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雨降る心の滞り  作者: Ry77


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28 金曜日と帰宅者

おさらい。誰かが帰ってきた。

「ただいまー」


玄関の音で、帰ってきた事が分かった。声はドアなどでこもり、誰なのかは分からなかったが、学校をサボっている事実は変わらないので、怒られる事は確定している。


「や、やばい...帰ってきちゃった...!」

「ど、どうするんだよこれ...」

「とりあえず隠れて!」

「隠れるって...どこに...!?」


密会をするように小声で話し合う。この状況がバレたら何か言われるかもしれない。俺は冷や汗を搔きながら、頭を捻った。


「クローゼットで良いから...!早く!」

「え、え、え...待ってまっ...!?」


綾香は服が何着も掛かっているクローゼットに、なりふり構わず俺を押し始めた。服を犠牲にする程、焦っていたのかは定かではないが、抵抗する間もなくドアは閉まった。


「とりあえずそこで...!」

「おいっ...!!」

「静かにしといてっ...!」


綾香の指示は、ドアでこもりながらも聞こえた。俺は仕方なく、そこで黙り込むしかなかった。


「...暑い」


狭い密室に大量の服が沢山あり、とても蒸し暑い。そのせいか、額から汗が溢れ出していた。

そして、ドアを小さくノックするような音が聞こえ、それに続いてドアが開く音も聞こえた。


「綾香、あれ誰の靴?」


声からして、詩織...だろう。足音は一つしかないし、詩織だけだと思う。クローゼットからは状況が見れないのが辛い。


「あれは私のだ...よ?」

「...そう。てか、今日サボってなかった?」

「ちょっとお腹痛くて...」

「そ...気をつけなさいよー」

「...うん」


ドアが閉じる音が聞こえ、静寂に包まれた。ようやく出れるだろうと、俺は安堵のため息をついた。


「はぁ...やっと出れるのか?」


しばらくしてからクローゼットが開き、汗まみれの状態でそこから出た。涼しい風が押し寄せ、蒸し暑い空間から出てきた俺を迎えた。


「...ごめん」

「いや、うん...汗かいたから、帰るわ...」

「まだ詩織ちゃんいるかもしれないよ...?」

「...頑張ってみる」


そっとドアを開けて、外の様子を伺う。そして部屋から出て、玄関に向かった。


「え」


突然、左肩が重く感じた。


「やっぱり居たね?」


息を呑んで振り返ると、満面の笑みで俺を見つめていた詩織が居た。

主な登場人物

住田竜司(すみだたつじ):主人公。紫陽花高校1年1組。

福留結希(ふくどめゆき):紫陽花高校1年2組。

水月心寧(みずきここね):紫陽花高校1年2組。

一ノ瀬綾香(いちのせあやか):紫陽花高校1年2組。

桃瀬詩織(ももせしおり):紫陽花高校1年2組。


Ry77「すいません上手く書けませんでした」

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