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世界観説明3

『マジック・マキシマム』という組織がある。その名前の由来は、『マジック』が一番たくさんいる組織であるとも、一番強い『マジック』チームがある組織ともいわれている。

 そんな組織が何をしているかって?国の治安維持だ。魔法がある世界でも、犯罪者はいる。何が問題かというと、その犯罪者が魔法を使えるということが問題なんだ。それが上級魔術師だったりすると、かなり厄介で、それなりの『マジック』が捕まえに行かないと、返り討ちに遭ってしまう。

 町の小さな5、6人のチームが、その町の治安維持のためにやったことがその起源であると言われている。その話を聞いて、あちこちの町で同じように治安維持を目的にチームが名乗り上げていった。そのうち隣の町のチーム同士が協力し合って、2つの町の合同チームが出来上がり、さらには強いチームは自分たちの町以外の町の治安維持のために遠征に行くようになった。

 ここで国中のモンスター討伐依頼や犯罪者確保依頼を統括し、チームに依頼申請をする者が現れた。その者の手際の良さは人を唸らせ、そして称賛されるものだった。

 有名になったのは、その人ひとりではない。むしろその統括者は影のようなものだった。国中が羨望の眼差しで見るのは、次々と難しい依頼をこなしていく3つのチームだった。チームの名前?今は関係ないから省かせてもらうよ。「三大チーム」と呼ばれた彼らは、他のチームが目指す憧れの的になった。ある人たちからは彼らが英雄のように映ったかもしれない。

 それから統括者は、仲間を集め運営として、『マジック・マキシマム』を名乗り、活動範囲を全国へと拡げた。

 話を今に戻すと、自分たちは英雄になりたいという理由で『マジック・マキシマム』に入る人の方が今は多いだろう。本来は人助けのために始まったことの目的が、すり替わってしまっているのである。

 だからといって、人助けをしていることには変わりない。他人のためにも自分のためにもなるなら、それは両者が得をするいいことなのかもしれない。

 上級魔術師は難しい依頼をこなし、それより弱い人はランクが低い依頼が回ってくる。報酬は、運営と依頼実行者で8:2といったところであろうか。その代わりある一定のノルマをクリアしている者は、食べることには苦労しない。運営側が食事を提供してくれるのだ。武器防具については提供してくれるが、質がいい物ではないので、ある一定以上の実力のあるチームは自分で調達するのが常識となっている。

 チームにランク付けするのは、私は人を値踏みしているようで嫌いなんだが、普通の人は違うらしい。ランクは4つある。C、B、A、Sの4つだ。ちなみにソム君のチームはBだ。チームをはじめて5年になる。

 彼らもまだまだ伸びしろがあるからね。これからの成長が楽しみになるだろう?



