スベルニアの老魔道士、学ぶ目《ソラ》
《ソラ》
次の日から、昼間は雑貨店の手伝い、夜はブライトの元で修行と、なかなか忙しい日々が始まった。
雑貨店は大通りから少し離れたところにあったが、住宅街のなかにあるためか、かなり忙しい。客は、大通りまで出向けない老人が多かった。
店長も年配だ。腰が曲がったおばあちゃんで、俺は仕入れた品を店の裏に運んだり、高いところの棚に品物を並べたりと、主に動き回るのが仕事だ。動き回らないときは、店長とともに接客をした。
金勘定は初めてで最初は戸惑ったが、慣れると客と軽く話す余裕が出てきた。客のなかにはお菓子をくれる人もいて、店長も一緒になってお茶の時間をとることもあった。
話すうちに分かったことだが、店長は精霊戦争中に孫を亡くしているらしい。亡くなったときは、俺くらいの年頃だったらしい。とは言え、俺とは顔立ちも髪や目の色も、性格も全く違うらしい。しかし、時折り俺を見る店長の目が優しく、そしてどこか悲しげなのに気づいたのは、働いて何日目かだった。
ブライトの修行は、なぜかいつも夜九時からの始まりだった。
俺たちは仕事を終えると、マキが働くバーに行き食事をとった。宿の定食屋のほうが少し安いが、マキの歌声や楽器の音色に自然と惹かれてしまうのだ。バーの店長にマキの同行者だと言うことを告げると、彼女のおかげで売り上げが伸びたと上機嫌だった。
マキは様々な楽器を演奏できる。エルターニャ笛はもちろん、ヴェーゼンで披露した弦楽器(後で聞いたが、ギターラというらしい)や、ピアノという鍵盤楽器も弾きこなした。ギターラやピアノは弾き語りで歌声も披露し、明るい祭の曲から失恋を癒す曲まで、あらゆる要望に応えた。
俺たちはマキの演奏を聞きながら、カイの仕事の話になった。内容が内容だけに、心配だったのだ。
「今日、僕が配置された銀行には何も無かったけれど、割と大きな銀行に強盗が入ったらしいんだ。しかも、魔道士も連れて大人数で。被害額もそれなりだったらしい。」
カイは何事もないように話すが、ウインナーを口に運び、パリッと軽快な音を立ててする話とは思えない。
「しかし、なぜそんな物騒な事件が立て続けに起きるんじゃろうのう?」
カスガは疑問を口にするが、この場で答えが出る話題だとは思えない。
ふと、マキの演奏が中断する時間が長かったので、そちらを見る。すると、四人の若い男に声をかけられている様子だった。
カイが立ち上がり、声をかける。
「彼女に何か用ですか?」
若者たちが、剣を腰に装備したカイを相手に慌てる。
「いや、ね、演奏があまりに良かったから、俺たちの活動に興味が無いかと思ってね。」
「活動?」
カイが金色の瞳を、鋭く光らせる。
「ああ、我らが【開かれし党】のね。」
「開かれし党?」
カイとマキが問い返す。若者たちは続ける。
「この国はエルコトルとの独立を巡って、ゴタゴタしているのは知っているかい?正直、国王に政治は任せられない。そこで、俺たち学生が立ちあがろうってわけさ。」
若者たちは自信満々で語るが、マキは猜疑心を持って聞く。
「何かしら?私の演奏を広告にしようとでも?」
マキの鋭い紫の瞳に、若者は怯んだ。
「僕たちは旅の途中で、この国には路銀稼ぎのために立ち寄っているだけなんだ。他をあたったほうがいいよ。」
カイが少しの敵意を込めて言うと、若者たちはせせこましく、早々に会計を済ませて退店した。
バーの店長は、そんな学生の相手に慣れたように言う。
「この国は学術都市だろう?優秀がゆえに、下手に知識を持った若者が血の気を持っていてね。国を変えようとすらしているんだ。」
