表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
16/48

第16話 退部届のチェック欄

第二音楽準備室のドアの下から差し込まれた、退部届のコピー。

そこには、早川琴音の名前と保護者印、そして手書きの一文が添えられていた。


歌いたいなら、どうして声が出ないの?


退部届は本当に偽物なのか。

それとも、別の何かが隠されているのか。


歌いたいなら、どうして声が出ないの?


退部届のコピーに添えられたその一文を見た瞬間、早川琴音さんの顔から血の気が引いた。


紙一枚で、人の顔色はここまで変わるのかと思った。


彼女は楽譜を胸に抱えたまま、何も言えなくなっている。

目は開いているのに、どこも見ていない。

喉に手を当て、そこにあるはずの声を必死に探しているようだった。


篠原美月さんも、紙を見つめたまま固まっている。


第二音楽準備室の外では、顧問の先生の足音が近づいていた。

部活終わりの廊下には、まだ何人かの部員がいる。

ここで騒げば、すぐに人が集まる。


一ノ瀬ひより先輩は、すぐにコピーを裏返した。


「今は、これ以上見なくていい」


その声は静かだった。

でも、強かった。


早川さんは、はっとしたように先輩を見た。


「でも……」


「大丈夫。見なかったことにはしない。でも、今ここで何度も読まなくていい」


ひより先輩は、紙を机の上に伏せた。


その動きは、ただ証拠を隠すためではなく、早川さんの目から一度その言葉を離すためのものだった。


ぼくは、ドアの方を見た。


顧問の先生が立っていた。


四十代くらいの男性教諭で、眼鏡をかけている。

少し疲れた顔をしていた。

文化祭前の部活顧問というのは、たぶんどこもこんな顔になるのだろう。


「早川さん、篠原さん。ここにいたんですね」


先生はそう言ってから、ぼくたちに気づいた。


「生徒会の……一ノ瀬さんと高槻くんでしたね」


「はい」


ひより先輩が頭を下げた。


「突然すみません。放課後相談室に、合唱部に関する相談が届きました。個人名が関わる内容なので、先生にも確認していただきたくて」


顧問の先生の表情が、少し硬くなった。


「相談?」


ひより先輩は、すぐに封筒の中身を見せなかった。

まず、言葉を選んだ。


「本人は退部届を出していないのに、退部したことになっている、という内容です」


その瞬間、先生の視線が早川さんへ動いた。


「早川さん」


早川さんは、びくっと肩を震わせた。


「私は……出してません」


声は細かった。


でも、はっきりそう言った。


「退部届なんて、出してません」


先生は困惑した顔をした。


「ですが、届は確かに出ています。保護者印もありました」


「お母さんは知りません」


「確認したんですか」


「まだ……言えてません。でも、お母さんは、私が辞めるなんて知りません」


先生は眉を寄せた。


その表情に、ぼくは少し引っかかった。


先生は怒っているわけではない。

早川さんを疑っているというより、自分の中の手順と目の前の言葉が合わなくて混乱している顔だった。


「先生」


ぼくは言った。


「退部届は、いつ、どのように受け取られましたか」


先生は、ぼくを見る。


「高槻くん?」


「確認のためです。今の段階で、誰かを疑うためではありません」


