表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影の暗殺者は復讐に奔る  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/18

第8話 後編

 ミレイスが両手を前に突き出した。

 緩く曲げた十本の指に光の魔術を集中し、輝く鉤爪を形成していく。

 それを縦横無尽に振るってきた。


(なるほど。珍しい戦法だな)


 光の鉤爪を弾きつつ、私はミレイスの攻撃に感心する。

 奇抜さとは裏腹に隙が無い。

 指の絶妙な動きでこちらの防御をずらしてくるのが面倒だ。

 威力自体も光の魔術なので申し分なかった。

 直撃すれば人体を容易く切り裂くだろう。


「伝説の暗殺者カイド・モータル……あなたとはずっと殺り合ってみたかったのですよ」


 ミレイスは興奮と歓喜の混ざった表情で言う。

 指の動きが加速し、テーブルや壁、調度品まで無差別に切断し始めた。

 私は影の刃で受け流し、或いは回避することで対処する。


「実はね、私は命令や立場なんてどうでもいいのですよ。強者との戦って血みどろの勝利を掴み取る。それだけが生き甲斐ですので。己の欲望に従ううちに騎士団長になってしまいましたが、それすら興味がないのです」


「快楽殺人者か」


「ええ、どうぞご自由にお呼びください。あなたとの殺し合いに比べれば、すべてが些事なのですよ」


 ミレイスの興奮が最高潮に達した。

 十本の刺突を防ごうとした瞬間、一部の鉤爪が伸びる。

 伸びた鉤爪は影の刃を潜り抜けると、私の胸を抉るように貫いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