「ふむ、まあ若者らしく健全とも言えるがの。」
カスガがそう言うと、店長はため息をついた。
「健全で済めばいいんだけどね。役場とか城とか、警備の詰め所だとかに大勢で押しかけて、理想を語るヤツまでいるもんでね。そのうち何か起きないといいけど。」
そう話しているうちに、酒の注文と曲の要望が入り、元のバーの雰囲気に戻った。ユフィが懐中時計を見て、そろそろだと言うので、俺たちはブライトの元へ向かった。
ブライトの部屋には数え切れないほどの本があった。ユフィは見たことのない珍しい本に、あれもこれもと大興奮だった。俺はいざ修行となるが、何をして良いか分からない。部屋を珍しげに眺めるばかりだった。
「ユフィ、ソラ、お前たちに目標はあるのか?」
ブライトに聞かれて、俺はピタリと動きを止める。目標なんて、考えたことが無い。強いて言うなら、その日を生きるのが目標だ。
「私の目標は、アリアレジスで研究者となり、生活に魔道を役立てることです。」
ユフィは何の淀みも無く宣言した。きっと、以前から決めていたことなのだろう。
「アリアレジスである必要は?」
ブライトがギョロリとした目で問う。
「ジオリダムは学べることが多いですが、アリアレジスのような多くの移民や文化が集まる環境で、より身近で魔道を役立てたいのです。」
ユフィがなんの揺らぎもなく言う。すると、ブライトは本棚をじっくりと探し、やがて一冊の本を手に取り、ユフィに渡した。
「これは…。」
「持っていけ。魔道書ではない、アリアレジスの歴史の記録だ。ユフィ、お前の精霊は、神話や童話が好きなようだな。この辺りは、役に立つだろう。」
ユフィは本を受け取り、顔を明るくして礼を言った。
「それで、ソラは。」
ブライトが追求してくるが、俺は何も言えずに頭を掻く。ブライトは軽く頷きながら言う。
「うん、お前の若さで目標がないのは、何も不自然なことでは無い。ただし、ユフィのように大きな目標までと言えずとも、小さな目標は持つがいい。」
「目標に、小さいも大きいもあるのかい?」
俺が問うと、ブライトはまた小さく頷いた。
「あるさ。ソラ、お前は二十歳、それに三十、四十、五十歳と、どんな大人になっていたい?」
俺は、その質問に尻込みする。そんな先のことなんて考えたことがないし、考える力もない。俺が知る大人は大体が浮浪者か、ずる賢いヤツだ。近い年齢で手本になるのは、旅をともにする四人くらいしかいない。
考えたまま何も言わない俺に、ブライトは続ける。
「ソラ、月日は光の速さで過ぎる。十代なんて私からすると一瞬だ。しかし、乾いた柔らかい布がたちまちに水を吸うように、あらゆることを習得できるのも十代や二十代だ。闇雲に手を出すには惜しいぞ。」
ブライトの言うことには、感覚としてだが重みがあった。きっと、教師として多くの若者にかけてきた言葉なのだろう。
しかし、この言葉を受けた俺にはいくつかの疑問、もしくは反発があった。そんな急かすようなことを言うなら、もっと一から教えてくれればいいのに。
俺には無知の自覚がある。旅について行きたい、マキを守ると誓ったことの焦りもある。分からないことが多いと、何が分からないのかも分からない。ユフィにしたように、一冊の本を与えるくらいしてくれてもいいのに。
ブライトはそれ以上の助言はせずに、悩む俺と、調べ物をするユフィを片目に、花の世話をするばかりだ。そこで、俺は一つの疑問を口にした。
「なぁ、ブライト先生。なんで部屋中、その赤い花ばかりなんだい?」
俺の問いを聞き、花弁を観察していたブライトが本棚の前に立ち、ある段をスーッと指差した。
「この辺りを調べると良い。」