先生は少し迷ったあと、答えた。


「三日前です。音楽準備室の提出箱に入っていました」


「提出箱?」


「部員が欠席届や保護者連絡の用紙を入れる箱です。私が毎日確認しています」


「早川さん本人から直接受け取ったわけではないんですね」


「そうです」


先生の声が少し弱くなった。


「文化祭前で慌ただしく、本人確認を後回しにしてしまいました。それは私の確認不足です」


篠原さんが小さく息を飲んだ。


早川さんは、まだ喉に手を当てている。


ひより先輩は、伏せていたコピーを先生の方へ向けた。


「先ほど、これがドアの下から差し込まれました」


先生はコピーを見た瞬間、顔色を変えた。


「これは……」


「退部届のコピーですか」


ぼくが聞く。


先生は紙を手に取った。


そして、眉間に深くしわを寄せた。


「形式は、私が保管している届と同じです。ただ……」


「ただ?」


「これは、正確には退部届ではありません」


その言葉に、早川さんが顔を上げた。


「え?」


「合唱部では、文化祭前だけ特別な用紙を使っています」


先生は紙の上部を指さした。


そこには、こう書かれていた。


合唱部 退部・出演辞退届


ぼくは、その文字を見た。


退部・出演辞退届。


二つの意味が、一枚の紙に入っている。


「この用紙は、二つの用途があります」


先生が説明する。


「一つは正式な退部。もう一つは、文化祭ステージだけ出演を辞退する場合です。体調や家庭の事情で、部活は続けるけれど文化祭だけ出られない生徒がいるので」


「チェック欄がありますね」


ぼくは紙の中ほどを指さした。


そこには、二つの四角い欄があった。


□ 合唱部を退部します

□ 文化祭ステージへの出演を辞退します


コピーでは、上の欄にチェックが入っている。


合唱部を退部します。


「先生が受け取った原本も、上にチェックが?」


「そうです」


先生は答えた。


「だから、早川さんは退部すると判断しました」


ひより先輩が、早川さんを見る。


「早川さん。この用紙に見覚えはある?」


早川さんは、紙を見つめた。


最初は首を横に振りかけた。

でも、途中で止まった。


「……あります」


篠原さんが驚いたように顔を上げる。


「琴音?」


早川さんは、唇を震わせた。


「でも、退部届じゃありません。私が見たのは、下の欄でした」


「下の欄?」


「文化祭ステージへの出演を辞退します、の方です」


部屋の空気が変わった。


早川さんは、ゆっくり記憶をたどるように話し始めた。


「二週間前、ソロの声が出なくなった時、片桐先輩に言われました。もし文化祭に出るのがつらいなら、出演だけ辞退する方法もあるって」


片桐玲奈。


合唱部部長。

音楽室で指示を出していた三年生。


「その時、用紙を見せられました。私は、まだ決められないって言いました。でも……」


「でも?」


ひより先輩が促す。


早川さんは、楽譜を強く抱えた。


「部長に、名前だけ書いておきなさいって言われました」


篠原さんが息を飲む。


先生も目を見開いた。


「名前だけ?」


「はい。出すかどうかはあとで決めればいい。文化祭前は手続きが混むから、用紙だけ準備しておきなさいって」


「印鑑は?」


ぼくが聞くと、早川さんは首を横に振った。


