座り、資料をめくった。


「相談記録用紙、保管箱、入退室記録、先生連絡封筒。最低限は整っているわね」


「最低限」


ひより先輩がつぶやく。


「褒めてるのよ」


「それで?」


「改善点を言うわ」


「やっぱり」


三枝先輩は、赤ペンを取り出した。


「まず、相談番号だけだと後から検索しづらい。相談分類を入れなさい。恋愛、友人、部活、行事、その他。ただし詳細すぎると個人特定につながるから大分類だけ」


「なるほど」


ぼくはメモを取る。


「次に、先生へ相談した場合の記録欄。誰に、いつ、どの範囲まで伝えたか。ここがないと後で説明できない」


「はい」


「あと、相談者本人への説明確認。最初に秘密の扱いを説明したかチェック欄を作る」


三枝先輩は、淡々と指摘していく。


厳しい。

でも、ありがたい。


前の恋愛相談室に足りなかったのは、たぶんこういう人だった。


気持ちだけではなく、仕組みを見る人。


「莉子、すごいね」


ひより先輩が言うと、三枝先輩は少しだけ目をそらした。


「当然でしょ」


「照れてる?」


「照れてない」


「照れてるね」


「ひより」


声が低くなった。


「ごめんなさい」


ぼくは、そのやりとりを見ながら記録用紙を修正した。


相談室が少しずつ形になっていく。


そこへ、またドアがノックされた。


今度は一回。

少し迷うような、小さな音だった。


部屋の空気が変わった。


三枝先輩も赤ペンを止める。


ひより先輩が、静かに言った。


「どうぞ」


ドアが細く開いた。


入ってきたのは、見知らぬ女子生徒だった。


長い髪を低い位置で結んでいる。

制服のリボンは少し曲がっていて、手には図書室の本を一冊抱えていた。


学年章を見ると、一年生。


彼女は部屋の中に三人いるのを見て、少し怯えたように立ち止まった。


「すみません。やっぱり……」


「待って」


ひより先輩は、すぐに立ち上がらなかった。

近づきすぎない距離で、声だけをやわらかくした。


「ここで合ってるよ。相談?」


女子生徒は、少し迷ってからうなずいた。


「たぶん……相談です」


「名前は、言いたくなければ今は言わなくていい」


その言葉に、女子生徒の表情が少しだけ動いた。


「本当に、言わなくてもいいんですか」


「うん。必要になったら、その時に確認する」


ひより先輩は、机の上の案内文を指さした。


「話したくないことは、話さなくていい。今ここで答えを出す必要もない」


女子生徒は、その文章を読んだ。


そして、抱えていた本を机の上に置いた。


図書室の本だった。


タイトルは、『銀河鉄道の夜』。


少し古い版で、カバーの端が擦り切れている。


「この本に、紙が挟まっていました」


女子生徒が言った。


ぼくは、ひより先輩を見る。


先輩はうなずいた。


「見てもいい?」


女子生徒は、本の真ん中あたりを開いた。


そこには、二枚の紙が挟まっていた。


同じ大きさ。

同じ白いメモ用紙。

同じ黒いペン。


一枚目には、こう書かれていた。


助けてください。


二枚目には、こう書かれていた。


助けないでください。


部屋の空気が、静かに固まった。


ひより先輩の表情から、笑みが消える。

三枝先輩が目を細める。

ぼくは、二枚の紙を見比べた。


筆跡は似ている。

いや、かなり似ている。


同じ人が書いたようにも見える。

でも、微妙に違う。

一枚目は文字が震えている。

二枚目は、強く押しつけるように書かれている。


助けてください。

助けないでください。


真逆の言葉。


同じ本の中に、同時に挟まれていた二枚。


「これを見つけたのは、いつ?」


ぼくが聞くと、女子生徒は答えた。


「今日の昼休みです」


「図書室で借りた時?」


「はい。読もうと思って開いたら、挟まっていて」


「この本は、もともと誰かが借りていたものですか」


女子生徒は首を横に振った。


「返却棚にありました。まだ処理前だったのを、図書委員の人にお願いして借りました」


「返却棚……」


三枝先輩が小さくつぶやく。


返却棚にあった本。

そこに挟まった二枚の紙。

助けてください。

助けないでください。


ひより先輩が女子生徒を見る。


「あなたは、どうしてこれをここへ持ってきたの?」


女子生徒は、少しだけ唇を噛んだ。


「最初は、図書委員に渡そうと思いました。でも……」


「でも?」


「一枚目の字を見た時、本当に助けてほしい人の字に見えたんです」


彼女は、二枚の紙を見つめた。


「でも、二枚目を見たら、怖くなって」


「怖く?」


「助けてほしい人と、助けられたくない人が、同じ人だったらどうしようって」


その言葉に、ぼくは息を止めた。


同じ人が書いた、真逆の二枚。


助けてほしい。

でも、助けられたくない。


それは、矛盾しているようで、矛盾していないのかもしれない。


誰かに気づいてほしい。

でも、知られたくない。

助けてほしい。

でも、助けられたら何かが壊れる。


相談室に来る人の多くは、たぶんその間で揺れている。


ひより先輩は、静かに言った。


「持ってきてくれてありがとう」


女子生徒の目が揺れた。


「変なこと、しましたか」


「ううん」


先輩は首を横に振った。


「ちゃんと、ここへ届けてくれた」


その時、廊下から誰かが走る音が聞こえた。


近づいてくる。

そして、旧進路指導室の前で止まる。


ドアが勢いよく開いた。


立っていたのは、図書委員の腕章をつけた男子生徒だった。


息を切らしている。

顔は真っ青だった。


「その本」


男子生徒は、机の上の『銀河鉄道の夜』を見て言った。


「その本、どこで見つけましたか」


女子生徒が驚いて本を抱え直す。


「図書室の返却棚です」


男子生徒は、さらに顔色を悪くした。


「それ、貸出禁止の本です」


「え?」


「昨日の放課後から、探していた本なんです」


ひより先輩が立ち上がる。


「どういうこと?」


男子生徒は、震える声で言った。


「その本を最後に借りた生徒が、今日、学校に来ていません」


部屋の中が、一瞬で静かになった。


助けてください。

助けないでください。


二枚の紙。


貸出禁止になっていた本。

返却棚に戻された本。

そして、最後に借りた生徒は今日、学校に来ていない。


ぼくは、相談番号一の記録用紙を見た。


放課後相談室は、正式に再開したばかりだった。


そして最初の正式相談は、もうただの落とし物では済まない気配を帯び始めていた。


第20話まで読んでくださり、ありがとうございます。

今回は、放課後相談室の正式再開を描きました。

ひより、湊に加えて、三枝・黒崎・青柳もそれぞれの役割で関わる体制になり、先生の確認を受けながら試験運用が始まります。


そして、正式再開後の最初の相談として、図書室の本に挟まっていた二枚の紙が持ち込まれました。


助けてください。

助けないでください。


次回は、この二枚の紙と、学校に来ていない最後の貸出者をめぐる新しい謎へ入っていきます。


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