この辺りと言われたそこは、十冊はありそうな、それもどれも分厚い植物図鑑ばかりだ。
「えーっ、このなかから花を探すのかい?」
俺がボヤくと、ブライトは軽く笑って言う。
「まあ、名前くらいは教えよう。この花はキンコウチョウという。」
キンコウチョウ。名前さえ分かればすぐに見つかるだろう。俺はこの辺り、と言われた本のなかから、一番分厚い本を取りテーブルに置いた。分厚い本は重く、テーブルに置くとドンと音がした。
さあ、ようやく修行の始まりだ。この花が何に繋がるか分からないが。俺は分厚い図鑑を次々とめくり、あの鮮やかな赤い花を探した。しかし、図鑑は白黒印刷なので見分けが付かず、時間がかかった。そこで俺は字に注目する。キンコウチョウ。その名を求めて分厚いページをめくった。
しばらくの時間が経ち、ブライトは今日はここまで、と言った。俺はキンコウチョウを見つけられなかった。ユフィは与えられた本で新たな知識を得たようで、満足げな顔をしている。悔しそうにしている俺に、ブライトが帰り際に言う。
「ソラ、お前はまだ探究の入り口に立ったばかりだ。焦ることはない。また続ければいい。」
そうは言われても、俺は焦っているのだ。旅の足でまといはもう嫌なのだ。手応えのあるユフィと、不満げな俺とで宿へ帰った。
次の日も仕事をして、マキが働くバーで夕食をとった。今日も一件の銀行強盗があったらしく、その怪我人がカスガの働く病院に運ばれて来たらしい。俺たちは、その様子を聞くことにした。
「数人運ばれてきたんじゃがのう、想像と違ったのう。」
「想像?」
俺が問うと、カスガは説明をする。
「何件も被害があると聞いて、どんな強者の犯行じゃと構えておったんだが、受傷部を見る限りどうも素人のやり口に思えるんじゃ。」
ユフィがたとえば?と問うと、カスガは説明をする。
「たとえば、剣やナイフによる傷口が多かったんじゃが、変に手首や腕を使っているせいで、太刀筋がブレてしまっているんじゃ。そのせいで、切り口が汚かったり、切りきれてなかったりと、そんな傷が多かったように思う。」
「確かに、剣は腕の力だけでなく体全体、下半身の力も使って重心をのせて斬るからね。」
カイが付け加えて説明する。実際に、カイが俺に稽古をつけるときも、そう教えてくれた。
パリン。話をしていると、ガラスの割れる音がした。マキは演奏を止めなかったが、店員が音のしたほうへ駆け寄る。俺たちも、それを目で追った。
「分かったよ、こうまで言っても、お前は国王派なんだな。」
「そんな極端な結論を出しているわけではないよ。ただ、政治が民衆のものになっても、国王は統治者として必要だと…。」
「いやっ、国王は必要ない。国王がいる限り、姫神教の影響が…。」
「やめろよ、お前たち。あまりその話題を出すと、取り締まられるぞ。」
数人の若者が大声で討論している。昨日、マキに声をかけて来たのとは別の若者たちだ。酒が入っているのか、椅子から立ち上がり、手でも出そうな勢いだ。若い店員が水の入ったグラスを置いて声をかけると、少し落ち着いたのか、座って話を続けた。
「また姫神教か。」
俺は思わず呟いてしまった。
「よすんだ、ソラ。」
カイが鋭く止める。しかし、俺は続ける。
「みんなはセーラの言葉に何も感じないのかい?俺ぁ、どうにも疑り深くなってるぜ。」
そう、セオドアとの一件でセーラが言った、形代の差別は姫神教によるものだという言葉が、俺の頭から離れない。
「それによ、今世話になってる先生が、姫神教に口止めの魔法をかけられているんだ。どんだけ力を持っているかは知らないが、うさんくささでいっぱいなんだ。」