「押してません。保護者印もありませんでした。名前を書いただけです」


ぼくはコピーを見た。


早川琴音の名前。

保護者印。

そして、上の欄についたチェック。


もし早川さんの話が本当なら、誰かがあとからチェックを入れ、保護者印を用意し、提出箱に入れたことになる。


でも、これは完全な偽造とは少し違う。


名前だけは、本人の筆跡。


だから先生は、疑わなかった。


「先生」


ぼくは聞いた。


「原本は今、どこにありますか」


「職員室の保管ファイルにあります」


「確認できますか」


先生はすぐにうなずいた。


「もちろんです」


その時、準備室のドアがノックされた。


返事を待たずに、ドアが開く。


そこに立っていたのは、片桐玲奈先輩だった。


合唱部部長。

背筋が伸びていて、表情はきりっとしている。

廊下の明かりを背にして立つ姿には、部をまとめる人の強さがあった。


でも、その強さは、今は少し圧のようにも見えた。


「先生。片づけが終わりました」


片桐先輩はそう言ってから、部屋の中の様子に気づいた。


早川琴音さん。

篠原美月さん。

顧問の先生。

ひより先輩。

ぼく。

机の上の退部届コピー。


彼女の目が、ほんの一瞬だけ細くなった。


「何かありましたか」


声は落ち着いていた。


落ち着きすぎていた。


先生が口を開こうとする前に、早川さんが言った。


「片桐先輩」


その声は小さかった。


でも、逃げてはいなかった。


「私、退部するなんて言ってません」


片桐先輩は、早川さんを見た。


その顔には、驚きがなかった。


「そう」


短い返事だった。


「そう、って……」


篠原さんが思わず声を上げる。


「片桐先輩、何か知ってるんですか」


片桐先輩は、篠原さんへ視線を移した。


「美月は黙っていて」


その一言で、篠原さんの肩がびくっと震えた。


ぼくは、その反応を見逃せなかった。


部長の言葉が、部員にどれだけ強く届くのか。

この部の中の空気が、少し見えた気がした。


ひより先輩が、片桐先輩の前に一歩出る。


「片桐さん。早川さんは、名前だけ書いた用紙をあなたに見せられたと言っています」


「はい」


片桐先輩は、あっさり認めた。


「用紙を渡したのは私です」


「退部届として?」


「出演辞退の選択肢もあると説明しました」


「名前だけ書かせた?」


「書かせたという言い方は違います。手続きが必要になる可能性があるから、準備しておくように言いました」


「その用紙を提出箱に入れたのは?」


部屋の空気が、ぴんと張った。


先生も、早川さんも、篠原さんも、片桐先輩を見る。


片桐先輩は、少しだけ沈黙した。


その沈黙は長くなかった。


けれど、その場にいる全員が、答えを待つには十分な長さだった。


「私です」


早川さんの顔が、痛みに歪んだ。


「どうして……」


「あなたのためです」


片桐先輩は、そう言った。


迷いのない声だった。


「私のため?」


早川さんの声が震える。


「そう。あなたはもう限界だった」


片桐先輩は、まっすぐ早川さんを見た。


「ソロになると声が出ない。練習のたびに顔色が悪くなる。みんなの前で失敗することを怖がって、音楽室に入る前から手が震えていた。あのまま文化祭に出たら、あなたはもっと傷つくと思った」


