チーム
今回はチーム「カラフル」について説明しよう。
チーム「カラフル」(前に「サラダボウル」、「ミックス」などの名前になったことがある)は、普通の人間3人、「エルフ」2人、獣人1人で構成されている。
ここで誤解がないように「エルフ」と呼ばれている者の説明をしておきたい。
「エルフ」とは、『アルル』では国民が誰もが知る物語に登場する種族である。この物語の中でのエルフとは、高度な魔術を持っており、他の種族とは関わりを持たない傾向にある。普段は森に住んでいる。
話を変えて、『アルル』の一部の上級魔術師は、自分たちより魔力が低い者たちを侮蔑して、町中から離れたところに自分たちだけの町をつくってしまった。彼らはその町を「クロス」と名付け、自分たちのことを物語になぞらえ「エルフ」名乗り、自分たち以外の者を「モンキー」と呼んだ。
つまり『アルル』での「エルフ」とは人間のことであり、耳が尖っていたりしているわけではないんだ。
「エルフ」の中での世界は厳しく、ある一定の魔術が使えないと、町から追放される。「エルフ」に憧れる人たちは、自分たちの魔術を高め、「エルフ」の仲間入りを目指す。「エルフ」たちはそういう人たちを選別し、「クロス」に誘い込む。
「クロス」には現在150人くらいいると言われている。
チーム「カラフル」の話に戻ろう。まずソム君。
ソム君は、普段は怠け癖が目立つ人物である。自分の嫌なことがあると、他人からでも明らかにわかるくらい避ける傾向がある。だがしかし人のためにとなると、積極的に行動し、その熱意からチームの皆からも慕われている。「エルフ」の両親から生まれたが、「エルフ」の差別的な風潮を嫌い、「クロス」から出てきた。すべての人間、獣人が平等平和に暮らせることを夢見ている。剣で戦い、基本魔法を剣にかけて敵と戦うというやり方を採っている。魔法は全属性すべての魔法が同じくらい得意という、きわめて珍しい性質をもつ。
ライエン君は、「何事にもクールに」をモットーにしているイケメンである。人に命令されることが嫌いであり、特に自分が認めた者、自分より上の者以外の人に指図されると、食いつく傾向がある。しかし筋が通っているとわかると、その反対をすぐに取り下げるという、話せばわかるタイプなのである。「エルフ」の親から生まれたが、「エルフ」の差別意識に疑問を持ち、ソムと意気投合し、一緒に「クロス」を出たのである。よくソムと喧嘩する。剣で戦い、それ以外に魔法で遠距離攻撃も得意とする。魔法は火、闇、水、波、無機質属性が得意。
デオン君は、チームの中で一番明るい性格をしていて、チームのムードメーカーである狼の獣人である。体を動かすことが大好きで、モンスター討伐のときは、真っ先に突撃する。人間と獣人が分かりあえることを証明するために、『ベアスト』から出て、『アルル』にいる。ソムと出会い、意気投合し、チームを作るときは一緒に仲間になると約束をして、後にチームに加入する。周りの人間から敬遠されても動じず、明るい性格でもあるが、非常に分かりやすい性格であり、騙されやすい一面もある。自慢の爪で敵を蹴散らす近接型戦闘を得意とし、逆に遠距離戦は苦手である。魔法は電気属性一筋である。
エーヴァ君・・・さんは、男勝りな強気な性格をした人間である。口は悪く、なんでもかんでもつっかかる性格をしていたが、チーム「カラフル」に入ると、少しばかり丸くなった。しかしつっぱった性格は抜けきれておらず、油断するとグサリと刺されてしまうので注意が必要である。面倒見が良い面があり、小さい子の扱いは上手い。困った人を見かけると、すぐ行動には移さずとも、内心守ってやりたいと思うところがある。魔法である一定の範囲内で光線を落とすことが出来、それを主に使う戦いをする。魔法は電気属性と光属性を得意とする。こう見えてチームの回復役。
コリンさんは、見た目も中身も心優しい人間である。大人しい性格ではあるが、自分が思ったことは(それが相手を傷つけないのなら)積極的に言うタイプである。丁寧な物言いから人に好かれるが、初対面の人は注意が必要である。なぜなら天然であり、相手の傷口を広げるようなことを知らずに放ってしまうことがあるからである。そのことでライエンが「とりあえず言葉に迷ったら黙ってた方が良い」と言われ、言葉を丁寧に選ぶようにして人に接するようにしている。自分ひとりで戦うことは苦手である。護身用にナイフを装備している。結構ナイフ捌きは上手い。魔法は無機質属性が得意であり、防御魔法はチームでは群を抜いている。エンチャント魔法は全属性使用可能であり、戦闘では補助役に徹している。
アスマス君は、少し気の小さい人間である。しかしロンドにある『マジック・マキシマム』専門の教習所では、同期のなかで成績上位であり、モンスターのことや魔法のことについて、知識が豊富である。武器屋で働いていたこともあり、武器防具の知識や整備にも詳しい。ソムを尊敬しており、彼が言うことやることをメモすることがある。しかし彼の悪い面ですらメモする始末であり、その都度周りからツッコまれる。ソムとライエンの仲裁役を買って出てくる。しかしソム優先に考えてしまうことから、ライエンが怒り、結局チームみんなで話をまとめるという一連の流れができあがっている。ボウガンからの遠距離戦闘が得意であり、かなり離れていても命中精度は良い。魔法は木属性、無機質属性が得意。戦闘では彼の知識が大いに役立つ。
「依頼受け取ってきたぞ、今回は3チーム合同だ。」
ライエンは拠点に戻ってくるなり、大声で言う。
「15分後にグリフォン便のところに集合だ。」
ここから最初の話に繋がる。
魔法が万能なものであるならば、モンスターやら犯罪者やらの問題も起こさないようにできるならば、どんなに良かっただろうか。
評価・感想お願いします。