俺の言葉に、三人は肯定も否定もしなかった。少しして、カイが口を開く。
「ソラがそう感じるのは無理もない。でもね、姫神教は精霊戦争以降、世界的に力を持った団体だからね。国際法を定めていたり、この国とエルコトルとの仲裁に入ったり…。あまり公に批判をするのは危険だ。よした方がいい。」
旅をしていて感じたのは、姫神教が強く信仰されているグランディエにいたカイだが、彼自身の信仰心はそう強く無いということだ。ただ、その影響力は冷静に理解しているのだろう。
そんな話をしていると、今日もブライトとの修行の時間となった。
俺は今日もキンコウチョウを調べることにした。宛てもなくページをめくる俺に、ブライトは索引、と指示をしてきた。そして、指示通り図鑑の最後の方を開くと、調べたい植物の載ったページが一目で分かるページが現れた。
「なんだい、ブライト先生。もっと早く教えてくれよ。」
「ふん、いろいろな植物の絵を見て癒されたじゃろう。」
俺はどうも、この先生も疑わしい。ユフィがなぜ素直に教えに従っているのかが分からない。そもそも、俺に教える時間よりも、ユフィの質問に答える時間のほうが多いのも不満だ。俺のほうが素人なのに。
索引を参考に、ようやくキンコウチョウのページにたどり着いた。白黒印刷だが、華やかな見た目はまさに俺が探していた花だ。
【キンコウチョウ】
開花時期:夏
花言葉:愛国心、勝利、困難に打ち勝つ
赤いキンコウチョウは、ヴァルクシェンナの国花とされている。
「え、夏?」
俺は驚いて、ブライトを見上げた。ブライトは軽く笑って頷く。俺は疑問を口にする。
「今はまだ、春の始めだぜ?」
「これは、私の魔道の一つだ。」
自分の調べ物をしていたユフィが手を止めて、俺たちの会話に注目するのが見えた。ブライトは続ける。
「私はかつて、ヴァルクシェンナで一年中、このキンコウチョウを咲かせていたよ。魔道を教える傍らだがな。」
「なぜだい?」
「それは、キンコウチョウが戦士のために咲く花だからだ。見てみろ、この鮮やかな赤を。戦場に立ち、赤い血を浴びる戦士に見えないか?」
ブライトが花を指差す。そう言われて花に耳を傾けると、花に宿る精霊の声がさらに湧き立つ。
〈ヴァルクシェンナに栄光を〉
〈ヴァルクシェンナの戦士よ、振り返るな〉
〈戦士たちよ、命を懸けて勝利を掴め〉
俺はその声を聞き、なんだか悲しくなってきた。こんなにも鮮やかで美しい花なのに、滅びた国の勝利を願う花。ヴァルクシェンナは確かに勝利をしたが、国も戦士も、もういないと言うのに。
「なんで、ブライト先生はこの花をまだ咲かせているんだい?」
俺が問うと、ブライトは顔を俯かせる。
「まだ、終わってないんですね?」
ユフィが問いかける。問いかけではあるが、その声にはどこか確信めいた気配があった。
「ブライト先生のなかで、精霊戦争はまだ終わっていないんですね?」
ブライトが静かに頷く。そして、言う。
「このキンコウチョウは、戦士を讃える花だ。そして、戦場で命を落とした戦士の墓や棺桶に手向ける花だ。」
「今でも花を咲かせているのも、ブライト先生の罪滅ぼしかい?」
俺が問うと、ブライトは頷いた。その後、少しの沈黙を置いて語り出した。
「私は戦時下のヴァルクシェンナで多くの生徒を教育していた。そして、多くの魔道士を育て、その者らは戦死していったよ。しかし、次々と新しい生徒が来る。また教え、戦場に送り、また戦死する…。その繰り返しに、私は耐えられず、病と偽って逃げた。」
俯いたブライトの顔は暗い。長い前髪でギョロギョロの目は見えない。