「だから、退部にしたんですか」


ひより先輩の声が低くなる。


「出演辞退ではなく、退部に」


片桐先輩は、少しだけ目を伏せた。


「退部にした方が、本人も楽だと思いました」


その一言で、早川さんの目から涙が落ちた。


「勝手に決めないでください」


声は小さかった。


でも、部屋の中にはっきり響いた。


「私が楽かどうか、勝手に決めないでください」


片桐先輩の表情が、初めて揺れた。


「琴音」


「私は、声が出なくて苦しかったです。ソロが怖かったです。みんなに迷惑をかけるかもしれないって、毎日考えてました」


早川さんの声は震えている。


でも、止まらなかった。


「でも、歌いたかった」


楽譜を抱える手が、白くなるほど強く握られている。


「声が出ないから歌いたくないんじゃないです。歌いたいのに出ないから、苦しかったんです」


その言葉に、篠原さんが顔を伏せた。


先生も、目を閉じた。


片桐先輩は、何かを言おうとして、言えなかった。


早川さんは続けた。


「退部するかどうかも、文化祭に出るかどうかも、ソロをやめるかどうかも、自分で決めたかったです」


それは、第12話で白石さんが言った言葉と同じだった。


私が決めます。


告白するかどうか。

好きかどうか。

傷ついたかどうか。


そして今度は、歌うかどうか。


前の事件は終わったと思っていた。

でも、同じ問題は形を変えてここにある。


誰かが、誰かのためだと言って、本人の答えを先に決めてしまう。


ひより先輩は、静かに片桐先輩を見た。


「片桐さん。保護者印はどうしましたか」


片桐先輩は黙った。


「名前だけの用紙を、退部届として出すには、保護者印が必要だったはずです」


先生の顔も硬くなる。


「片桐さん」


顧問の先生が言った。


「保護者印について説明してください」


片桐先輩は、少しだけ唇を噛んだ。


「部室の提出書類ファイルに、早川さんの入部届のコピーがありました」


ぼくは息を呑んだ。


「そこから印影を?」


片桐先輩は、小さくうなずいた。


「コピーして、貼りました」


篠原さんが口元を押さえた。


早川さんは、何も言えなかった。


先生の顔に、はっきりと怒りが浮かぶ。


「それは、してはいけないことです」


「わかっています」


片桐先輩の声は、初めて少し崩れた。


「でも、時間がなかったんです。文化祭まであと少しで、ソロが決まらないと全体が崩れる。琴音は声が出ない。美月は歌える。部員たちは不安になっている。先生も、毎日忙しそうで……」


「だから、勝手に退部届を作った?」


ひより先輩が聞いた。


片桐先輩は、すぐに答えなかった。


その沈黙の中に、彼女の中の言い訳と後悔が混ざっている気がした。


「私は、部長です」


片桐先輩は言った。


「文化祭のステージを成功させる責任があります」


「部長なら、本人の意思を消していいんですか」


ひより先輩の声は静かだった。


でも、厳しかった。


片桐先輩の目が揺れる。


「消したつもりは……」


「結果として、消しています」


ひより先輩は言った。


「早川さんは退部していない。まだ歌いたいと思っている。でも、紙の上では退部したことになった。ステージ曲から名前も消えた。周りも、それを受け入れ始めていた」


片桐先輩は何も言えない。


「片桐さんがやったことは、早川さんの声が出ないことを理由に、早川さんの声そのものを奪ったことです」


その言葉で、部屋の空気が止まった。


早川さんの声が出ない。

だから、代わりに誰かが決めた。

でもそれは、彼女の意思まで消すことだった。


片桐先輩の目に、初めて涙が浮かんだ。


「じゃあ、どうすればよかったんですか」


声が震えていた。


「部長として、どうすればよかったんですか。ステージは待ってくれません。文化祭の日程は変えられません。部員たちは不安になるし、先生は忙しいし、琴音は大丈夫って言うだけで声が出ない」