ソムとデオンは、10日かけてロンドまでもうすぐのところまで来た。この直線を行けば、ロンドに到着だ。

右手には頑丈な高い壁が築かれており、ロンドの森を阻むようにできている。森のモンスターが森から出てこれないようになっているのだ。左手には雑草が生い茂っている。

「この匂い・・・、あいつら出迎えてくれてるぞ。」

「昨日の夜に、明日には絶対着くなんて言っておいて・・・、『出迎えてください』っていってるようなもんだろ。」

「みんなお前を待っているんだよ。いや、みんなっていってもコリンとアスマスだけだけどな。」

「他の二人は律儀に待つような奴じゃないんだよ。それくらいわかってるよ。そんなんで傷つくような心持ってないから。」

「何言ってんだよ。自分が捨てられてないことに内心ホッとしているくせに。」

「べ、別に捨てられても傷つかねえし!ひとりで依頼こなしてやるよ!」

「ほらほらそんなこといってないで、おーい!」

デオンが町の入口に向けて手を振った。

向こうも気づいたのだろうか、手を振り返している。

「ん?あれ、グリフォンか?」

鷲の顔に獅子の体をもつモンスターが小柄な青年─アスマス─にすり寄っている。アスマスはくすぐったそうにしながら、それでもこちらに手を振っている。

コリンとアスマスとグリフォンの姿が大きくなってくると、グリフォンがこちらに向かって走ってきた。

「ピャー!」

「ようグーちゃん、二週間ぶりだな。元気してたか?」

「ピャー」

グリフォンはデオンに歩きながらすり寄って甘えると、次にソムを見た。

「ピャ?」

「覚えてないか?ソムだ。」

グリフォンは記憶を手繰り寄せているのか、上をむいた。しかし、諦めたのかデオンにピャーと一言鳴いた。

「そうか、でも動物嫌いでもなければ、危険なやつでもないぞ。」

それを聞くと、バッとソムの方を向いて、すり寄ってきた。

「ピャアァアァアァー」

「その情報だけで甘えることができるとかどんな神経しているんだよ。こら、くすぐったい。」

そうこうしているうちにロンドの入口にたどり着いた。とはいっても森の近くは、時々モンスターが荒らしに来るので、家はなく、どこか公園のように草原が広がっているだけで境界という境界はない。

「ソムさん、いえ、リーダー、お帰りなさいませ。」

おとなしそうな二十歳ぐらいの女の子─コリン─が、丁寧に言う。

「僕もお帰りなさい。もう帰ってこないんじゃないかと思いましたよ。」

アスマスも眼鏡を指で持ち上げて言う。

「な、みんなお前のことを心配してたんだよ。」

デオンも嬉しそうに言った。

「ああ、心配かけたな。でも『リーヤー』も住み心地よかったぞ。面白いものもいっぱいあったし、特にオンラインゲームはハマったなぁ。」

「「おんらいんげーむ?」」

コリンとアスマスが不思議そうに言う。

ソム達は自分たちの拠点に向かい歩きはじめた。

「『リーヤー』にもいろんなものがあるってことだな。だが面白いことがあるのは、こっちだって変わんねえ。決闘、モンスターフェスティバル、魔術師の大会マジック・トーナメント、いろいろあるじゃねえかよ。」

デオンはそれらしく言う。

「全部物々しい。今の言葉だけ聞くと『アルル』はそんな物騒な世界なのかって思われるぞ。」

「なんだよ、そのおんらいんげーむってのはそんなに面白かったのかよ。」

「寝る間も惜しんでやった。」

「お前は体を動かすことを覚えろ。」

「そのおんらいんげーむってのはどういうものなんですか?」

コリンが尋ねる。

「あれだ、要するにモニターに顔くっつけて離れられなくなって、外に出られなくなるんだ。」

デオンが呆れながら言う。

「「えっ!」」

「いや語弊しかないからそれ。ほんとに楽しいんだって。そして脳筋のお前には絶対できない『高度な』遊びだ。」

「んだとっ!」


「いやでも二人のこの光景も変わらないですね。」

コリンはしみじみと言う。

「『リーヤー』に染まって、人格変わっちゃってたらどうしようとかって話しましたよね。」

アスマスは言う。

「『怠け癖をこじらせて、もはやヨーンになってる』とかライエンさん言ってましたよね。」

「俺をいったいどんな生物だと思っているんだあいつは。」

ヨーンとは、魔力をほとんど消費させないため、木の上で20時間寝ていると言われているモンスターだ。


そしてソム達は自分たちの拠点に着いた。

「おっと、グーちゃん。ここからは内輪のパーティだ。どこか別の所へ行ってくれ。」

ピャーと鳴いて、グリフォンは草原の方へ歩いていった。

「それでは我がリーダー様の帰還だ!」

と、デオンは扉を勢いよく開けた。

ソムが一番最初に見たものは、ちょうど階段を下りてきたライエンだった。

「お、ついにヨーンから人間に戻る方法を会得したか。」

「そんな高度な魔法使えねえよ。というかそれ言うのずっと待ってたよね。めちゃくちゃ芝居っぽかったんだけど。そして3年ぶりに会って言う言葉じゃねぇだろ!」

「なんだい、ツッコミはヨーンになっても怠らないのかい?あんたらしいねぇ。」

強気なチームの一員のエーヴァは、それでも帰ってきたことを喜ぶように言った。

世界観説明長いですが、お願いします。

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