「そして十一年前、姫神教会が世界に向けて発表したよ。ヴァルクシェンナが勝利。しかし、ソクアヴェスタとともに滅びたと。世界は二つの国の終わりに関心など無かった。ただただ、精霊戦争が終わったことに安心と歓喜をし、希望教への差別が始まった。」
ブライトは小さく呟くように、淡々と話す。
「今も夢に、戦死した教え子が出てくる。なぜ逃げたのか、なぜ先生だけ。そんな声が聞こえてくる。」
ブライトは、少し顔を上げて俺たちを見た。その目はどこか、陰っている。
「私が逃げたときには戦士の人数が足りず、お前たちくらいの若者も戦場に出ていたよ。ヴァルクシェンナとソクアヴェスタのあったハモニア大陸は、まさに死地。神海に一番近い地であった。…私が行くのは煉獄だろうがね。」
神海、良い生き方をして死んだ者がたどり着く場所。
煉獄は、悪い生き方をして死んだ者がたどり着く場所。
戦争は、そこを逃がれて生きる者を最期まで苦しめるものなのか。怒鳴り散らかしていたブライトの体がすっかり小さく見える。ブライトは俺たちを教えること、そしてキンコウチョウを咲かせることを罪滅ぼしだと言っていたが、どこか、自分から過去に囚われ、煉獄へ歩み寄っている気がした。
「ブライト先生、やはり、あなたの教えを受けられて良かったです。」
ユフィが静かに話す。それは、今までに聞いたことのない優しい声色だった。
「魔道の知識を深めるには、ヴァルクシェンナとソクアヴェスタの歴史を知る必要があると思っていました。これで、今後の学びの糸口をまた掴めました。」
この時の俺は、まだユフィが言ったことの真意が分からなかった。ニ国の歴史から、ユフィは何を学ぼうとしているのか。俺がそんな疑問を浮かべていると、ユフィが少しためらう、と言うよりも、照れくさそうに話す。
「何より…、ブライト先生。今の自分は、先人たちの尊い犠牲のうえにあることを感じられました。それに、先生がそうした先人たちを教えていらしたこと、俺はそうした歴史をこれからも学んでいきます。」
ユフィがそう言うと、ブライトは深く頷き、顔を伏せたまま上げなかった。杖を支える手が、少し震えている。
すると、ユフィの腰に下げた本が光り出した。ユフィが本を開くと、騒がしいくらいの精霊の声が溢れた。
「ユフィ、お前の覚悟と学びの姿勢を、精霊たちが喜んでいるんだ。素晴らしい。」
ブライトが大きく頷く。俺には本から溢れた精霊たちが何を言っているかは分からなかったが、その声は明るく、ブライトの言う通り喜んでいるのはもちろん、ユフィを応援しているようにも感じた。
やはり、俺とユフィとでは居る段階が全然違う。それは魔道を学んだ期間の差と言ってしまえばそれまでだが、これまでに得た知識と経験、それによって広がる物の見方や考え方も、全く違う。ブライトの話に対して俺が悲しみを抱いたのと対照的に、ユフィは歴史を感じ、これからの学びへと繋げた。
俺たちは今日の修行を終え、宿へ帰った。
次の日も俺は雑貨店で働いた。小さな雑貨店だが今日も忙しく、俺は荷物を運んだり棚の整理をしたりと、バタバタ動き回った。しかし、頭の片隅にはなかなか成長できない自分への苛立ちすらあった。俺も、昨日のユフィのように精霊に認められたい。何か近道はないものかと考えていた。
昼過ぎ、俺は店長にお使いを頼まれた。どうやら少し離れた通りの家に、届け物があるらしい。俺はお安いご用さ、と引き受けて出発した。
荷物を届けた俺は、店へ戻ろうと走った。世話になっている年配の店長に親しみを覚えており、早く戻って手伝いたいと思ったからだ。
やがて、大通りに差し掛かったとき、悲鳴がした。