片桐先輩の言葉が、少しずつ崩れていく。


「私だって、怖かったんです」


その一言に、早川さんが顔を上げた。


「文化祭で失敗したら、合唱部全体が笑われる。琴音がステージで声を出せなかったら、きっと誰かが言う。どうして出したんだ、部長は何をしてたんだって」


片桐先輩の目から涙が落ちた。


「だから、先に決めました。琴音が傷つく前に、私が悪者になればいいと思った」


「違います」


早川さんが言った。


片桐先輩が彼女を見る。


「それ、私のためじゃありません」


早川さんの声はまだ細い。

でも、まっすぐだった。


「片桐先輩が怖かっただけです」


その言葉は、鋭かった。


片桐先輩の顔が、くしゃりと歪んだ。


早川さんは、泣きながら続けた。


「私が失敗するのが怖かったんじゃなくて、私が失敗した時に、部長として責められるのが怖かったんじゃないですか」


誰も何も言えなかった。


それは、たぶん本当だった。


もちろん、片桐先輩が早川さんをまったく心配していなかったわけではない。

部を守りたい気持ちも、本物だったと思う。

でも、その中には自分が責められたくない気持ちもあった。


人の動機は、一つではない。


優しさ。

責任感。

恐怖。

焦り。

プライド。


それらが混ざって、間違った行動になる。


「……そうかもしれない」


片桐先輩は、ようやく言った。


声は小さかった。


「私、怖かったんだと思う」


早川さんは、涙を拭った。


「私は、怖くても歌いたかったです」


片桐先輩は、もう何も言えなかった。


その時、先生が深く息を吐いた。


「片桐さん。この件は、私から学校へ報告します。保護者印の無断使用、本人確認なしの提出、部活動書類の管理不備。どれも重大です」


片桐先輩は、うなずいた。


「はい」


「そして、私自身の確認不足も報告します。早川さん、申し訳ありませんでした。本人に直接確認しなかった私の責任です」


先生は、早川さんに頭を下げた。


早川さんは、驚いたように目を見開いた。


先生が生徒に頭を下げる光景は、簡単に見られるものではない。

でも、それが必要な場面だった。


「早川さん」


先生は顔を上げて言った。


「退部届は無効にします。正式な処理は、私が責任を持って取り消します」


早川さんの目に、また涙が浮かんだ。


「はい」


「ただし、文化祭ステージについては、もう一度あなたの意思を確認したい。出るか、出ないか。ソロを歌うか、別の形にするか。今ここで決めなくていい」


ひより先輩が、少しだけほっとした顔をした。


今ここで決めなくていい。


放課後相談室の言葉が、少しずつ外へ出ていく。


早川さんは、小さくうなずいた。


「考えたいです」


「わかりました」


先生は言った。


「明日、改めて話しましょう。必要なら保護者にも来てもらいます」


「はい」


そこで話は終わるはずだった。


けれど、ぼくにはまだ引っかかっていることがあった。


「片桐先輩」


ぼくは言った。


「最後に一つ確認させてください」


片桐先輩がこちらを見る。


「退部届を作ったのは、片桐先輩ですね」


「はい」


「黄色い付箋を書いたのも?」


声が出ない子に、ソロは無理。


片桐先輩は首を横に振った。


「それは違います」


「では、さっきドアの下からコピーを差し込んだのは?」


「それも違います」


部屋の空気が、また変わった。


篠原さんが顔を上げる。


先生も眉を寄せた。


「片桐さん。嘘は」


「嘘じゃありません」


片桐先輩の声は、はっきりしていた。


「退部届を作ったのは私です。でも、コピーを差し込んだのは私じゃありません。あの一文も、私は書いていません」


ぼくは、机の上のコピーを見る。


歌いたいなら、どうして声が出ないの?


退部届を作った人物と、それを利用して早川さんをさらに追い詰めた人物。


それが別にいる。


前の事件と、構造が似てきた。


誰かの間違いを、別の誰かが利用する。


篠原さんが、小さくつぶやいた。


「じゃあ、誰が……」


その時、廊下の向こうで小さな笑い声が聞こえた。


部員たちの声だろうか。

でも、妙に近かった。


ぼくはドアを開けた。


廊下には誰もいない。


ただ、音楽室の扉が少しだけ開いていた。


その隙間から、ピアノの上が見える。


さっきまで楽譜が置かれていた場所。


そこに、新しい黄色い付箋が貼られていた。


ぼくたちは音楽室へ向かった。


付箋には、こう書かれていた。


代わりに歌える人がいるなら、それでいいでしょう?


篠原美月さんの顔が、真っ青になった。


その付箋は、早川さんではなく、篠原さんを刺していた。


早川さんを退けてソロを得た人。

本当は歌いたかった人。

黙っていた自分を責めている人。


誰かが、その弱いところを知っている。


ぼくは付箋を見つめた。


退部届を作ったのは片桐玲奈。

でも、この付箋を書いている人物は別にいる。


合唱部の中には、まだもう一つ、声になっていない感情がある。



第16話まで読んでくださり、ありがとうございます。

今回は、退部届を作ったのが合唱部部長・片桐玲奈だったことが明らかになりました。

ただし、彼女の動機は単純な悪意ではなく、部長としての責任感、文化祭への焦り、自分が責められることへの恐怖が混ざったものでした。


早川琴音の退部届は無効になりますが、黄色い付箋を書いた人物、退部届のコピーを差し込んだ人物は片桐ではないようです。

次回は、篠原美月を刺す新たな付箋から、合唱部の中に残るもう一つの感情を追っていきます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